アイネット、次世代の企業向けクラウド「Next Generation EASY Cloud」の基盤開発を開始

NEWS RELEASE

報道関係者各位
2015 年 6 月 25 日
株式会社アイネット


アイネット、次世代の企業向けクラウド
「Next Generation EASY Cloud®」の基盤開発を開始


~VMware の Software-Defined Data Center(SDDC)アーキテクチャを全面採用、
複数クラウドとマルチデータセンターに対応、高い可用性を実現~


株式会社アイネット(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:梶本繁昌、以下アイネット)は、仮想化・
クラウドテクノロジーの世界的なトップ企業の米 VMware Inc.(以下、VMware)のテクノロジーを全面採用
し、企業向けクラウド「Dream Cloud®」の中核サービスとなる「EASY Cloud®」のサービス基盤を刷新し
た次世代型クラウドサービス「Next Generation EASY Cloud®」を、2015 年 11 月より提供を開始します。
Next Generation EASY Cloud®は、VMware の Software-Defined Data Center(以下 SDDC)アーキテク
チャを採用し、パブリッククラウドや企業内クラウド(オンプレミス)などの複数クラウドやマルチデータセ
ンターに対応する技術により、高い可用性を実現します。


■ 経緯・背景 1
アイネットでは、外資系クラウドベンダーと協力し、次世代型データセンターにクラウドサービスのインフ
ラ基盤を構築、2009 年から首都圏における国内最高クラスのデータセンター「inet primary®」を中心に、
「inet
north®」
(北海道)「inet east®」
, (長野)と幅広くデータセンターサービスを展開しています。併せて、2010
年から EASY Cloud®(リソースプール型クラウド基盤)を軸に、アプリケーションレイヤーまで幅広く先進
的なクラウドサービスを提供し、現在 1,000 社以上のユーザ様にご利用いただいています。
多くの企業においてクラウドサービスが浸透し、情報システム部門だけにとどまらず、事業の現場でのクラ
ウドの活用、新規事業企画や対消費者へのサービス向上施策などの面で、ハードウェアやネットワーク環境の
制約なしに多様なクラウドサービスを短期間かつ低コストで利用したいというニーズが急速に高まっています。
また、多くの企業では、今後ミッションクリティカルな企業システムのクラウド利用が経営上の重要な課題と
なってきています。


■ 経緯・背景 2
ハードウェアが主体の IT インフラ(コンピュータ、ネットワーク、ストレージ)をすべて「ソフトウェア」
でコントロールするデータセンター化=SDDC の実現がクラウドソリューションのキーテクノロジーになろ
うとしています。
SDDC アーキテクチャにより、サーバ仮想化だけでなく、ネットワークやストレージも仮想化が可能となり、
ハードウェアスペック向上(CPU、メモリ:高速化、容量増大)
、ネットワークのブロードバンド化、ディス
クの大容量化・高速化も伴いクラウドで大きなベネフィットを享受できるようになってきています。


・サーバ仮想化
コンピュータを購入/導入せず、その CPU/メモリのパワーだけを利用すること、1 台の物
理サーバで、複数の業務アプリケーションを平行して利用できる。
・ネットワーク仮想化
ネットワーク構築に必要なスイッチ・ルーターなどを専用に都度用意するのではなく、
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ハード機器に依存する事なくソフトウェアにより業務に対応したネットワーク経路・プロ
トコル・セキュリティ施策を施すことができる。
・ストレージ仮想化
サーバと物理的なストレージシステムを、1 対 1 で対応させるのではなく、仮想サーバに
対応した複数のストレージシステムを、ソフトウェアで同期をとって一元的に管理し、
データやファイルの保管・維持のモビリティ・安定性を高める。


このたび採用した SDDC アーキテクチャは次のようなメリットをもたらします。
・サーバ仮想化:ライブマイグレーション(停止せずに移行)
・ネットワーク仮想化:ハード的なネットワーク機器・経路・セキュリティの再設定が不要
・ストレージ仮想化:ストレージ間で、データをオンラインで移動


その結果、次のようなことが可能になります。
・システム移行、運用管理コスト削減の大幅な向上
・データセンター間での IT リソースのモビリティ機能の向上
・データセンターの完全無人化による運用管理コストの低減も視野に入れられる


