創立60周年記念CSR/CSV活動『ブレーンタル』第1弾「はだかの学校」スタート!

2017 年 3 月 28 日
各 位
会社名
代表者名 代表取締役社長 植野 伸一
(東証第一部 コード番号:9747)
問合せ先 コーポレート・コミュニケーション室長 中島 香
Tel 03-6830-3855

ADK CSV Report 2017

ADK の創立 60 周年記念 CSR/CSV 活動
『ブレーンタル』 第 1 弾
銭湯で地域コミュニティを活性化
「はだかの学校」スタート!
株式会社アサツー ディ・ケイ(本社:東京都港区、代表取締役社長:植野 伸一、以下「ADK」)は、創
立 60 周年を記念し、ADK 社員が広告会社ならではのスキルを活かし、社会の「課題」や日常生活の中
の「悩み」に対するアイデアやソリューションを提供するサービス「ブレーンタル」
(www.adk.jp/csr/society/braintal/)を期間限定で開始いたしました。
昨年8月 1 日から、特設ウェブサイトを通じて一般から「課題」や「悩み」を募集。9月 30 日の締切りま
でにいただいた 51 件の応募の中から、ブレーンタルスタッフがお役に立てると判断した支援先5件を選
出させていただきました。その後、ADK 社員有志の中から、「課題」解決にふさわしいメンバーを選定して
プロジェクトチームを結成。依頼主の方とのディスカッションを経て企画を練りあげ、3 月より順次、実施
の運びとなりました。

第1弾は、銭湯で地域コミュニティ活性化を目指す『はだかの学校』プロジェクト。上野・稲荷町にある
銭湯・日の出湯(東京都台東区、代表:田村祐一)と、REBIRTH PROJECT(代表:伊勢谷友介)、との協
同プロジェクトで、2017 年3月 27 日に『開校』いたしました。
開校式では、「はだかの学校」校長の田村祐一さんが登壇し、『今回のプロジェクトを発案したきっかけ
は、数年前、94 歳の常連のお客様から、昔の上野の話を伺ったときでした。当時の話や戦時中の話な
ど、今ではなかなか聞けないような貴重な話ばかりでした。「はだかの学校」では、そういった地域ならで
は話が聞けて、コミュニティが生まれる、そんな場になればいいと思っています。そして日本中の銭湯が
盛り上がっていけばと思います。』と挨拶しました。さらに開校を記念したテープカットが行われ、「はだか
の学校」の校歌が入ったコンセプトムービーや「はだかの学校」理事長・伊勢谷友介さんから届いたメッ
セージビデオも披露され、『「はだかの学校」は人生を勉強する場所です。銭湯という場を再生させること
で、地域間のコミュニケーションが増え、新しい出会いと気付きが増えることを期待しています。まずは近
所にある銭湯に行ってみるところから始めてみてはいかがでしょうか。』とコメントしました。
第1回授業では、台東区浅草かっぱ橋にある老舗料理道具屋「飯田屋」6 代目の飯田結太さんが講
師として登壇し、集まった生徒に向けて『初めまして皆さん。僕の会社は大正元年から浅草のかっぱ橋
にあり、約 8000 の商品が置いてあります。僕自身、料理道具が大好きで、どんなお客様のニーズにも応
えられます。本日はよろしくお願いします。』と挨拶しました。そして、“かっぱ橋の歴史や地域とのつなが
り”をテーマに、かっぱ橋商店街にある道具屋同士の関係性や料理道具にかける想いについて、校長の



田村祐一と対談形式の授業を行いました。
授業終了後、生徒からは「お風呂に入りながらの授業は、くつろぎながら聞けました 」、「(プロジェクト
をはじめて知った時)変わった企画だなと思い、好奇心で参加しましたが、楽しかったです。」などの声が
上がっていました。




