首都圏物流センター稼働に関するお知らせ-業界初 複合型物流センター 卸物流拠点に製造業務受託・メーカー物流エリアを併設-

(コード番号9987 東証プライム市場、名証プレミア市場、札証)


2024年3月13日(水)


首都圏物流センター稼働に関するお知らせ
~業界初 複合型物流センター 卸物流拠点に製造業務受託・メーカー物流エリアを併設~


株式会社スズケン(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:浅野茂)は、埼玉県草加市に、最新のロボ
ット技術を駆使した自動化・省人化を実現する卸物流拠点に、製造業務受託・メーカー物流エリアを併設し
た、業界初となる複合型物流センター「首都圏物流センター」を構築し、4 月より稼働する運びとなりまし
たので、お知らせいたします。
なお、製造業務受託エリアは、 2021 年 4 月に業務提携を締結した武州製薬株式会社(本社:埼玉県川越市、
代表取締役社長 兼 CEO:髙野忠雄、以下「武州製薬」)が担い、2023 年 11 月に「草加パッケージングセン
ター」を開所し、先行して業務を開始しております。




首都圏物流センター 外観


1.首都圏物流センターの概要
(1)所 在 地 :埼玉県草加市柿木町字宝 1352 番 2 プロロジスパーク草加 2、3 階
(2)敷 地 面 積 :68,831.07 ㎡(約 20,760 坪)
(3)延 床 面 積 :66,450.78 ㎡(約 20,042 坪)
(4)構 造 ・ 規 模 :地上 4 階、免震・耐火構造
(5)保管可能品目:37,000 品目
(6)カバーエリア:東京都 23 区内、埼玉県全域および千葉県東葛エリア
(7)設備投資金額:約 200 億円
(8)出 荷 能 力 :年商約 4,600 億円
(9)出 荷 開 始 日 :2024 年 4 月 15 日(月)





2.首都圏物流センターの特長
(1)医薬品メーカーのニーズにワンストップで対応
① 卸物流エリアに加え、製造業務受託・メーカー物流エリアを併設し、製品移動の最小化による配送に
おけるリードタイムの短縮、輸配送コストや CO2 排出量の削減など環境負荷の低減を実現
② 製造業務受託エリアである武州製薬の「草加パッケージングセンター」では、医薬品の「検査・表示・
包装」などの二次包装を中心とした受託製造および保管業務を実施
③ 武州製薬との協業により、スペシャリティ医薬品の製造販売コンサルティングをはじめ、 輸入、検査、
製造、メーカー物流による保管および卸流通、さらには PMS(市販後調査)、患者サポートまでワンス
トップで対応。スペシャリティ医薬品などの日本市場への新規参入を目指す医薬品メーカーの製品上
市の総合支援が可能

(2)卸物流のカバーエリアにおける効果・効率的な物流体制
① カバーエリアである東京都、埼玉県、千葉県の一部にある医療機関・保険薬局への効率的かつ正確な
ダイレクト納品※1 が可能になり、納品リードタイムの短縮と配送の効率化を同時に実現
② 高精度のパッケージ納品※2 を可能にするシステムを導入し、カバーエリアの医療機関・保険薬局のニ
ーズに対応
※1 ダイレクト納品:支店などの中継拠点を経由することなく、物流センターからお得意さまに直接納品すること
ふうかん
※2 パッケージ納品:お得意さまごとに商品と納品伝票をオリコンに投入し自動封緘して納品すること

(3)最新のロボット技術や AI を駆使した自動化・省人化
① AI による文字ならびに画像認識技術を活用し、入荷入力や棚卸などの単純作業を自動化
② パレットに積まれた入荷梱包を降ろすデパレタイザーや出庫した商品を積み付けるパレタイザーによ
り重作業の自動化、2 台のロボットが協調して台車やカゴ車を搬送する無人搬送車※3 により、構内搬
送を自動化
③ 高頻度の出庫には人を介さない自動ピッキング、低頻度の出庫には人の歩く作業を無くした定点ピッ
キングを採用し、ピッキング作業を自動化
④ 自動化・省人化により、従来の庫内作業者を3分の1程度まで削減し、作業生産性の向上と高い出荷
精度を同時に実現。物流における人手不足を解消するとともに、より高度な品質精度が求められる業
務へと人手をシフトすることが可能
⑤ 自動化・省人化による効果として、全庫内作業の自動化率 90%以上を実現し、出荷精度はセブンナイ
ン(99.99999%)以上を目指す
※3 NEC が開発した「協調搬送ロボットサービス」を医薬品卸業界で初導入


