FRONTEO、KIBIT、Concept Encoderに続く第3のAIを開発?経済安全保障向けネットワーク解析システムに搭載し、世界初のサプライチェーン解析サービスの提供を開始

2021 年 10 月 5 日
報道資料
株式会社 FRONTEO



FRONTEO、KIBIT、Concept Encoder に続く第 3 の AI を開発
経済安全保障向けネットワーク解析システムに搭載し、
世界初のサプライチェーン解析サービスの提供を開始
人権や軍用リスクなど世界の制裁リストに掲載された企業とのつながりを 3 次元で可視化


株式会社 FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下 FRONTEO)
はこの度、有価証券報告書や企業が配信するプレスリリースなどのオープンソースから得た
膨大な量の情報の中から、各種制裁リストに掲載された企業と特定の企業ないし団体(エン
ル ー カ ク ロ ス
ティティ)とのつながりを抽出する新 AI エンジン「LooCA Cross(商標出願中)」を開発し、
セ イ ズ ア ナ リ シ ス
当該 AI を搭載した世界初のサプライチェーン解析システム「Seizu Analysis(商標出願中)」
を用いたサプライチェーン解析サービスの提供を開始します。


サプライチェーンにおける人権リスクの有無や、軍事転用可能な技術・製品の輸出に対す
る関心および懸念が高まる中、企業においては自社や取引先のサプライチェーンおよび M&A
における買収先の健全性の評価が急務となっています。2021 年 6 月にサプライチェーンネッ
トワーク分析ソリューションの提供を開始して以来、多くの企業様から自社のサプライチェ
ーンにリスクのある企業が含まれていないか、各種輸出管理規制に抵触するリスクがないか、
というご相談を受けてまいりました。この度開発した AI と、それを搭載したネットワーク解
析システムを用いたサプライチェーンネットワーク解析サービスを提供することで、自社の
サプライチェーンの中に、制裁リスト(例:米国商務省産業・安全保障局が定めるエンティ
ティリストなど)が含まれていないかを確認し、発生しうるリスクに備えたいという企業の
要望に応えることが可能となります。


新 AI エンジン「LooCA Cross」




世界中の企業の株主や、取引先の情報をつなぎ合わせてゆくと、巨大で複雑なサプライチ
ェーンネットワークや持ち株ネットワークが浮かび上がってきます。これらのネットワーク
の中で、モノやサービスがどのように流れていくのか、支配力がどのように伝わっていくの
かを、人の力で分析することは殆ど不可能です。このような、人力ではおよそ解析しきれな
い規模のネットワーク内でのモノの流れやネットワーク内での力の伝搬を捉えるべく、
FRONTEO では新 AI エンジン「LooCA Cross」を開発しました。LooCA Cross により、莫大


な数の見かけ上の取引経路の中から、リスクのある可能性の高い経路を見つけたり、チョー
クポイントとなる企業を見つけたり、何段も離れたところからの企業の遠隔支配を見つける
ことが可能となります。LooCA Cross は、膨大なネットワークの中から意味のあるつながり
を見つけることで、経済安全保障のための戦略策定を支援する AI です。


サプライチェーンネットワーク解析システム「Seizu Analysis」




「Seizu Analysis」は、オープンソースから得られる情報を元に、膨大なサプライチェーン
を解析し、その中から特定のエンティティ(取引が好ましくないと判断された企業等)同士
のつながりを抽出することが可能です。通常、企業が自力で自社のサプライチェーンの健全
性を確認しようとすると、二次、三次サプライヤーまでしか追うことができないとされてい
ますが、Seizu Analysis では、十数段先のサプライヤーまでトラッキング可能です。


FRONTEO は、経済安全保障という新たに顕在化した課題に直面する日本企業に対し、現
状の把握、リスクの可視化、施策の策定に役立つ情報を提供すべく、今後も継続的にソリュ
ーションの開発を進め、日本企業のリスクマネジメントやコンプライアンスリスクへの戦略
的対応を支援してまいります。




サプライチェーンの全体像。一番左に見える円が調査対象企業。右に続く輪がそれぞれ一
次、二次、三次サプライヤーを表している




制裁企業とのつながり


FRONTEO の経済安全保障ソリューションはこちら
https://osint.fronteo.com/




■ FRONTEO について https://www.fronteo.com/
FRONTEO は、自然言語処理に特化した自社開発 AI エンジン「KIBIT」 「conceptencoder」

を用いて膨大な量のテキストデータの中から意味のある重要な情報を抽出し、企業のビジネ
スを支援する、データ解析企業です。2003 年 8 月の創業以来、企業の国際訴訟を支援する「e
ディスカバリ(電子証拠開示)
」や、「デジタルフォレンジック調査」というリーガルテック
事業をメインに、日本、米国、韓国、台湾とグローバルに事業を展開してきました。リーガル
テック事業で培った AI 技術をもとに、2014 年よりライフサイエンス分野、ビジネスインテ
リジェンス分野、経済安全保障へと事業のフィールドを拡大し、AI を用いて「テキストデー
タを知見に変える」ことで、創薬支援、認知症診断支援、金融・人事・営業支援など、様々な


企業の課題解決に貢献しています。2007 年 6 月 26 日東証マザーズ上場。2021 年 1 月第一種
医療機器製造販売業許可を取得(許可番号:13B1X10350)
、同 9 月管理医療機器販売業を届
出(届出番号:3 港み生機器第 120 号)。資本金 2,973,975 千円(2021 年 3 月 31 日現在)。


※FRONTEO、KIBIT、conceptencoder は FRONTEO の日本における登録商標です。


<本件に関するお問い合わせ先>

株式会社 FRONTEO 広報担当 瀧川
Fax: 03-5463-6345 Email: pr_contact@fronteo.com





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