FRONTEO、Microsoft Azureの採用により、米国におけるリーガルテックAI領域の業務効率化を実現

2021 年 10 月 25 日
報道資料
株式会社 FRONTEO




FRONTEO、Microsoft Azure の採用により、米国における
リーガルテック AI 領域の業務効率化を実現
AI を活用した e ディスカバリ/デジタルフォレンジックプラットフォーム「KIBIT Automator」
を世界最高水準のセキュリティ環境の Microsoft Azure 上で稼働


株式会社 FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下 FRONTEO)はこ
の度、日本マイクロソフト株式会社からの技術支援を得て、FRONTEO の AI を活用した e ディスカ
バリ/デジタルフォレンジックプラットフォーム「KIBIT Automator」(注 1)を、マイクロソフトが提供す
るクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」上で提供開始することを発表します(米国先行)。

「KIBIT Automator」を世界最大規模のネットワークと高い信頼性を備えた Microsoft Azure 上へ
移行したことで、冗長性を担保し堅牢なセキュリティ基盤の元でサービス提供することが可能となり
ました。

米国の裁判における証拠開示制度(ディスカバリ)では、限られた時間内で膨大な文書の中から
証拠となる文書を見つけ出す必要があります。FRONTEO ではディスカバリ業務の効率化を目的と
して、AI を活用した e ディスカバリ/デジタルフォレンジックプラットフォーム「KIBIT Automator」を開
発し、既に米国・日本で運用を始めています。弁護士によるレビュー対象となる文書量を最大 90%
削減したり、1時間あたりのレビュー文書量を 650 件以上(人間による目視では 30~40 件/時間)
に大幅スピードアップするなどの成果を上げています。この KIBIT Automator を Microsoft Azure 上
で稼働させることにより、Microsoft Azure のクライアントが米国の民事訴訟や法規制調査に巻き込
まれた際、あるいはコンプライアンス違反の調査、監査が必要となったときに、事業のダウンタイム
を引き起こすことなく短期間でディスカバリを終えることが可能となります。また、案件の規模に応じ
てプロジェクトの大きさも拡張・縮小できるため、コストの最適化にもつながります。

FRONTEO は、Microsoft Azure 上での KIBIT Automator 提供を、まずはディスカバリにおいて迅
速な対応が求められる米国において開始いたします。

Microsoft Azure の採用理由
Microsoft Azure は、世界最高水準の、フルマネージドかつ堅牢なセキュリティ体制を敷いています。
また、高可用性・高拡張性という特徴も有しています。ディスカバリで扱うデータは、企業にとって機
密性の高いものが多く、高度にセキュアな環境が必要とされます。また、数ペタバイトに及ぶデータ
を処理することから、ビジネスの継続性を犠牲にすることなくデータの解析が行える環境が整ってい
る Microsoft Azure は、コスト面から見てもサービスのクオリティから見ても最適な選択であると考え
ます。Azure Migration and Modernization Program という移行支援プログラムが充実しており、従
来稼働していた 500 台以上の仮想マシンを抱える大規模データンセンターの移行を短期間で実施
することが可能となりました。



■ 日本マイクロソフト株式会社パートナー事業本部 エンタープライズパートナー営業統括本部
業務執行役員 統括本部長 野中 智史氏のコメント
「日本マイクロソフトは、日本における e ディスカバリ/デジタルフォレンジックの草分け的存在であ
る FRONTEO の KIBIT Automator が、Microsoft Azure 上で稼働されることを心より歓迎いたしま
す。
企業にとって、訴訟を含む他社との紛争は、経済的リスクだけでなくレピュテーションリスクにもつな
がる可能性があるため、速やかな対応が求められます。また訴訟に関わる大量かつセンシティブな
ドキュメントデータの処理には、安心安全かつスケーラブルなプラットフォームが必要となるはずで
す。
マイクロソフトは毎年セキュリティに 10 億ドル以上、さらに今後 5 年間で 200 億ドルの追加投資を
行う予定で、安全なクラウド環境の実現を目指しています。さらに、お客様のデータ保護においては、
90 以上のコンプライアンス認定を取得し、マイクロソフトがお客様の許可なくデータを流用すること
なく、徹底して保護します。
FRONTEO 様との連携により、クライアント企業様による訴訟への迅速な初動対応、事態を早急に
把握し、対応策を講じることが可能となり、早い段階で事態の収束を図ることに貢献できることを喜
ばしく思います。
引き続き日本マイクロソフトは FRONTEO 様と共に安心安全な AI の社会実装に向けて強力に連
携してまいります。」



■ FRONTEO 代表取締役社長 守本 正宏のコメント
「この度の Microsoft との連携により、FRONTEO が誇る e ディスカバリ/デジタルフォレンジックプ
ラットフォーム「KIBIT Automator」を安全性・拡張性に優れた Azure 上で稼働させることが可能とな
り、ディスカバリの必要性が生じた際には速やかに e ディスカバリに取り掛かれる環境が提供できる
ようになったことを嬉しく思います。FRONTEO はこれからも、クライアント企業様の有事対応支援、
平時からの情報管理体制の強化に貢献すべく、テクノロジーの力を生かして新たな価値提供を行っ
てまいります。」

*Microsoft、Azure は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標
または商標です。
*その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。



(注1) KIBIT Automator について URL: https://legal.fronteo.com/products/kibit-automator/
「KIBIT Automator」は、米国民事訴訟の公判手続きで必要となる証拠開示(ディスカバリ)の中でも
特に、電子証拠開示(e ディスカバリ)における文書レビュー作業の効率向上、作業担当者の負荷軽
減、費用削減を目的として開発された AI ツールで、2019 年 3 月にリリースされました。ディスカバリ
で使われる調査手法を応用し、AI を活用して証拠資料である大容量の電子メールや電子ファイル
の審査・分析を行います。近年、企業に求められている、短期での情報開示への対応も期待されま
す。

(注2) e ディスカバリとは
米国民事訴訟の公判手続きで必要となる証拠開示(ディスカバリ)手続きの中でも特に電子文書を
扱うもの。「電子証拠開示」とも呼ばれる。




■ FRONTEO について URL: http://www.fronteo.com/
FRONTEO は、自然言語処理に特化した自社開発 AI エンジン「KIBIT」と「Concept Encoder」、「Looca
Cross」を用いて膨大な量のテキストデータの中から意味のある重要な情報を抽出し、企業のビジネスを
支援する、データ解析企業です。2003 年 8 月の創業以来、企業の国際訴訟を支援する「e ディスカバリ
(電子証拠開示)」や「デジタルフォレンジック調査」などのリーガルテック事業をメインに、日本、米国、韓
国、台湾とグローバルに事業を展開してきました。同事業で培った AI 技術をもとに、2014 年よりライフサ
イエンス分野、ビジネスインテリジェンス分野、経済安全保障へと事業のフィールドを拡大し、AI を用いて
「テキストデータを知見に変える」ことで、創薬支援、認知症診断支援、金融・人事・営業支援など、様々
な企業の課題解決に貢献しています。2007 年 6 月 26 日東証マザーズ上場。2021 年 1 月第一種医療
機器製造販売業許可を取得(許可番号:13B1X10350)、同 9 月管理医療機器販売業を届出(届出番
号:3 港み生機器第 120 号)。資本金 2,973,975 千円(2021 年 3 月 31 日現在)。



<本件に関するお問い合わせ先>

株式会社 FRONTEO 広報担当 瀧川
Tel: 03-5463-6380 Fax: 03-5463-6345 Email: pr_contact@fronteo.com





9371