「ポジティブ・ インパクト ・ファイナンス」による借入のお知らせ

Make More Sustainable
サステナブルインフラの「いちご」


2023 年 2 月 27 日
各 位
会社名 い ち ご 株 式 会 社
代 表 者 代表執行役会長 スコット キャロン
(コード番号 2337 東証プライム)
問合せ先 上席執行役財務本部長 坂松 孝紀
(電話番号 03-3502-4818)
www.ichigo.gr.jp


「ポジティブ・ インパクト ・ファイナンス」による借入のお知らせ

当社は、長期 VISION「いちご 2030」のとおり、従来の心築(※)を軸とした事業モデルをさら
に進化させ、「100 年不動産」へチャレンジするとともに、地域および地球に優しいクリーンエネ
ルギー事業を積極的に推進しており、サステナブルな社会を実現するための「サステナブルインフ
ラ企業」として大きな成長を目指しております。
こうした当社の取り組みをご評価いただき、今般、株式会社三井住友銀行(以下、 「SMBC」と
いう。)が組成した「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」による限度額 92.53 億円の借入枠
を設定いたしました。
本取り組みは、サステナブルな社会形成の促進と当社財務基盤のさらなる強化に資するものと考
えており、当社では引き続き、企業の存在意義は社会貢献であるという考えのもと、社会をより良
い状態で次世代へ継承するため、 「サステナブルインフラ企業」として大きな成長を図るとともに、
事業活動を通じて社会的責任を果たしてまいります。

(※)心築(しんちく)とは、いちごの不動産技術とノウハウを活用し、一つ一つの不動産に心を
込めた丁寧な価値向上を図り、現存不動産に新しい価値を創造することをいい、日本におけ
る「100 年不動産」の実現を目指しております。


1. 本ポジティブ・インパクト・ファイナンスの概要
ポジティブ・インパクト・ファイナンスは、グローバルな指標である「ポジティブ・インパクト
金融原則」 (※1)に則り、企業の事業活動が環境・社会・経済にもたらすインパクト(ポジティブ
な影響とネガティブな影響)を包括的に分析・評価し、サステナビリティ経営の実現に向けた活動
を継続的に支援することを目的とした融資です。
いちごは、事業がもたらすインパクトの観点から特定された重点取り組み項目について、後段の
とおり評価指標を設定、取り組みの推進と定期的な進捗状況の開示を行い、SMBC よりモニタリン
グと継続的なサポートを受けます。
なお、 SMBC はインパクトの測定および管理を高度化するためのツールである 「SMBC PIF Impact
Finder」を開発、 本件での運用が第一号案件となります。また、SMBC は本ツールを活用したポジテ
ィブ・インパクト・ファイナンスの運用体制について、株式会社格付投資情報センターより、ポジ
ティブ・インパクト金融原則およびモデル・フレームワーク(資金使途を特定しない企業向け金融
商品)に適合する旨の評価を取得しております。

2. 本借入の概要
① 借入限度額 92.53 億円
② 引出期間 2023 年 3 月 3 日から 2023 年 10 月 31 日
③ 最終返済期日 2030 年 2 月 28 日(7 年間)
④ 借入先 三井住友銀行(アレンジャーおよびエージェント) 、関西みらい銀行





3. いちごの重点取り組み項目と評価指標

重点取り組み項目 評価指標 関連する SDGs
<目標>
・2025 年 12 月までに事業活動で消費する電力を 100%
再生可能エネルギーとする
・グループ全体のクリーンエネルギー事業の推進
環境との調和および ・CDP(※2)気候変動スコア
省エネルギー、 『リーダーシップレベル』以上を維持
低炭素化と資源循環
の推進 <評価指標>
・再エネ導入率
・グループ全体のクリーンエネルギー事業における
地球環境保全への 再生可能エネルギー年間発電量、CO2 削減量
貢献と環境負荷の低減 ・CDP 気候変動スコア



<目標>
・心築事業を通じた不動産再生、地域活性化への貢献
環境負荷の低減、
建築物の保全 <評価指標>
・心築事業における不動産再生、地域活性化に貢献する
取り組み状況



<目標>
・出産後復帰率 100%
・シーズン休暇取得率 100%
・いちごエンゲージメントサーベイ(※3)の
健全な職場環境の 取り組みを通じた健全な職場環境の維持、向上
維持・向上
<評価指標>
・出産後復帰率
・シーズン休暇取得率
・いちごエンゲージメントサーベイの取り組み状況

良好な組織風土の
醸成と多様な人材の
育成 <目標>
・人財教育制度企業内大学「いちご大学」の年 20 講座
以上の開講
・(外部講師も含めた) 「いちご大学」講義内容の充実
従業員への教育、 ・PROPERA、スポーツ事業等の新規事業の積極的な推進
啓発活動の推進 <評価指標>
・人財教育制度企業内大学「いちご大学」
延べ受講者数、外部講師招聘等の講義内容
・PROPERA、スポーツ事業等の新規事業に関する
取り組み状況




<目標>
コンプライアンスの ・コンプライアンスに関する 1 回/年の研修、役職員
遵守、 による「行動規範コンプライアンス表明書」の提出
リスクマネジメント <評価指標>
の強化 ・コンプライアンスに関する研修、 役職員による
「行動規範コンプライアンス表明書」の提出状況
法令適応と
環境管理体制の整備
<目標>
・「いちご和敬会」の活動促進
ステークホルダーとの ・テナント向けアンケートの実施
パートナーシップの
強化 <評価指標>
・「いちご和敬会」の活動状況
・テナント向けアンケートの実施状況



(※1)ポジティブ・インパクト金融原則
SDGs の達成に向け、金融機関が積極的な投融資を行うための原則として国連環境計画・金融イ
ニシアティブにより策定された原則で、資金提供先企業のネガティブな影響を軽減し、現実的
かつ信頼性のある方法でポジティブな影響を高めるための資金提供のあり方を定めています。

(※2)CDP
世界の機関投資家を代表し、全世界18,700 社以上の企業を対象に環境への取り組みを評価し、
開示を行う国際的な非営利団体です。評価は8 段階で、ガバナンス、リスクマネジメント、事業
戦略、目標と実績、エンゲージメント等、多岐の項目にわたる質問により行われます。

(※3)いちごエンゲージメントサーベイ
会社と役職員の相互信頼関係の状態を数値化し、働く環境の現状を把握するための取り組み

以 上





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