道産材でつくる木造中層住宅が恵庭市営住宅建替事業に採用

各位 2023 年 11 月 16 日




NEWS RELEASE
道産材でつくる木造中層住宅が
恵庭市営住宅建替事業に採用
株式会社土屋ホールディングス(以下、土屋ホールディングス 社長:土屋昌三 本社:
札幌市)を代表企業とするコンソーシアムは 11 月 13 日、恵庭市が民間資金等の活用
による公共施設等の整備等の促進に関する法律(PFI 法)に基づき実施した、恵庭市営
住宅恵央団地 PFI 建替事業の公募型プロポーザルにおいて、その事業提案内容が評価
され、優先交渉権者として選定されました。
木造工法で建てる「恵庭の MORI」


◆恵庭市営住宅恵央団地 PFI 建替事業の目的
恵庭市では、老朽化が著しい市営住宅柏陽団地の建替えを進めて 業者が、市が所有する市営住宅恵央団地内において、柏陽団地入
おり、事業にあたっては地域のまちづくりと連携するとともに、 居者の移転先となる市営住宅を整備するとともに、付帯事業とし
民間活力の活用による建替えの円滑な事業推進を目指している。 て良質な分譲住宅地を整備することにより、市営住宅ストックの
このため、本事業においては、
「PFI 法」により選定された民間事 円滑な更新と地域のまちづくりに貢献することを目的とする。
【事業規模】木造中層棟住宅/ 60 戸、木造平屋棟住宅/ 20 戸、付帯事業用地 (募集要項より編集)



北海道の森から生まれた道産材でつくる「恵庭の MORI」


★建物を木造工法とすることで、建材として CO2 を 100%固定化
 し、脱炭素を図ります。 断熱等級 7 を目指し、寒冷地における冷
 暖房エネルギーを 50%削減します。
★外壁軸組の屋外側に通気層を設け、 透湿防水シートを張り壁内
 の乾燥状態を保ち、結露の発生を防ぎます。
★公園を取り囲むように木造中層棟、木造平屋棟、分譲住宅用地 ★換気設備は、熱交換型換気システムを導入し、新鮮な外気を取り入
 を配置し、周辺の自然環境を取り込みながら一体感のある計画  れると同時に熱効率を向上させ、快適かつ健康な空気環境を保ち
 とします。  ながら省エネを実現します。
★住民の方々が気軽に集まりコミュニティを育む場所「コミュニティ
 ハウス」を設けて、万が一の災害時には、団地および周辺地域の住
 民の避難場所として蓄電池を設置します。
★土屋ホールディングスが、建物企画から完成後の管理運営に至る
 までマネジメントを行います。各構成企業は、専門資格を えた
 企業体のメンバーが、着実に事業を実施します。
★自家消費型太陽光発電設備、蓄電池システムの導入による維持管 ★土屋ホールディングスによる資本をベースに資金調達すると同時
 理費用削減と災害時対応を行います。  に、土屋グループ全社のバックアップ体制を構築します。




★RC 造に比べて 20%工期を短縮する木造工法を採用します。 ★竣工後50年間のライフサイクルコストを実施設計後に算出し、修
★道産木材の活用や工事、維持管理に関連する地元の契約取引業  繕費の縮減や平準化を図る長期の維持管理計画を立案します。
 者と連携して地域経済に貢献します。 ★断熱性能と気密性の確保により、建物の劣化を防止します。



★水と緑、花に囲まれた豊かな暮らしのまち
「ガーデンシティの確立」を考慮します。
★若い世代が住みたくなる魅力のある分譲住宅地を実現します。
★ゆとりの宅地面積<23O㎡以上(70坪程度)
※市の募集要項に基づく>で、近隣宅地よりも割安な価格設定をします。

(土屋グループ提案書より編集)

【本件に関するお問い合せ】株式会社土屋ホールディングス 経営企画部 担当:菊池 TEL011-717-5556
豊かな未来のために公営住宅は木造化へ




ラピス菊水 構造駆体



木 造 中層 住 宅 で 地 域 住 民 と共に環境に貢献

鉄筋コンクリート (RC)造建築と木造建築の 木は、植林、間伐、伐採を経て、加工して材木 RC 造では生コンや一度に運ぶ部材重量によ
温室効果ガスの排出量を比較すると木造建 となり、建材となって建物を形成。 その役割 り輸送回数が増え、 輸入材を使うと遠くの港
築が約 51%減との結果がもたらされ、 優位 を終えてもリサイクル可能率が高いエコロ までの輸送距離が長くなります。 近くの山か
性が裏付けられました。 ジカルな資源です。 加えて、森は CO2 吸収に ら切り出した地域材を使うことは、 輸送距離
大きく貢献しています。 の短縮、 工事車両の交通量の削減、 渋滞の減
少につながり、 2 排出量の抑制にも貢献し
CO
ます。




木 の 特性 を 活 か し 快 適 な 省エネを実現


エネルギー消費
建物を木造工法とすることで、 建材として CO2 を 木は周囲の湿気が増すと吸収し、乾燥が進むと水分
100%固定化し、脱炭素を図ります。高断熱・高気
50%以上 を放出する特性を持ち、健康に寄与する調湿性と断
密に優れた木造建築の技術力と先進性を活かし、 削減 熱性があります。木材のあたたかみ、木の匂いが心
寒冷地における冷暖房エネルギーを 50%削減し 身をリラックスさせる効果があることが明らかに
ます。 なっています。


木 造 中層 住 宅 で コ ス ト を 軽減

建物の骨組みとなる躯体に材木を用いると、鉄骨、 鉄筋、コンクリー 木造の場合、 現地工事は RC 造の 25∼40%工期が短いと言われます。
トなどに比べて躯体が軽くなり、木造は通常、 造の 70 75% 程度
RC 工期が 20% 短縮するということは、 5 カ月要する工事であれば、

の重量と言われています。 1 カ月以上短縮される計算になります。
躯体の軽量化により躯体を安定させる 建築工事が短期間で完了すれば、 現場で働
ための基礎工事費が抑えられ、工事費 く人件費が抑えられ、 工事費そのものが軽減
そのものが軽減され経済的です。 されます。 また、 建築工事に伴う CO2 排出量量
の抑制にもつながります。




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