テープカット 授業風景




【ADKブレーンタル概要】
ADKは、「コンシューマー・アクティベーション・カンパニー」として、消費者の具体的な行動を喚起し、
広告主のビジネス成果に貢献することを目標に、日々アイデアやソリューションで広告主の商品やサー
ビスを世の中に送り出し、流通させるお手伝いをしております。しかし、視野を広げてみれば、社会には
さまざまな課題があり、日ごろは広告会社とは接点のない方々や、NGO、企業、自治体などが解決策を
求めています。 そこで我々は、いつもはクライアントのために提供しているアイデアやソリューションに
よってその課題解決のお手伝いができるのではないか、そして、もしかしたら、世の中を少しよい方向へ
変えていけるのではないか、と考えました。
「ブレーンタル」は「ブレーン」×「レンタル」の造語です。クリエイター、プランナー、マーケティング、メデ
ィア、営業など部署や肩書き問わずさまざまな分野で活躍する有志が参加し、これまで会得してきたス
キルやノウハウを通常の業務から拡張し、”プロボノ”※ として世の中に還元することを目指しています。
※プロボノ (Pro bono) …各分野の専門家が、職業上持っている知識・スキルや経験を活かして社会貢献するボランティア活動。スキ
ル・ボランティア。2010 年頃から日本でも注目されはじめ、社会貢献の新しいスタイルとして定着しつつあります。


「ブレーンタル」は、60 周年を記念し期間限定でスタートいたしましたが、ADK 社員にとっても、社会の
課題と向き合い、多くを学ぶ機会となりました。今後も、広告会社ならではの CSR/CSV 活動として継続
していく所存です。

本件に関するお問い合わせは下記までお願いします
コーポレート・コミュニケーション室 中島、雄鹿 Tel: 03-6830-3855


<参考資料>

はだかの学校とは

地域に根付いた銭湯(日の出湯)を新たな学びの場として捉え、お風
呂の中で授業を行う新発想のプロジェクトです。
銭湯の数は、昭和 43 年をピークに減り続けており、年々そのスピー
ドを加速させています。廃業の理由は設備・建物の老朽化、経営者
の高齢化、燃料の高騰、利用者の減少等、様々ですが、ここ 10 年で
約 40%の銭湯が廃業となっています。
あらたな学びのカタチである「はだかの学校」プロジェクトをきっかけ はだかの学校コンセプトムービー
に、銭湯に近所の人がもっと集まり、地域の交流の場になっていく。 動画 URL:https://youtu.be/HcNcK7aaptw
そして銭湯と地域コミュニティの活性化を図りたいと考えています

「はだかの学校」理事長・伊勢谷友介 ご挨拶
『「はだかの学校」は人生を勉強する場所です。老若男女が背中を流し合えば、
新しいコミュニケーションが生まれます。地域において何気ない触れ合いが、実
は私たちにとって重要だったことに気付き始めているのはないでしょうか。銭湯と
いう場を再生させることで、地域間のコミュニケーションが増え、新しい出会いと
気付きが増えることを期待しています。「はだかの学校」は全国で、実施可能なプ
ロジェクトです。まずは近所にある銭湯に行ってみるところから始めてみてはいか
がでしょうか。』



「はだかの学校」第1回授業内容

【講師】
飯田 結太さん(老舗料理道具専門店「飯田屋」6 代目)
田村 祐一(日の出湯 オーナー/「はだかの学校」校長)
【授業テーマ】 「下町で生きる道具屋と風呂屋の湯沸しトーク授業」
① 大正元年から続く、飯田屋の歴史
東京大空襲より前に開業した初代が始めたのは「建具屋」でした。時代の変遷と共に、扱う用具も変化して
いき、四代目ごろから「料理具」を扱うようになり、今では「料理具専門店」となりました。
② 下町にあるお店において、地元に根付くために必要なことは?
かっぱ橋通りは全長 800m の間に似た様な「道具屋」が 170 店舗も立ち並ぶ「道具屋通り」です。一見、ライ
バル店が立ち並び、お互いをいがみ合っているのではと思ってしまいますが、店舗によって扱う商品が微
妙に異なっており特色があります。自分の店にないものは他店を勧め、お互いを補い合う、よい関係を築
いています。
③ 店舗で商品を買ってもらうことの重要性。
物販における実地店舗はなくなると言われていますが、実は通販が売上げを伸ばすと同時に、店舗での
購買も高まっていることを日々実感しています。お客様によると、購入して届いてみると想像と違っていたり、
使いにくさを感じることが多いそうです。フライパンの 1 人前のサイズである直径 24cm が、たった直径が



