水・電気の完全自給自足を実現する「OTSハウス」の販売開始について

2019 年 7 月 23 日
各位
会社名 株式会社TOKAIホールディングス
代表者名 代表取締役社長 鴇田 勝彦
(コード番号 3167 東証第1部)
問合せ先 執行役員広報部・IR室担当 谷口 芳浩
(TEL. 03-5404-2891)



水・電気の完全自給自足を実現する
「OTSハウス」の販売開始について



当社 100%子会社である株式会社TOKAI(以下、TOKAI)が、7 月 23 日に水と電気の完全自
給自足を実現することで、自然災害等により停電や断水などが発生した際も平常時と変わらない生活を
送ることが可能な「OTS※ハウス」を発売することを別紙の通りお知らせいたします。
(※ OTSとはOn The Spotの略語です)


TOKAIの「OTSハウス」は、2017 年 10 月に静岡県島田市にコンセプトハウスを建設し、OT
Sハウスの主軸機能である水と電気の完全自給自足を中心に実証作業を継続してまいりました。また、
実証作業と並行して住宅メーカー・工務店・設備メーカー様をはじめ、エネルギーや環境に関連する行
政ご担当者・研究者様などを中心に多くの方々の見学を受け入れ、様々なご意見やご提案をいただきま
した。(2019 年 7 月時点で見学者数は 500 名を突破)
TOKAIでは、実証作業から得られたデータやノウハウをもとにOTSハウスの商品開発を進め、
戸建住宅(規格住宅)、水・電気の自給自足機能を実現する設備(パック)を商品化。この二方面から
販売を推進してまいります。


当社グループは、TLC(トータルライフコンシェルジュ)のビジョンのもと、ガス、インターネッ
ト、CATV、アクア、電力といったお客様の生活に密着した生活インフラサービスを幅広く提供し、
また住環境分野においても住宅事業・リフォーム事業を展開・提案し、今後も地域・社会の課題解決に
貢献できる商材・サービスの提供に積極的に取り組み、顧客満足度向上に努めてまいります。


以 上





2019 年 7 月 23 日
各位
株式会社TOKAI




水・電気の完全自給自足を実現する
「OTSハウス」の販売開始について




株式会社TOKAI(本社:静岡県静岡市、代表取締役社長:小栗勝男、以下当社)は、水・電気の
完全自給自足を実現、災害等による停電・断水等の発生時にも平常と同じ生活が可能な近未来の住まい
像としてコンセプトハウス「OTSハウス」の実証作業を 2017 年 10 月より行ってまいりました。
本実証作業で得られたデータ・ノウハウをもとにOTSハウスを商品化、2019 年7月 23 日より販売
開始することをお知らせいたします。







1.概 要
当社並びにTOKAIグループ各社では、ガス、インターネット、CATV、アクア、電気といった
お客様の生活に密着した生活インフラサービスを幅広く提供し、また住環境分野においても住宅事業・
リフォーム事業を展開し、お客様の生活を総合的に支える「TLC(Total Life Concierge)」構想の
拡充を図っています。
各サービスの拡充を図る中、当社は現在そして近未来の社会環境に求められる機能を備えた住宅の検
討を進め、これを具現化する施設として静岡県島田市にコンセプトハウス「OTSハウス」の構築を進
め、2017 年 10 月の完成後は、OTSハウスの主軸機能である水・電気の完全自給自足機能を中心に実
証作業を継続してまいりました。
4人家族の生活を想定し、水・エネルギーの使用状況を再現、詳細なデータ収集・分析を行うことで
自給自足機能の実現性について検証を実施、環境性能・経済性といった観点から機能を構成する設備機
器の最適化を行いました。また、実証作業と並行して住宅メーカー・工務店・設備メーカー様をはじめ、
エネルギー・環境に関連する研究者様、また地域の皆様や希望された消費者の皆様からの見学も受け入
れ、様々なご意見やご提案をいただきました。
(2019 年7月時点で見学者数は 500 名様を突破)
実証作業から得られた設備の最適化、また見学者の皆様から頂いたご意見などをもとに当社はOTS
ハウスの商品化を見据えた開発に着手、2019 年7月 23 日より一般販売を開始いたします。
当社は、このOTSハウスを積極的に提案・販売し、日本の住宅の新しいかたちとしての定着を目指
してまいります。




