当社製バイオディーゼル燃料の商用化ベースでの継続的な販売開始について
2023 年 5 月 10 日
株式会社ダイセキ環境ソリューション
当社製バイオディーゼル燃料の商用化ベースでの継続的な販売開始について
~トヨタグループ企業から回収した廃食油を船舶燃料に利用した取組み~
当社は、船舶燃料供給を手掛ける豊田通商株式会社(以下「豊田通商社」)に当社が製造するバイオディーゼル
燃料※1を販売して参りましたが、このほど名古屋港における自動車運搬船向けに継続的に販売することが決定致し
ました。このバイオディーゼル燃料(以下「バイオ燃料」)は、豊田通商社により低硫黄C重油と混合され、トヨフジ海運
株式会社(以下「トヨフジ海運」)に供給されます。バイオ燃料を配合した燃料の継続使用は「日本初」の取組みとな
ります。
1. 背景と今回の取り組みについて
令和3年度国土交通省関係補正予算の「内航船カーボンニュートラルの推進に向けた調査」としてトヨフジ海
運の内航 自動車運搬船「とよふじ丸」を実証船として、当社が豊田通商社を通じてバイオ燃料を供給し、バイオ
燃焼混合重油による航行実証試験が行われました。この結果は「船舶におけるバイオ燃料取り扱いガイドライン
(令和5年3月)」にまとめられ、低硫黄 C 重油と比較して、通常のオペレーションで問題なく利用できることが
確認されました。
この結果を踏まえ、トヨフジ海運の運航する船舶向けに、豊田通商を介して、国内初となる商用化ベースでの継続
的なバイオ燃料の販売を開始致しました。
なお、このバイオ燃料の原料はトヨタグループや豊田通商グループ企業の社員食堂等から回収した廃食用油を
原料の一部としており、企業グループを通じてのサーキュラーエコノミー(循環型経済)への取組みの先進的な事
業モデルとして期待が寄せられています。
当社は廃食用油をバイオ燃料化する事業を通じて、各産業分野での廃棄物と GHG の削減に寄与できるよう、
高品質バイオ燃料の安定供給に今後とも努めてまいります。
※バイオディーゼル燃料(Bio Diesel Fuel,BDF)
植物油脂のメチルエステル化により精製される軽油代替燃料で、石油由
来の重油や軽油の代替燃料として期待される。原料である植物が育成する過
程で Co2 を吸収することから、ライフサイクルでカーボンニュートラルの扱いとされ
る。
写真はトヨフジ海運所有の自動車運搬船「とよふじ丸」
2. 当社の本事業へのこれまでの取組み
・2012 年:飲食店等から回収した廃食用油由来のバイオ燃料の製造・販売を開始。
・2015 年~2022 年:名古屋市から依頼を受け、市内16区の約80か所のスーパーマーケットに市民から持ち込
まれた廃食用油を回収し、これを原料にバイオ燃料を製造、名古屋市営バス・ごみ収集車に供給。
・2021 年:豊田通商社を通じてトヨタ輸送株式会社向けにバイオ燃料を供給。
・2022 年 4 月:豊田通商社を通じて日本郵船株式会社の関連会社である三洋海事株式会社が運行するタグボー
ト向けにバイオ燃料を供給。
(https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS95701/0e85175f/0237/4239/b0ec/ccb5f2b527a8/140120220405517464.pdf)
・2022 年 9 月:豊田通商社を通じて、令和3年度国土交通省関係補正予算の「内航船カーボンニュートラルの推
進に向けた調査」の一環として行われた、バイオ燃料を配合したトライアル運行向けに供給実施。
(https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS95701/4c565ddd/0762/4fd7/ac65/1c10d6b434af/140120220909530907.pdf)
参考:「船舶におけるバイオ燃料取り扱いガイドライン」(令和5年3月)船舶におけるバイオ燃料取り扱いガイドライ
ン策定検討会 国土交通省海事局
https://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk7_000048.html
【本件のお問い合わせ先】
株式会社ダイセキ環境ソリューション 資源循環事業部 水野 052-819-5310
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