廃タイルカーペットのリサイクル設備リニューアルのお知らせ

2020 年 10 月 12 日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 タ ケ エ イ
代表者名 代表取締役社長 阿部 光男
(コード: 2151 東証第1部)
問合せ先 取締役常務執行役員 上 川 毅
(TEL 03-6361-6871)




廃タイルカーペットのリサイクル設備リニューアルのお知らせ

当社東京リサイクルセンター(以下「東京 RC」、大田区城南島)において、廃タイルカーペットのリサイ
クル設備をリニューアルいたしましたのでお知らせいたします。




1. 本件取り組みについて


オフィスビル等で大量に使用されるタイルカーペットは、表面の繊維層と裏面の PVC(ポリ塩化ビニ
ル)層が強く貼り合わされています。これらをリサイクルするためには、高度な切削技術によって繊維
層とPVC層を安定した品質に分離・破砕することが必要ですが、技術面の課題からリサイクルできな
いカーペットの多くが埋立処分されていました。当社はこの課題に挑戦するために、2016 年に東京
RC の第二工場に廃タイルカーペットのリサイクル設備を設置し、その後もカーペットメーカー等と協議
を重ねて開発を進めた結果、メーカーの求める高品質な再生原料を提供できる、新たなリサイクル設
備に生まれ変わりました。
今般のリニューアルにより、当社の廃タイルカーペット再生品の品質は大きく改善され、再生原料と
しての販売増加を見込むほか、外部処理や埋立処分量が減少します。なおリサイクル過程で発生す
る繊維部分は、主として東京 RC で製造している製鉄副資材「エコ・フォーム」の原料として使用され、
PVC 部分は再生原料「エコフレーク」として、大手タイルカーペットメーカー等に販売いたします。
本件取り組みにより、当社は売上高及び営業利益への寄与(外部処理費の圧縮)を見込むほか、
本年5月に公表した新中期経営計画「2023 to the FUTURE」において目標の1つとしている、「廃棄
物の付加価値化、製品化」を着実に進めてまいります。



2. 東京 RC について


東京 RC は、東京都スーパーエコタウン事業選定プロジェクトとして 2003 年に設立された「株式会
社リサイクル・ピア城南島工場」(2005 年稼働)が前身ですが、2015 年に当社が吸収合併いたしまし
た。以来、建設系廃棄物処理・リサイクル拠点として機能し、東日本大震災や大型台風等によって発
生した大量の災害廃棄物を受け入れるなど、川崎リサイクルセンター(神奈川県川崎市)と併せて当
社グループの主力拠点です。


3. 今後の見通し


今期の当社連結予想に本件が与える影響は軽微である見込みです。ただし長期的には、その波及
効果も含めて一定の効果があるものと考えております。
タケエイグループは、廃棄物から製品を生み出すことで地球環境保全に寄与し、総合環境企業とし
て資源循環型社会への更なる貢献を目指します。




廃タイルカーペット切削機




東京リサイクルセンター第二工場




以上





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