ユーグレナ社の次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」普及拡大を目指し、シナネン/平野石油と協業

2023 年 12 月 27 日

ユーグレナ社の次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」
普及拡大を目指し、シナネン/平野石油と協業
株式会社ユーグレナ


株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充、以下「ユーグレナ社」)は、次
世代バイオディーゼル燃料「サステオ」(以下「サステオ」)の普及拡大を目指し、エネルギー商社の
シナネン株式会社(以下「シナネン」)、燃料の卸売や運送事業を行う平野石油株式会社(以下「平野
石油」)と京浜地域での協業を開始したことをお知らせします。


■協業の背景と 3 社の取り組み概要
ユーグレナ社の「サステオ」は、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさない持続可能性に優
れたバイオマス原料からつくられています。
「サステオ」は燃料の燃焼段階では通常の軽油と同じよう
に CO₂を排出しますが、原料となる植物や藻類が成長過程で光合成によって CO₂を吸収するため、燃料
を使用した際の CO₂の排出量が実質的にはプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルの実現に貢
献すると期待されています。
現在「サステオ」の供給先は、バスや配送車、消防車などの車両、タグボートやフェリーなどの船
舶、商業用ジェット機や双発機などの飛行機と、陸・海・空の全領域で拡大、多様化しており、供給実
績は累計 86 件を超えます。
ユーグレナ社は、バイオ燃料事業を実証ステージから商業ステージへ移行させるにあたり、パートナ
ー企業等から調達したバイオ燃料を継続的かつ安定的に供給し、サプライチェーン構築とバイオ燃料供
給先の開拓を進めています。今回のシナネンおよび平野石油との協業は、その一環として京浜地域での
サプライチェーン構築や供給先開拓を加速させる取り組みです。


燃料を供給するには、専門技術や許可・登録等が必要であり、その知見に長けた保管拠点・販売パー
トナーが必須です。今回協業するシナネンは全国で 76 か所の燃料供給施設「オイルスクエア」と「灯
油センター」を運営しており、平野石油は関東と関西エリアに 20 の拠点、タンクローリー142 台を保
有し強固な燃料配送ネットワークを構築しています。
この取り組みにおける 3 社の役割は、以下です。
ユーグレナ社・・・シナネンに「サステオ」を供給
シナネン・・・
「サステオ」の販売拠点として石油油槽所(神奈川県横浜市にある『シナネンオイルス
クエア鶴見』)を活用
平野石油・・・主に小口で燃料を必要とされる建設会社等のお客様への「サステオ」の配送を担当

【3 社取り組みの概要イメージ】
シナネンの油槽所を使えるようになったことで京浜地域において「サステオ」の安定的な配送が可能
となり、今後同社油槽所での取扱いが増えるにつれて対応エリアが広がる予定です。また、小型ローリ
ーでの配送を強みとする平野石油が配送を担うことで、比較的少量使用の現場等への燃料を届けること
が可能になります。
両社との協業により、配送エリアや量など、これまでよりもお客様のご要望に応じた「サステオ」供
給が見込めるようになりました。今後は関東全域ないし全国での普及を目指していきます。


当社は引き続き「サステオ」の普及拡大に向けた取り組みを推進し、さらなる環境負荷低減や脱炭
素を目指します。


<株式会社ユーグレナについて>
2005 年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成
功。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義
し、微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売、バイオ燃料の製造開
発、遺伝子解析サービスの提供、未利用資源等を活用したサステナブルアグリテック領域などの事業を
展開。2014 年より、バングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持つユーグレナクッキーを届ける
「ユーグレナ GENKI プログラム」を、継続的に実施している。https://euglena.jp

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