2.OTSハウスの基本コンセプトと主要な機能
OTSハウスの「OTS」は「On The Spot」「そこにいるだけで守られる家」という基本

コンセプトを示しています。東日本大震災・熊本地震を機に、日本におけるライフライン・生活インフ
ラのセキュリティに対する意識は大きく変わりました。万一災害等によって水・電気といったインフラ
が停止しても普段通りのくらしを送ることが出来る「家」、平常時においてもTOKAIグループがあ
らゆる生活インフラサービスをワンストップで提供することにより、普段のくらしをより安心・安全・
便利・お得に過ごせる「家」。
7 月 23 日に発売するOTSハウスにおいてもこの基本コンセプトを遵守し、コンセプトハウス建築時
から発信し続けている「水を守る家」
「電気を守る家」
「くらしを守る家」という3つの機能の柱に加え、
住宅の構造や間取り等についても「家族を守る家」というコンセプトを掲げ、それらを設計に反映して
います。


① 「水を守る家」
OTSハウスは、雨水を生活用水として利用し、上水道に頼らな
い「生活水の自給自足」を実現しています。OTSハウスは、建物・
敷地に降る雨水を集水し、最大 1.7 万リットルの容量の雨水タンク
に貯水、RO(逆浸透膜)浄水システムによって生活水を生み出し
建物内に供給します。さらに排出された生活排水の一部を浄化し生
活水として循環利用します。この生活水の循環を実現することで、
生活排水を一般家庭の約 40%まで削減し、雨水による生活水の自給
自足を実現しています。
この雨水による自給自足を実現するシステムについては、大学産
業株式会社(本社:静岡県浜松市、代表:曽布川能康)及びアクア
デザインシステム株式会社(本社:高知県高知市、代表:武田良輔)
と当社との共同研究によって商品化しており、「雨水を水源とした
生活水の自給自足を可能とした建築物」として特許出願を行ってお
ります。(特許出願番号:特願 2019-44286)


② 「電気を守る家」
OTSハウスは、大容量の太陽光発電パネルと大型蓄電池を備え、
電気についても系統電力に頼らない「電気の自給自足」を実現して
います。より多くの太陽光発電パネルを設置出来るように建物をデ
ザインし、出力 9.36kW と一般住宅の約 2~3 倍の発電能力を持たせ
ています。
また、夜間の電力需要への対応、また悪天候等により太陽光発電
の発電量が少ない場合でも自給自足を実現できるように、OTSハ
ウスでは、一般的な非常用蓄電池(蓄電容量:3~5kwh)に比べお
よそ 10 倍の蓄電容量 48kwh を誇る大容量定置型蓄電池を備えてい

ます。この蓄電池はバリオスター株式会社(本社:香川県高松市、
代表:三矢昌俊)と当社の協力関係の構築から共同での実証、OT
Sハウスへの組み込みを行っており、容量だけでなく停電時の出力
についても 10kvA(100 アンペア相当)までの電力を住戸内に供給
することができます。

③ 「家族を守る家」
OTSハウスの設計デザインコンセプトは「家族を守る家」。1
F・2Fともに、ファミリールームや寝室といった家族の空間を中
心に据え、外壁に加えて設備・家具・廊下や階段を「もう1枚の壁」
に見立てて配置、二重の壁が防犯・プライバシーといった面で安心
感を高めます。また、1Fのファミリールーム、2Fには縁側のよ
うに外部に面した“家族みんなで使える書斎”を設けて家族の集い、
共有する場所を設けることで、自然と照明や空調等のエネルギー消
費を抑えることが可能な設計になっています。
このコンセプトと基本デザインは、株式会社ツバメアーキテクツ
一級建築士事務所(本社:東京都新宿区、代表:山道拓人)と当社
のコラボレーションによって誕生しました。


④ 「くらしを守る家」
OTSハウスは、TOKAIグループが提供する様々な生活イン
フラサービスを網羅することでワンストップでのサポートを実現、
また経済的なメリットを提案します。分散エネルギー・備蓄可能な
エネルギーとして再評価されるLPガス。通信・放送分野として光
ファイバーを活用した最大10Gbpsを実現した超高速インタ
ーネット・高精細な4K放送、安心・安全な飲料水を定期的にお届
けする宅配水(ウォーターサーバー)サービス、家族・建物を守る
最新のホームセキュリティなど、まさにTLC構想が具現化した姿
として、安全・安心・便利な暮らしを提供いたします。
OTSハウスについては、当社のサポートスタッフが定期的に自
給自足機能や生活水の水質、住宅・各設備機器についてメンテナン
スを実施いたします。



