2023年12月期 第3四半期 決算説明会等における主な質疑応答

2023 年 11 月 22 日
2023 年 12 月期 第3四半期
決算説明会等における主な質疑応答

【質問】説明会資料 P7「通期業績予想に対する進捗」について。売上高は予想数値を達成できそうか。
参考までに前 2022 年 12 月期は第3四半期終了時点の進捗率が 68.9%であり、最終的に 96.9%の達
成率だった。今 2023 年 12 月期は第3四半期終了時点で 69.5%であり、100%達成を目指して取り組
んでいる。


【質問】説明会資料 P7「通期業績予想に対する進捗」について。経常利益は予想数値を超えるのでは
ないか。前 2022 年 12 月期は、第4四半期で販管費が増えているが、今 2023 年 12 月期も販管費が
増える見込みがあるのか。
当社の場合、第4四半期が年間の繁忙期となる季節性要因があるため、四半期毎の売上・利益が大きく
なる傾向がある。売上総利益(粗利益)については、予想(62.4 億円)を上回る可能性が高いと思う。
一方、前 2022 年 12 月期の第4四半期では、過去最高益の更新が確実となったので、「株主様には増
配、従業員には決算賞与(特別賞与)など」という形で還元する形を取った。決算賞与他で 3 億円内外
の販管費増加となった。今 2023 年 12 月期についても、過去最高益の更新ができれば同じような還元
を行ったらどうかと案も出ており、営業利益や経常利益の見通しについては現時点では流動的である。


【質問】説明会資料 P8「第3四半期業績概要」について。今 2023 年 12 月期における品目別の売上
はどう見ているのか。
戸建部門(通期売上予想 161.1 億円)
・防水部門(同 5.3 億円)は厳しいかもしれない。建築物部門(同
76.0 億円)とその他商品販売(同 47.6 億円)は問題ないと考えている。その他商品販売のうち、原料
販売はメーカーとしての認知度が高まってきた。また、機械販売は直接仕入れとなったので、利益貢献
が増える見込み。


【質問】説明会資料 P13「戸建部門」について。施工体制が固まり、第3四半期から施工棟数も増えて
いく見込みだったはずだが、伸び悩んだ理由を知りたい。新設住宅着工件数の落ち込みの影響を受けて
いるのか。
新設住宅着工件数減少の影響はあるが、断熱等級5および上位等級の施工が計画以上に増えており、施
工棟数の減少を価格上昇でカバーしている状況。施工体制については、採用は計画通りに進んでいるが、
今夏は猛暑の影響で、予定通りの施工ができなかった。これは、本来なら1日でできる施工が1日半あ
るいは2日となった例もあり、施工数の伸び悩みにつながった。


【質問】説明会資料 P13「戸建部門」について。施工棟数の落ち込みを工事価格の上昇でカバーしたと
のことだが、施工棟数はどれぐらい落ちたのか。2024 年 12 月期も落ち込むことを想定しているのか。
施工棟数の数値は非開示だが1割程度のダウンと捉えて欲しい。2024 年 12 月期も楽観視はしていな
いが、施工単価の上昇を含めて戸建部門は増収を期待している。



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【質問】説明会資料 P13「戸建部門」について。全施工に対する断熱等級5、等級6の割合はどれぐら
いか。2024 年 12 月期はどう見ているか。
等級5については、計画では全体の4割程度と見ていたが6割超えになると見ている。等級6以上は、
始まったばかりで、まだ1割ほど。2024 年 12 月期については、ほぼすべてが等級5以上で、うち等級
6以上をどれぐらい伸ばせるかがキーになると思う。


【質問】説明会資料 P15「建築物部門」について。第2四半期(4~6 月)と第3四半期(7~9 月)を
比較すると売上高は 41 百万円増に留まっている。不燃断熱材の伸びも落ち着いてきたのか。
第2四半期にアクアモエン NEO(不燃断熱材)の大型工事を計上したため、第3四半期があまり伸びて
いないように見えるのではないか。アクアモエン NEO の引き合いは続いており、来期以降の案件も着
実に積み上がっているので、来期も大きく伸ばせると期待している。


【質問】説明会資料 P15「建築物部門」について。そもそもの話だが、市場規模は拡大しているのか、
あるいは、不燃断熱材が他の断熱材のシェアを奪っているのか。
温暖化対策で ZEB(ネットゼロエネルギービル)の推進や説明会資料 P22 に記載した「大規模非住宅
の省エネ基準引き上げ」などの政策により、非住宅の断熱材市場は広がっている。加えて、工事中の火
災防止というニーズから不燃断熱材を使用するケースが増えていると捉えている。


【質問】説明会資料 P15「建築物部門」について。2024 年 12 月期の受注状況はどうか。
2024 年 12 月期の計画はこれから策定するが、2023 年 12 月期程度の伸びを加味した金額の一定程度
の受注は固まっており、良好なペースで進んでいる。


【質問】説明会資料 P15「建築物部門」について。売上総利益率をさらに伸ばすことは可能か。
アクアモエン NEO の施工割合が増え、セールスミックスが変化すれば利益率はさらに伸びると考えて
いる。


【質問】説明会資料 P17「防水部門」について。戸建住宅、非住宅で違う原料を使用するのか。また、
採算性についてどう考えているのか。
まず、戸建住宅、非住宅ともアクアハジクン(ポリウレア樹脂)で施工するので同じものを使用する。
施工面積の大きさにより、コストとの見合いで採算が悪くなる場合もあるが、実績作りと認知度向上を
目的としている。赤字工事ではないが、まだ売上高が小さいので損益分岐点に達していないという段階。




【質問】説明会資料 P19「その他(商品販売等)
」について。外部へ原料販売を行うと、工事の案件を
奪い合うような形にはならないのか。また、原料販売が増えている背景として、特定の業者が大量に購
入しているのか。
そういうケースはあまりない。特定の業者が大量に購入しているのではなく、当社のメーカーとしての
認知度が高まったこと、営業拠点網の拡充によりデリバリーしやすい体制が整ったことなどから、取り
扱ってくれる先が少しずつ増えている。


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【質問】説明会資料 P19「その他(商品販売等)
」について。この部門の粗利率の目標はあるのか。
副資材販売、原料販売、機械販売など商材によって異なるが、トータルでは今年度の水準をしたいと考
えている。


【質問】円安が進行しているが、原料価格への影響はどうか。さらなる販売価格の改訂(値上げ)を考
えているのか。
足もとの素原料価格(調達価格)が会計に反映されるのは3ヶ月程度後になる。現時点のナフサ価格や
米ドル価格なら大きな影響はなく、販売価格の見直しは考えていない。今後、大きな変動があれば、そ
の時に検討することになると思う。


【質問】施工体制の拡充状況について知りたい。施工力不足は改善しているのか。また、2024 年 12
月期の考え方についても教えて欲しい。
まずは、日本アクアの工務社員の採用増に注力している。ここまで計画通りに進んでおり、施工力不足
は改善している。当社の成長に施工体制の拡充は不可欠なので、2024 年 12 月期も積極的に採用を行
いたい。


【質問】2024 年 12 月期に大きな投資はあるのか。
引き続き施工体制の拡充が最優先課題と認識しており、その推進策として引き続き営業拠点の拡充があ
る。拠点を持つと採用応募も増える。自社所有の大型営業所は2~3億円、賃貸物件となる小型拠点(倉
庫)は年間1~2千万円の費用。



以上


【お問い合わせ先】
株式会社日本アクア 管理本部 経営企画部 小室 昌彦
電話番号:03-5463-1117
Eメール:m.komuro@n-aqua.com




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