エンジェル・トーチ、『ファイナンス・アレンジメント事業』構想を発表 ADワークスグループのCVC事業子会社による資金調達支援サービス

2022 年 8 月 26 日
株式会社 AD ワークスグループ
(東証プライム:2982)



エンジェル・トーチ、『ファイナンス・アレンジメント事業』構想を発表
AD ワークスグループの CVC 事業子会社による資金調達支援サービス
~自社グループの成長資金調達も視野に~

株式会社 AD ワークスグループ(所在地:東京都千代田区、代表者:代表取締役社長 CEO 田中秀夫、以下

「ADWG」 はこのほど、CVC
) 事業を展開する 100%子会社 株式会社エンジェル・トーチ(所在
地:東京都千代田区、代表者:代表取締役社長 細谷佳津年、以下「エンジェル社」 を中軸に据えた『ファイナン

ス・アレンジメント事業』構想を構築したことを、ここに発表いたします。

自社の CVC 機能を母体に、まず①岡三デジタル証券準備株式会社(所在地:東京都中央区、代
表者:代表取締役社長 篠原達芳、以下「岡三デジタル社」 への出資、②株式会社
) FUNDINNO(所在地:東
「FUNDINNO 社」 への出資、そして③Siiibo
京都品川区、代表者:代表取締役 CEO 柴原祐喜、以下、 ) 証券
株式会社(所在地:東京都中央区、代表者:代表取締役 小村和輝、以下「Siiibo 社」 との業務提携という
) 3
つを組み合わせ、さらに ADWG 独自のライツ・オファリングのノウハウを活用します。

この構想は、当社グループが『第 1 次中期経営計画』
(2021 年 12 月期~2023 年 12 月期、2021 年 5

月 13 日発表)で掲げる資金調達の多様化、価値創造のための「知の探索」、そして「“脱”不動
産事業収益」の機会獲得に寄与するものであります。さらには、米国はじめ諸外国に比べ大
きく劣後しているシード/アーリーステージ企業の成長資金のみならず、ミドル/レイター
ステージ企業の事業資金も含め、資金調達環境の整備という日本経済の喫緊の課題に対す
るソリューションになりうるものと考えております。

1. 『ファイナンス・アレンジメント事業』構想の全体像

ADWG は、CVC 事業
をイノベーションのため
の「知の探索」機能と位置
付け、2020 年 12 月の事業
開始以来 100 件超の投資
対象案件を検討の俎上に
乗せてきました。
様々なシード/アーリー
ステージ企業が持つ稀有
の可能性を目の当たりに
しながらも、ADWG の投資余力だけではそれらの成長可能性を活かし切れないもどかしさを感
じても来ました。またミドル/レイターステージ企業における事業資金への需要も同様です。




『ファイナンス・アレンジメント事業』構想は、こうした経験と、以下の各種新興プレーヤー
とのコミュニケーションの中から着想した、類例のない資金調達スキームを提供するものです。

まず②FUNDINNO 社は、未上場企業に個人投資家が小口で出資できるクラウドファンディン
グ事業を立ち上げ、いわば“個人版エンジェル投資家の創出”を実現、その実績において圧倒的首
位を獲得しています。しかも、これまで IPO もしくは M&A 等でしか担保できなかった未上場
企業への投資回収の道筋を、未上場株式の流動性を実現することを通じて切り拓いたことで、投
資家層の裾野を個人へ拡げ、投資規模を拡大するきっかけを創出しております。
当社グループは FUNDINNO 社との協業(出資)によって、当社の CVC 事業の投資対象企業
に対し、当社グループ資金のみならず FUNDINNO 社を通じて個人投資家からの資金調達
(Equity)をアレンジすることが可能になると考えております。

次に③Siiibo 社は、私募社債の購入・発行・管理が行える web プラットフォームを提供する
スタートアップ企業です。未上場であるミドル/レイターステージ企業の社債のほか、成長途上
の上場企業で格付けがない企業(ex.スモールキャップ企業)の社債を、私募によりアレンジし
ます。こうした未上場企業やスモールキャップ企業による Debt 資金の調達がほぼ銀行借入に限
定される中、個人型直接金融といういわば“個人版ベンチャーDebt の創出”を実現する可能性を
有しています。
当社グループは Siiibo 社との業務提携によって、CVC 機能で探索する企業に対し、当社グル
ープ資金のみならず Siiibo 社を通じて個人投資家からの資金調達(Debt)をアレンジすること
が可能になると考えております。

そして①岡三デジタル社が企図する STO 事業との組み合わせが、上記 2 つの個人投資家から
の資金調達(Equity と Debt)のポテンシャルと柔軟性を飛躍的に増大させます。同社は STO 事
業のサービスとして、
「不動産 STO」と同時に「個人向け社債 STO」の発行を目指しています。
STO の特徴は、裏付け資産が自由に設計でき、様々な投資商品に仕立て上げることが可能な
点です。FUNDINNO 社が提供する「普通株式」
、Siiibo 社が提供する「社債」は、すべて STO
に置換可能であり、それによって「株式型 STO」
「社債型 STO」を組成することができます。す
なわち、両社の個人投資家からの資金調達は、STO によってさらに広範かつ簡易に行うことが
できるようになると考えております。

一方 ADWG はこれまで 4 度のライツ・オファリングを実施し、個人株主・投資家から累計 80
億円超の資金調達を実現してきましたが、ライツ・オファリングの最大の特徴は、既存株主に無
償で割り当てられた新株予約権が上場され、不特定多数の一般投資家が投資スキームに参加で
きること、すなわち新株予約権のセカンダリー(流通性)が担保されるところにあります。
上記①②③を組み合わせた「
(種類)株式型 STO」
「社債型 STO」の新株予約権は、東証規則
により上場はできませんが、STO であればセカンダリー(流通性)がブロックチェーン上で提
供されるため、いわば「STO によるライツ・オファリング」の実現も可能となると考えており
ます。