3.OTSハウスのラインナップについて
OTSハウスは、規格住宅としての販売、また水・電気の自給自足機能を実現する設備(パック)販
売の二面から営業を推進してまいります。


① 規格住宅の販売
生活に必要な水・電気を完全自給自足し、停電・断水時においても平常通りの生活を送ること
が出来る近未来の家として、OTSハウスをオールインワンの規格住宅として販売します。
規格住宅は、水・電気の完全自給自足を実現した「Advance(アドバンス)」を中心モデルとし
て、イニシャルコストを逓減しながらも水の自給自足に重点を置いた「Water Conscious(ウォー
ターコンシャス)、電気の自給自足に重点を置いた「Energy Conscious(エナジーコンシャス)、
」 」
最も価格を抑え、停電・断水時に7日間程度の自立が可能な「Value(バリュー)」の4タイプを
ラインナップいたしました。お客様のニーズに応じた最適なタイプを提案いたします。
規格住宅については、当初は静岡県内を提供エリアとして展開いたしますが、今後は順次住宅
メーカー様・工務店様等とのアライアンスを開拓し、広域エリアでの展開を目指してまいります。



OTSハウス 規格住宅のラインナップ
タイプ 水の自給自足 電気の自給自足 標準価格※(税抜)


◎ ◎
アドバンス 43,400 千円
完全自給自足 完全自給自足


ウォーター ○ △
37,700 千円
コンシャス 平常時自給自足 災害時 7 日間自立


エナジー △ ○
30,700 千円
コンシャス 災害時 7 日間自立 平常時自給自足


△ △
バリュー 29,600 千円
災害時 7 日間自立 災害時 7 日間自立

※OTSハウス:S-31タイプの価格


② 設備パック販売
OTSハウス(規格住宅)の4タイプに採用した水・電気の自給自足を実現する設備機器を組
み合わせ、様々なニーズにお応えできるよう設備パックとして販売いたします。当社グループが
展開する住宅メーカー・工務店様、また既築住宅のリフォームといった販路にて展開いたします。
設備パックの販売についても、当初は当社グループの販売エリア(静岡県・関東近県)を中心
に展開し、順次広域での販売展開を目指してまいります。


4.OTSハウスの販売体制・プロモーションについて
OTSハウスは本日 2019 年 7 月 23 日より、当社を中心にTOKAIグループの各事業チャネルにお
いて販売及び訴求を開始、特に静岡県島田市のコンセプトハウスにおいては規格住宅・設備パックの見
学会や商談会を随時実施してまいります。
また、OTSハウスの販売を記念し、本日より 2020 年 3 月 31 日までの期間において、
「OTSハウ
ス販売開始記念キャンペーン」を展開するとともに、2019 年 8 月からは静岡県の地上波、及びTOKA
Iグループが提供するケーブルテレビのコミュニティチャンネル等でCMの放映も開始し、一層の浸透
と訴求を進めてまいります。


「OTSハウス販売開始記念キャンペーン」(期間:2019 年 7 月 23 日~2020 年 3 月 31 日)
・OTSハウス見学予約・来場にて 2,000TLCポイントまたはQUOカードプレゼント
・OTSハウス資料請求にてOTSハウスオリジナルトートバッグプレゼント
・規格住宅/設備パックの購入時、成約金額の 2%分をTLCポイントプレゼント


なお、OTSハウスの詳細については、下記ホームページにて随時情報開示してまいります。見学予約・
資料請求についてもホームページより受付いたします。


OTSハウスホームページ: http://ots.tokai.jp/



5.OTSハウス(規格住宅)の外観イメージ




【OTSハウス:S-31タイプ】




【OTSハウスに関するお問い合わせ先】
株式会社TOKAI 建築設備不動産事業部 設計工事部
TEL:054-273-4945(受付時間 平日 9:00~12:00、13:00~17:45)
ホームページ:http://ots.tokai.jp/


以 上




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