当社特許技術による新たな細胞加工物の製造受託を開始

2024 年2月8日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 メ デ ィ ネ ッ ト

代表者名 代 表 取 締 役 社 長 久布白 兼直

(コード番号 2370 東証グロース)

問合せ先 取締役経営管理部長 落 合 雅 三

(電話:03-6631-1201)



当社特許技術による新たな細胞加工物の製造受託を開始


当社は、国立大学法人大阪大学と共同で見出しました新たな細胞加工技術「糖鎖修飾改変 T 細胞」
に関する日本特許を保有しておりますがⅰ、この度、当社契約医療機関である医療法人社団滉志会 瀬
田クリニック東京(以下、「瀬田クリニック東京」)にて新たながん免疫細胞治療を提供するため、当社は本
件特許技術を用いた免疫細胞の製造受託を開始いたしましたので、お知らせいたします。

本件特許技術は、2-デオキシグルコース(以下「2-DG」)ⅱという糖の誘導体を用いることで、抗腫瘍効果
を高めた T 細胞を誘導するものです。従来の細胞加工技術で得られる T 細胞と比較して、がん細胞傷害
活性の向上、NK 細胞様の特徴を有し、さらにがん細胞の分泌する物質による免疫機能低下を回避する
ことができるため、がんに対する免疫細胞治療の効果の向上が期待されます。

今後は、瀬田クリニック東京と全国の連携医療機関において、本件特許技術を用い製造された免疫細
胞によるがん免疫細胞治療が提供され、当該治療の臨床データの集積を進めて参ります。本件特許技
術は、現在多くの研究機関等で開発が進められている遺伝子導入改変免疫細胞の抗腫瘍活性の増強
にも利用可能であり、種々の免疫細胞治療の基盤技術となる可能性があります。


本件による 2024 年9月期業績に与える影響は軽微でありますが、今後、適時開示の必要性が生じた場
合は、速やかに開示いたします。


以上


2023 年 11 月 29 日リリース「糖鎖修飾改変 T 細胞に関する特許が日本で成立」
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2370/tdnet/2368155/00.pdf



2-デオキシグルコース(2-DG)
細胞の最も重要なエネルギー源であるグルコースの類似体。グルコースと同じ経路で細胞内に取り込まれる
が、2-DG はグルコースのエネルギー代謝系を阻害する作用がある。グルコースの細胞内取り込みが亢進し
ているがん細胞の特徴を利用し、放射線標識した 2-DG は画像診断薬として臨床応用されている。





3338

新着おすすめ記事