「リングロックジョイント工法」の開発のお知らせ

〒104-8215 東京都中央区晴海二丁目5番24号(晴海センタービル)
電 話 (03)6385-9111 FAX(03)3536-6927

2023 年3月 10 日
各 位


会 社 名 株式会社ピーエス三菱
代表者名 代表取締役
森 拓 也
社長執行役員
(コード番号 1871 東証プライム)
問合せ先 管理本部副本部長兼総務部長
山信田 正美
(TEL.03-6385-8002)



「リングロックジョイント工法」の開発のお知らせ


株式会社ピーエス三菱(本社:東京都中央区 代表取締役社長執行役員:森拓也)は、空港の駐機場(エプ
ロン部) 誘導路、
、 港湾のコンテナヤード舗装および道路舗装に用いられるプレキャストプレストレストコン
クリート(PPC)版舗装における継手工法「リングロックジョイント工法」を開発しましたのでお知らせし
ます。


1. 開発経緯
PPC 版舗装はメンテナンスや拡張工事に多く用いられるため、部分的な取替えが求められる場合がありま
す。特に空港の駐機場(エプロン部)や誘導路においては、夜間の限られた時間で施工を行う必要があり、
時間短縮や施工簡略化の観点から、取替えが容易な継手構造が望まれていました。
「リングロックジョイント工法」は従来の継手構造と比較して、舗装上面からの施工や取替えが容易なた
め、PPC 版舗装の部分的な取替えに適した継手構造です。




リングロックジョイント工法の概要図
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2. リングロックジョイント工法の特長
「リングロックジョイント」は以下の特長があります。
・締結ボルトによるくさびブロックの圧入で、PPC 版目地部に圧縮力を導入でき、高耐久な裏込めグラウト
材と組み合わせることで、ポンピング現象※の抑制が可能です。
・継手の部品は全て舗装上面からの脱着が可能であり、目地モルタルを切断することで PPC 版を容易に取
替えできます。
・疲労に対する耐久性として、定点疲労載荷試験を実施して、耐久性に問題ないことを確認しました。
・継手の配置間隔は、当社従来の継手工法と比較して、配置箇所数を 2/3 程度に低減可能です。




圧縮導入メカニズム(イメージ図)

※ポンピング現象とは

版上に載荷されることにより粉砕化した裏込めグラウト材が、

目地部から浸入した雨水などと一緒に吹き上がる現象のことです。



3. 今後の展開
本継手を用いた PPC 版舗装は、空港や港湾のコンテナヤード等のコンクリート舗装において部分的な取
替えを容易とする施工性・維持管理性に優れた工法です。実施した試験施工で性能的な問題がないことを確
認しており、本採用に向けて営業展開していきます。
今後も当社は、高耐久であるプレストレストコンクリートの特性を生かし、現場工期の短縮や生産性向上
に有効なプレキャスト技術のさらなる普及拡大に積極的に取り組んでまいります。


4. 本技術に関するお問い合わせ
株式会社ピーエス三菱
本社 技術本部技術部 土木技術グループ TEL:03-6385-8054
リーフレット URL:https://www.psmic.co.jp/technology/civil_eng/pavement/


以上
【参考資料】

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