国産SAFを使用した初の国際線フライトを実施

2022 年 10 月 3 日


国産 SAF を使用した初の国際線フライトを実施
国内空港のハイドラント施設から国産 SAF「サステオ」を初給油

株式会社ユーグレナ


株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社⻑:出雲充、以下「ユーグレナ社」)は、双
日株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社⻑ CEO:藤本昌義、以下「双日」)のグループ会社
であるフェニックスグループの Phenix Jet Cayman SEZC(本社:ケイマン諸島、代表者:Andrew
Svoboda、以下「フェニックスジェット・ケイマン社」)が運航するビジネスジェットに、ユーグレナ
社が製造・販売する国産 SAF「サステオ」※1(以下、「サステオ」)を給油し、国産 SAF を搭載した初の
国際線フライトを実施したことをお知らせします。




【イメージ(給油日当日差し替え)





今回のフライトで使用した「サステオ」は、去る 9 月 16 日 ※2、成田国際空港株式会社(以下
「NAA」)が設置・運用する給油ハイドラントシステム※3 に、国内空港のハイドラント施設として初め
て導入された国産の SAF※4 です。
フェニックスジェット・ケイマン社が運航するビジネスジェットは、2022 年 9 月 29 日(木)、NAA
のハイドラント施設を使用し、成田国際空港で「サステオ」の給油を行い、出発しました。


今回当社が供給した「サステオ」は、原料に使用済みの食用油と微細藻類ユーグレナから抽出された
ユーグレナ油脂等を使用し、従来の石油系ジェット燃料と混合した環境負荷の低い燃料であり、ASTM
D7566 規格※5 に準拠しています。「サステオ」は、燃料の燃焼段階では CO2 を排出しますが、使用済み
の食用油の原材料である植物も、微細藻類ユーグレナも、成⻑過程で光合成によって CO2 を吸収するた
め、燃料を使用した際の CO2 の排出量が実質的にはプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルの
実現に貢献すると期待されています。
※1 当社が製造・販売するバイオ燃料の名称で、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさない持続可能性に優れたバイオマス原
料からつくられています。また、今回供給される SAF は、当社が国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の
公募事業である「バイオジェット燃料生産技術開発事業/実証を通じたサプライチェーンモデルの構築、微細藻類基盤技術開発」の採択
を受けて製造したものです。
※2 2022 年 9 月 9 日のリリース https://www.euglena.jp/news/20220909/
※3 航空機で使用するジェット燃料を安全・安定的に輸送するために、NAA が設置・運用する給油システム。成田空港内に設置した給
油センターから、払出ポンプを使用してエプロン(航空機の駐機施設)に埋設した配管にジェット燃料を送り出し、各給油スポットま
でジェット燃料を届けています。
※4 Sustainable Aviation Fuel の略称で、動植物油脂や廃食油等の持続可能な原料により製造された燃料を従来のジェット燃料に混合し
たもの。従来のジェット燃料と同等の性質と規格認証されていて、CO2 排出量の削減効果があります。
※5 当社が微細藻類や廃食油などの生物系油脂を原料として BIC プロセスにより製造した純バイオジェット燃料は、ASTM
International(旧 米国材料試験協会 American Society for Testing and Materials)が定める国際規格である ASTM D7566 Annex 6 に準拠
しています。



<株式会社ユーグレナについて>
2005 年に世界で初めて微細藻類ユーグレナの食用屋外大量培養技術の確立に成功。微細藻類ユーグレ
ナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売のほか、バイオ燃料の製造開発、遺伝子解析
サービスの提供を行っています。また、2014 年よりバングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持つ
ユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナ GENKI プログラム」を継続的に実施。
「Sustainability First
(サステナビリティ・ファースト)
」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、事業を展開。
https://euglena.jp

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