セルリソーシズ株式会社とProbio Technology HK Limitedとの日本の遺伝子・細胞治療市場における包括的CDMOサービスに関する契約締結について

2024 年 3 月 26 日
各 位
会 社 名 ア ルフレッサ ホールディング ス株 式 会 社
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 荒川 隆治
(コード番号2784 東証プライム)
問 合 せ先 執行役員 コーポレートコミュニケーション部長 羽野 和明
(TEL:03-5219-5102)



セルリソーシズ株式会社と Probio Technology HK Limited との日本の遺伝子・細胞治療
市場における包括的 CDMO サービスに関する契約締結について

当社の子会社であるセルリソーシズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:有田孝太郎、
以下「セルリソーシズ」といいます)は、GenScript Biotech Corporation(以下「GenScript Biotech」といいま
す)の子会社で生物製剤 CDMO 事業を行う Probio Technology HK Limited と日本の遺伝子・細胞治療領
域における GMP※1に準拠した包括的な CDMO サービス※2の展開を進めるコラボレーション契約を締結
しましたので、下記のとおりお知らせいたします。



1.契約締結の背景と目的
アルフレッサグループは、「22-24 中期経営計画 未来への躍進 ~進化するヘルスケアコンソーシ
アム®~」において、グループ経営方針として「新たな価値の創造」を掲げ、各事業セグメントが持つ強み
を基に、当社グループのサプライチェーンを活用した再生医療等製品のトータルサプライチェーンサー
ビスの構築を目指しています。その中でセルリソーシズは、再生医療関連事業として、国産細胞原材料
(マスターセル)の提供および自家と他家の両方における細胞加工物の製造を担っております。遺伝子・
細胞治療市場に対し、高度に自動化された受託細胞製造サービスを提供する事業基盤の整備を進める
とともに、細胞自動製造システムを中心とする細胞加工「工場」の設置により、高効率で高品質な再生医
療等製品の受託製造サービスをより安価に提供する体制の構築を進めています。
GenScript Biotechの生物製剤CDMO部門であり、同社グループのソリューション名でもあるGenScript
ProBio(以下「ジェンスクリプト・プロバイオ」といいます)は、細胞・遺伝子治療医薬品、ワクチン、抗体、
タンパク質医薬品などのターゲット開発から商業化までをカバーする包括的なバイオ医薬品研究開発・
製造プラットフォームを有し、細胞・遺伝子治療トータルソリューションとして、非臨床、プロセス開発、臨
床、商業化の各段階に対応するプラスミド※3やウイルスベクター※4を製造し、お客様へ提供しています。
このたび、セルリソーシズが Probio Technology HK Limited と締結したコラボレーション契約により、セ
ルリソーシズが保有する製造機能と、ジェンスクリプト・プロバイオが提供するプラスミドなどの一連の遺
伝子ベクター※5の CDMO 機能を組み合わせ、CAR-T 細胞※6をはじめとした最終的な再生医療等製品を
お客様に提供することが可能となります。これにより、一連の遺伝子ベクターを活用した再生医療等製
品の開発から治験薬および最終的な商用製品の製造までを包括的なサービスとしてお客様へ提供する
体制が構築されます。製薬企業、医薬品研究開発のベンチャー企業およびアカデミアに対して本サービ
スを提供することで、上記のお客様の研究開発コストの削減や医薬品の上市までの期間短縮につなげ、
遺伝子・細胞治療の産業化に貢献してまいります。


※1 GMP(Good Manufacturing Practice):医薬品および医薬部外品の製造管理および品質管理の基準
※2 CDMO(Contract Development and Manufacturing Organization)サービス:医薬品の製造工程の開発から、治験薬や
商用製造までを受託するサービス
※3 プラスミド:細胞内に存在する環状の DNA 分子のことを指します。細胞内で複製させることができ、遺伝子を導入す
るための遺伝子の運び役(ベクター)として利用されます
※4 ウイルスベクター:遺伝物質を細胞に送達するために使用される遺伝子の運び屋であるベクターのうち、ウイルス
をベースとしたもの
※5 遺伝子ベクター:遺伝子を導入するための運び役(ベクター)
※6 CAR-T 細胞:取り出した T 細胞を、遺伝子操作により CAR 遺伝子を導入し、がん細胞の表面に存在する特定のタ
ンパク質を標的として認識するようにした免疫細胞


2.GenScript Biotech について
GenScript Biotech(証券コード:1548.HK)は、ライフサイエンス分野の研究開発および製造に関係する
世界トップクラスの技術とサービスを提供しています。同社は、独自の遺伝子合成技術をはじめとする
技術とノウハウを活用し、①ライフサイエンスに関する製品/サービス提供プラットフォーム、②CDMO
(医薬品開発・製造受託機関)プラットフォーム、③工業用酵素合成プラットフォーム、④細胞治療プラット
フォームの 4 つの主要なプラットフォームを構築しています。
GenScript Biotech は、2002 年にアメリカ・ニュージャージー州で設立され、2015 年に香港証券取引所
に上場しました。同社の事業運営は世界 100 以上の国と地域に及び、米国、中国本土、香港、日本、シ
ンガポール、オランダ、アイルランドで法人を設置しており、200,000 を超えるお客様に、プレミアムで便
利かつ信頼性の高いサービスと製品を提供しています。「バイオ技術を通して、人間と自然をより健康に
する」という企業ミッションによって動かされ、また、世界で最も信頼できるバイオテック企業となることを
目指しています。2023 年 12 月 31 日現在、世界で 87,745 件の査読付きジャーナルの論文が、同社のサ
ービスと製品を引用しています。

3.ジェンスクリプト・プロバイオについて
GenScript Biotech の生物製剤 CDMO 部門であるジェンスクリプト・プロバイオは、細胞・遺伝子治療医
薬品、ワクチン、抗体、タンパク質医薬品などのターゲット開発から商業化までのエンドツーエンド
CDMO ソリューションを提供する、ワンストップ型バイオ医薬品研究開発・製造プラットフォームを有して
います。米国、オランダ、韓国、上海、香港、南京に拠点を有し、世界各国のお客様のために 70 以上の
IND 承認取得※7 を支援してきました。ジェンスクリプト・プロバイオは、上記のソリューション名としても世
界のお客様に親しまれています。

※7 IND 承認取得:新薬等の臨床試験開始申請から取得までのプロセス


4.今後の見通し
本件による業績へ与える影響は、現時点では軽微であると見込んでおりますが、中長期的には当社
グループの企業価値向上に資するものと考えております。
今後、本件に関して開示すべき事項が生じた場合には速やかにお知らせいたします。

以 上





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