株式や社債を STO に置き換えることでよりポテンシャルや柔軟性を増すと同時に、おそらく
現在の日本では当社にしか残されていないライツ・オファリングのノウハウを組み合わせるこ
とで、未上場企業並びに、機関投資家の投資対象に至っていない中小上場企業における、新しい
資金調達のスキームおよびマーケットが創造できるのではないかと考えます。当社は、かかる
STO によるライツ・オファリングの検討も含め、CVC 事業の投資対象企業に対して、資金調達
を含めた資本政策の助言を行うことを通じて、各社の経営基盤強化に寄与することを企図して
います。

以上が ADWG の『ファイナンス・アレンジメント事業』構想の概観です。


2. キーワードは“個人”

今般発表する『ファイナンス・アレンジメント事業』構想において、それを構成する主要なプ
レーヤーが提供するサービスに共通するキーワードは、“個人”です。
FUNDINNO 社が展開する未上場企業に出資できるクラウドファンディング事業、Siiibo 社が
アレンジする未上場企業の社債、そして岡三デジタル社が提供する STO 商品、すべて対象は個
人投資家であり、投資先はシード/アーリー/ミドル/レイターステージにある有望企業や中小上
場企業です。
そして先に述べた通り、当社グループにおいても、これまで 4 度にわたるライツ・オファリン
グを実施し、個人株主・投資家から累計で 80 億円超の資金調達を実現しました。また、当社グ
ループが昨年 8 月、環境認証を得た自社開発オフィスビルの開発資金として、クラウドファンデ
ィングを活用したグリーンローンによる 5 億円の資金調達が比較的円滑に実現したという実例
があります。
ことほど左様に、2,000 兆円におよぶ日本の個人金融資産は、その半分以上を現預金が占め、
常に優良な運用先を探しています。ウェブを活用し、資金の調達ニーズと運用ニーズを STO で
接続するファイナンススキームを構築すれば、直接金融による経済活性化に寄与できると考え
ています。


3. 新興プレーヤーとの協業に至るプロセス

岡三デジタル社
2022 年 4 月 1 日 岡三デジタル証券準備株式会社 設立(岡三証券グループ 100%)
2022 年 5 月 31 日 エンジェル社を通じて 3,200 万円(10%相当)を出資、同時に取締役
としてエンジェル社代表の細谷佳津年を派遣

FUNDINNO 社
2022 年 5 月 31 日 エンジェル社を通じて 5,000 万円の出資

Siiibo 社
2022 年 8 月 8 日 顧客紹介に関する業務提携を開始





4. 「“脱”不動産事業収益」構築の先鞭

ADWG は『第 1 次中期経営計画』において「“脱”不動産事業収益」を 2025 年 12 月期に連結
経常利益の3割に到達させる目標を掲げており、その一翼を担う事業として今般の『ファイナン
ス・アレンジメント事業』を位置付けています。

なお、 第 1 次中期経営計画』
『 では 2023 年 12 月期の連結経常利益計画を 20 億円としており、
2025 年 12 月期においてはさらなる成長を企図しています。このことから、2025 年 12 月期に
おける「“脱”不動産事業収益」は、少なくとも6億円(2023 年 12 月期計画値を基準として仮定)を超え
る水準に到達させる必要があると考えています。ADWG は、
『ファイナンス・アレンジメント事
業』を皮切りに「“脱”不動産事業収益」の構築を推進してまいります。

以上





ご参考:

岡三デジタル証券準備株式会社
所 在 地 東京都中央日本橋 1-17-6
代 表 者 代表取締役社長 篠原 達芳
設 立 2022 年 4 月 1 日

株式会社 FUNDINNO
所 在 地 東京都品川区東五反田 5-25-18
代 表 者 代表取締役 柴原 祐喜/大浦 学
設 立 2015 年 11 月 26 日
U R L https://corp.fundinno.com/

Siiibo 証券株式会社
所 在 地 東京都中央区八丁堀 3-14-4 八丁堀サード 7 階
代 表 者 代表取締役 小村 和輝
設 立 2019 年 1 月 11 日
U R L https://siiibo.com/

株式会社エンジェル・トーチ
所 在 地 東京都千代田区内幸町 2-2-3 日比谷国際ビル5階
代 表 者 代表取締役社長 細谷 佳津年
事 業 開 始 2020 年 12 月
事 業 内 容 CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)事業を通じ、中期的視点で
“脱”不動産事業収益を獲得する事業の構築を目指し、さまざまな機会を探
索する
資 本 金 1 億円(2021 年 12 月 31 日現在)
U R L https://www.angel-torch.com/

株式会社 AD ワークスグループ
所 在 地 東京都千代田区内幸町 2-2-3 日比谷国際ビル5階
代 表 者 代表取締役社長 CEO 田中 秀夫
創 業 1886 年(明治 19 年)2 月
設 立 2020 年 4 月 1 日に持株会社体制に移行、前身は 1936 年 5 月設立
グ ル ー プ 収益不動産賃貸・販売・開発事業(国内/海外)/不動産小口化投資商品販
売事業/プロパティ・マネジメント事業/不動産コンサルティング/建
事 業 内 容
築・工事事業/不動産テック事業/コーポレート・ベンチャー・キャピタル
事業
資 本 金 60 億 90 百万円(2022 年 6 月 30 日現在)
U R L https://www.adwg.co.jp
本件に関するお問い合わせ:
株式会社 AD ワークスグループ
ディスクロージャー統括室 山口・中家/広報室 ⾼場
E-mail:pr@re-adworks.com



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