ユーグレナ社、航空自衛隊ブルーインパルスに国産SAF「サステオ」を初給油

2023 年 10 月 2 日

ユーグレナ社、航空自衛隊ブルーインパルスに
国産 SAF「サステオ」を初給油
F1 日本グランプリ決勝での展示飛行に使用
株式会社ユーグレナ


株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社⻑:出雲充)は、当社が製造・販売する国産
SAF※1「サステオ」※2(以下、「サステオ」)を、航空自衛隊松島基地の第4航空団に所属する第 11 飛行
隊、通称「ブルーインパルス」の T-4 中等練習機に給油し、F1 日本グランプリ決勝戦での展示飛行で使
用されたことをお知らせします。ブルーインパルスに SAF が使用されるのは初めての試みとなります。




SAF「サステオ」を搭載し、発進を待つ T-4 機



今回当社が供給した「サステオ」は、原料に使用済みの食用油と微細藻類ユーグレナから抽出された
ユーグレナ油脂等を使用して製造した純バイオジェット燃料を、従来の石油系ジェット燃料と混合して
製造した環境負荷の低い燃料で、ASTM D7566 規格※3 に準拠しています。「サステオ」は、燃料の燃焼
段階では CO2 を排出しますが、使用済みの食用油の原材料である植物とユーグレナはどちらも成⻑過程
で光合成によって CO2 を吸収するため、燃料を使用した際の CO2 の排出量が実質的にプラスマイナスゼ
ロとなる、カーボンニュートラルの実現に貢献すると期待されています。
今回、小牧基地にて 9 月 24 日に鈴鹿サーキットで行われた F1 日本グランプリ決勝戦、および前日の
リハーサル用に、合計 5KL の「サステオ」が給油されました。


※1 SAF は Sustainable Aviation Fuel の略称で、動植物油脂や使用済み食用油等の持続可能な原料により製造された燃料を、従来のジ
ェット燃料に混合して製造されます。従来のジェット燃料と同等の性質・性能を持つことが規格認証されており、CO2 排出量の削減効果
があります。
※2 当社が製造・販売するバイオ燃料の名称で、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさない持続可能性に優れたバイオマス原
料からつくられています。
※3 当社が微細藻類や使用済み食用油などの生物系油脂を原料として BIC プロセスにより製造した純バイオジェット燃料は、ASTM
International(旧 米国材料試験協会 American Society for Testing and Materials)が定める国際規格である ASTM D7566 Annex 6 に準
拠しています。また、従来のジェット燃料(石油系)と混合して製造した SAF も、ASTM D7566 に準拠しています。
SAF「サステオ」搭載 T-4 機のフライトの様子



<株式会社ユーグレナについて>
2005 年に世界で初めて微細藻類ユーグレナの食用屋外大量培養技術の確立に成功。微細藻類ユーグレ
ナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売のほか、バイオ燃料の製造開発、遺伝子解析
サービスの提供を行っています。また、2014 年よりバングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持
つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナ GENKI プログラム」を継続的に実施。「Sustainability
First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、事業を展開。
https://euglena.jp

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