新型コロナウイルス感染症が拡大するバングラデシュで食料支援を実施

2020 年 6 月 16 日

新型コロナウイルス感染症が拡大するバングラデシュで食料支援を実施
~ロックダウンにより、食料の不足と価格高騰に悩むスラム街住民に
ユーグレナクッキーを 40 万食分配布します~

株式会社ユーグレナ

株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、社長:出雲充)は、豊富な栄養素を持つ微細藻類ユーグレ
ナ(和名:ミドリムシ)入りクッキー(以下「ユーグレナクッキー」)40 万食分を、新型コロナウイルス
感染症拡大下にあるバングラデシュ人民共和国(以下「バングラデシュ」)首都ダッカのスラム街の住民
にお届けすることをお知らせします。




ダッカのスラム街にて食料支援をする様子


バングラデシュでは、現在も、1 日当たり 2,500 名から 3,000 名の新型コロナウイルス感染者※1 が確認
され、政府による緊急時を除いた自宅待機要請や市町村間での移動禁止といった都市封鎖(ロックダウン)
が継続しています。そのような環境下、首都ダッカでは、農村地域からの食料の流通が停滞したことに加
え、食品工場が一時的に操業を停止したことにより、食料の品薄状態が続き店頭の価格が高騰しています。
さらに外出が避けられない輸送、建設関連等の日雇い仕事がロックダウンにより停止され労働者の仕事
が激減し、日払い支給で生計を立てている貧困層が日々苦境に追い込まれています。
当社は 2014 年より「ユーグレナ GENKI プログラム」にて、バングラデシュの給食がない小学校に週
5 日ユーグレナクッキーを配布してきました。しかし、2020 年 3 月 17 日以降、バングラデシュの全ての
教育機関において、新型コロナウイルス感染症拡大防止策の一環として政府による休校措置が取られた
ため、2 か月以上ユーグレナクッキーを配布できない状況になりました。


そこで当社は、新型コロナウイルス感染症が拡大する状況下においても、当社が目指すバングラデシュ
における食料問題の解決に部分的にでも貢献することを決定しました。具体的には、ダッカのスラム街に
て、生活に困窮する住民へ、休校開始以降未配布となっていたユーグレナクッキー40 万食分全てを無償
で配布します。配布は 2 回に分けて行う計画で、初回分については、2020 年 6 月 11 日~6 月 16 日の間、
6,667 名に向けて 20 万食分のユーグレナクッキーの配布を終えました。配布に際しては、クッキーが確
実に手元に届くよう、事前に配布対象者リスト 6,667 名分を作成し、スラム街の各世帯に一軒一軒に、直
接手渡しで配布しました。※2
残り 20 万食分については、6 月下旬にユーグレナクッキーの製造が完了次第、ダッカ市内の他スラム
街で配布を行うべく準備を進めています。
詳細は以下のとおりです。


―バングラデシュのスラム街における食料支援について―
●支援場所:バングラデシュ首都ダッカ スラム街
・1 回目 レイヤーバザール、バウニアバド※3
・2 回目 モハマドプール、ミルプール(予定)
●支援内容:ユーグレナクッキーの無償提供 合計約 40 万食分※4
・1 回目 配布期間 2020 年 6 月 11 日~6 月 16 日 / 配布数 約 20 万食
・2 回目 配布期間 2020 年 6 月下旬(予定) / 配布数 約 20 万食
●対象者数:合計約 1 万 3,334 名(各世帯にユーグレナクッキー30 袋入り段ボール箱 1 箱を配布)

※1:世界保健機関(WHO)https://covid19.who.int/region/searo/country/bd ※2:ロックダウンで不要不急の外出規制が実施されているため各世帯を訪
問。確実に住民の手に食料が行き渡るよう直接手渡しすることを決定。※3:ダッカで最も貧しいスラム地域の一つ。「ユーグレナ GENKI プログラム」対
象校に通う子どもたちの家庭が多く含まれる場所。※4:都市封鎖(ロックダウン)が続くなか、ユーグレナクッキーの製造会社では 5 月中旬から部分的に
工場操業を再開し、製造ラインの人員確保が限定的な中で、6 月 10 日までに初回 20 万食分の製造完了。製造会社の協力の下、6 月下旬迄に残り 20 万食分
を製造できるよう準備中。



<当社社長出雲コメント>
バングラデシュでは、新型コロナウイルス感染症拡大に起因するロックダウンにより、職を失った最貧
困層への食料支援が急務です。 今回、
※5
「ユーグレナ GENKI プログラム」対象校の各地域の校長や教師、
町会長やボランティアなど総勢 100 名近い方々からの協力を得て、バングラデシュのスラム街の住民に
ユーグレナクッキー40 万食分をお届けできることが決まりました。新型コロナウイルス感染症の拡大に
よって、日払い支給で生計を立てている多くのスラム街の住民は、生活が脅かされ、不安な日々を送って
います。肉、魚、野菜に含まれる人間に必要な 59 種類の栄養素を豊富に含むユーグレナクッキーを通し
て、喫緊の課題であるスラム街住民の食料問題の解決に貢献します。
<参考> ※5:2020 年 4 月 12 日 世界銀行リリース「南アジア経済報告:新型コロナウイルス感染症から人々を保護し、景気回復を促す活動の強化が急務」
https://www.worldbank.org/ja/news/press-release/2020/04/12/south-asia-must-act-now-to-lessen-covid-19-health-impacts



今後も当社は、「人と地球を健康にする」という経営理念の下、SDGs の「ゴー
ル 1:貧困をなくそう」「ゴール 2:飢餓をゼロに」の目標達成に貢献する取り組
みを実行していきます。


<「ユーグレナ GENKI プログラム」について>
2014 年 4 月にバングラデシュの子どもたちに栄養を届けることを目的に「ユーグレ
ナ GENKI プログラム」を立ち上げました。栄養改善が必要なバングラデシュの小
学校に給食としてユーグレナクッキーを、66 校、約 1 万人の子どもたちに、平均週
5 日ユーグレナクッキーを配布しています(2020 年 3 月末時点)。
ユーグレナクッキー
https://euglena.jp/genki/

以上

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