(4)医薬品適正(GDP)ガイドラインに準拠した品質管理
① 製品入荷時には、「ドックシェルター」により、トラック後部の扉と密着させ、荷降ろしをする際の
温度逸脱を防止
② 製品保管時には、ワイヤレス温度監視システムを導入し、24 時間 365 日、リアルタイムによる温度記
録と外部警報システムの連動により、全温度帯における温度監視が可能
③ 冷凍製品の保管・輸送時には、「メディカルフリーザー」や輸送用冷蔵庫を採用するとともに、ワク
チン配送時には、GPS 機能付き温度ロガーを採用し、リアルタイムによる温度監視が可能
④ 製品輸配送時には、パナソニック製の「VIXELL パレット」「VIXELL ボックス」を採用することで、長
時間の輸配送と温度逸脱防止に対応
⑤ 社内資格である「GDP スペシャリスト」を全都道府県に配置し、GDP 基準に準拠した庫内業務や配送業
務の運用・管理、教育、監査を行うなど、人とシステムの融合による GDP 対応を強化

(5)BCP 対応の強化
① 建物には最新の免震構造、 耐火構造を採用し、連続 72 時間全設備稼働可能な専用自家発電機を配備す
るとともに、24 時間 365 日の有人防災センターを設置
② 当社グループが有する東名阪を基点としたメーカー物流拠点と卸物流拠点の連携により、強靭な全国
BCP ネットワークを構築。有事の際には全国の拠点間でカバーし合いながら、社会インフラとしての
使命を果たす [参考図:「当社グループが運営する首都圏における物流拠点」をご参照]

(6)セキュリティ強化および環境に配慮した設備の充実
① カードによる入退出管理を標準装備し、特殊品保管エリアやサーバー室には静脈認証による入退室管
理を実施するとともに、監視カメラを 182 台設置し、24 時間記録
② 太陽光発電や「人感センサー付き LED 照明」の採用、EV 車の充電設備の完備など、環境に配慮した設
備を充実





これからもスズケングループは、安心・安全で安定的な医薬品流通を通じて、お得意さまにとって価値あ
るサービスを提供するとともに、「社会課題の解決」と「社会コストの低減」に貢献する新たな価値創造に
努めてまいります。


■武州製薬株式会社について
武州製薬は、25 年以上にわたって培った CDMO※の経験と知見を活かし、固形製剤・固形剤一次包装・注射
剤製造・注射剤包装を国内向け医薬品製造だけでなくグローバル向けの医薬品製造をしております。治験薬
から商用品の開発サポートから商用化までの製造対応が可能で、 多くの製造設備と技術を保有しております。
プロジェクト開始から承認まで、日本における技術移転、生産、包装、ロジスティックといった最適な
ソリューションを提供できる国内大手の受託製造専門会社です。
※ CDMO(Contract Development Manufacturing Organization):医薬品受託製造開発機関企業の委託を受
け、医薬品製造のみならず開発まで代行する

所 在 地:埼玉県川越市竹野 1 番地
設 立:1998 年 8 月 3 日
代 表 者:代表取締役社長 兼 CEO 髙野忠雄
事 業 内 容:医薬品・治験薬の受託製造
コーポレートサイト:https://www.bushu-pharma.com
以 上

[参考図:当社グループが運営する首都圏における物流拠点]




<(補足)図表内:吹き出しの色について>
【緑】メーカー物流拠点:(株)エス・ディ・ロジが運営
【紫】メーカー輸配送ターミナル拠点:中央運輸(株)が運営
【青】卸物流拠点:当社および(株)エス・ディ・ロジが運営
※(株)エス・ディ・ロジおよび中央運輸(株)は、当社 100%子会社

<お問合せ先>
株式会社スズケン コーポレートコミュニケーション部 林
〒461-8701 名古屋市東区東片端町8番地
TEL:052-950-6307 FAX:052-961-4071
https://www.suzuken.co.jp





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