2cm 違うだけで、2 人前のサイズになります。使う人や使う場面によって、“よい道具”というものは変わって
いくものなので、実地店舗の価値はまだまだ高まるのではないかと考えています。
④ おすすめ道具の実演
りんごの皮を一瞬で剥く“りんごの皮むき器”と大根の“つま”を一瞬で作ることができる“つま一番”を実演
しました。華麗な技に会場からは歓声があがりました。




はだかの学校今後の取り組みについて

『誰でも先生、誰でも生徒』を合言葉に講師・生徒ともに地域の住民を中心に参加していただけることを目指
していきます。そのため、授業の内容についても、下町の地域や文化など銭湯にゆかりのあるものを中心しな
がら、地域のみなさんにとって有益と考えられるものであればジャンルを問わず幅広く授業にしていきます。
2017 年 4 月以以降も、月に1回開催予定です。
また、「はだかの学校」の参加希望者や運営をお手伝いしていただけるボランティアスタッフも募集していま
す。詳しくは、公式 FacebooK(https://www.facebook.com/sento.manabi/)をご覧ください。
▼「はだかの学校」 第2回 授業
日程:2017 年 4 月 22 日(土) 講師:立川かしめ(落語家)
第3回以降は、台東区のガラス工芸会社社長、ウォーキングインストラクター、ミュージシャンなど現在調整中
です。




第一回「はだかの学校」講師プロフィール

飯田屋 6 代目 飯田結太(いいだゆうた)
1984 年 9 月 17 日生まれ
台東区浅草のかっぱ橋道具街にある行列ができる料理道具店、飯田屋 6 代目。日経トレンディで連載してい
る「かっぱ橋の料理道具番長が斬る!」が全記事中ランキング 1 位を獲得。そのマニアックな料理道具の知
識が話題を呼び、NHK、フジテレビ、テレビ朝日、日本テレビほか数々のメディアで取材を受ける。2016 年に
出演した TBS「マツコの知らない世界」では【おろしニスト飯田】としておろし金の話で高視聴率を獲得。店に在
庫する料理道具は使い勝手を確かめてから販売することを信念とし、日々料理道具を通じて料理人を応援す
る活動を続けている。


はだかの学校 校長 田村祐一(日の出湯オーナー/「SAVE THE 銭湯」代表)
東京蒲田にある大田黒湯温泉第二日の出湯の四代目、銭湯の跡取りとして生まれ育つ。
大学卒業後、家業である有限会社日の出湯に就職。26 歳の時に取締役に就任。
2012 年 5 月より創業の地である浅草にある銭湯、日の出湯のマネージャーとして銭湯経営再建に着手。設備
産業である温浴事業を、設備投資なしで業績回復に成功する。
銭湯のオーナーを務める傍ら、銭湯を日本の未来に残すプロジェクト『SAVE THE 銭湯!』の代表も務める。





プロジェクト参画メンバー

株式会社 REBIRTH PROJECT
(代表:伊勢谷友介)
「人類が地球に生き残るためにはどうするべきか?」と言う命題のもと、私たち人間がこれまでもたらした環境
や社会への影響を見つめなおし、未来における生活を新たなビジネスモデルと共に創造していくために活動。


株式会社アサツー ディ・ケイ 創立 60 周年記念 CSR/CSV プロジェクト『ブレーンタル』
2016 年 3 月に創立 60 周年を迎えた ADK では、社員が広告会社ならではのスキルを活かし、社会の課題や
日常の悩みに対するアイデアやソリューションを無償で提供する CSR/CSV 活動『ブレーンタル』を期間限定
で実施している。(www.adk.jp/csr/society/braintal/)
『ブレーンタル』とは、「ブレーン」×「レンタル」の造語。クリエイター、プランナー、マーケッター、営業などさま
ざまな分野で活躍する有志が参加し、これまで会得してきたスキルやノウハウを通常の業務から拡張し、”プ
ロボノ”として世の中に還元するプロジェクト。


株式会社マテリアル
(本社:東京都港区、代表取締社長:東 義和)
設立:2005 年 2 月
主な事業内容:PR 事業を主軸としたマーケティングコミュニケーション業務全般/キャスティング業務
銭湯と地域コミュニティの新しい可能性に魅力を感じ、プロジェクトに参画。PR 全体を担当。





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