■ 「Next Generation EASY Cloud®」について
アイネットでは、こうした状況を踏まえ VMware のハイブリッドクラウドソリューション「VMware
vSphere 6」を中核とする SDDC アーキテクチャを全面採用し、EASY Cloud®を大幅に刷新します。
IT プラットフォームの主役は、これまでのメインフレーム、クライアントサーバから SDDC へと移り変わ
る時代を迎えており、この Next Generation EASY Cloud®は企業 IT を支える第三のプラットフォームとして
提供することとなります。


【Next Generation EASY Cloud®の特徴】
・サーバのみならず、ネットワーク・ストレージリソースの仮想化により、柔軟なシステム構成が受け入れ
可能となり、且つ、サービスの迅速なデリバリを実現
「VMware NSX」を採用したネットワーク仮想化による透過的ネットワーク、ならびに vSphere 6 によっ

て実現する地理的に離れた拠点間での仮想マシンの可搬性により、複数データセンターを活用した柔軟な
インフラ設計が可能
「VMware Virtual SAN」などストレージリソースの仮想化テクノロジーを中心に、仮想化されたリソー

ス(サーバ・ネットワーク・ストレージ)の統合的な管理システムに加えて、仮想化運用代行センター
(VOC®:Virtualization Operation Center)を利用した、セルフサービス型のクラウドにはない、顧客
ベースの柔軟なクラウド対応、サポート体制の拡充
・vSphere 6 に含まれる「vSphere HA」
「vSphere FT」
、また災害対策ソリューション「VMware vCenter
Site Recovery Manager」などソフトウェアによって制御される高可用性ソリューションの採用によるミ
ッション・クリティカルなシステム向けのクラウドサービスを提供
・企業における脅威となっている標的型攻撃に対する内部対策ソリューション、ならびに、監査対応可能な
ネットワーク・セキュリティをクラウド基盤に実装
・VMware vCloud® Air™との連携により vCloud® Air™の海外データセンターに設置されたクラウドとも
Next Generation EASY Cloud®の単一コンソールで連携制御可能、グローバル展開を実現
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【利用シーン 1:広域災害対策(DR)をサービスで利用可能】
広域災害に備えた定期的な遠隔地データ保管や有事の復旧業務を、専用に設備投資することなく IT サービ
スとして利用可能となります。
また、
災害シナリオに応じたドリルやテストを定期的に実施することも可能で、
より現実に即した BCP の維持・運営を支援することができます。広域災害対策では、 「inet primary®」
既に、 、
「inet north®」「inet east®」の地域の異なる 3 つのデータセンター・クラウド基盤をご利用になれます。



【利用シーン 2:ミッションクリティカルな企業システムで利用可能】
vSphere 6 においてパワーアップしたフォルトトレーラント・テクノロジーによって従来は実現できなかっ
たより高い可用性を提供できます。これにより、UNIX などの専用ハードウェアが必要とされていた高性能の
ミッションクリティカルな企業システムについても Next Generation EASY Cloud®の利用が可能となります。


【利用シーン 3:オンプレミスやデータセンター間で仮想マシンのオンライン移行が可能】
Long Distance vMotion テクノロジーにより、オンプレミスやデータセンター間で仮想マシンのオンライン
移行が可能となります。また、NSX テクノロジーを利用した L2 ネットワークを提供し、ユーザ企業は IP ア
ドレスの変更を伴わずデータセンター間を移動できます。オンプレミスで稼働していたサーバを、P2V や V2V
でクラウド環境に移行する場合も同一ネットワーク環境で可能なため容易に移行することができます。


【利用シーン 4:お客様の異なる vSphere 間、異なる vCenter 間での移行が可能】
お客様は、従来の仮想化運用代行センター(VOC®)での P2V サービスや V2V サービスに加えて、未だ利
用が多いとされる vSphere 4 の環境から vSphere 6 へのバージョンアップ、Next Generation EASY Cloud®
への移行など、乱立する vCenter の統合整理もサービスとして利用することができます。


【利用シーン 5:企業の海外展開での IT リソースをコントロール可能】
海外工場や海外拠点設立にあたり、現地のデータセンターやクラウドサービス事業者と個別に契約すること
は困難が予想されます。Next Generation EASY Cloud®では、VMware の海外の vCloud® Air™網と連携しま
すので、日本国内から海外拠点の IT リソースをコントロールすることが可能となります。また、海外の IT リ
国内の IT リソースのバックアップを海外で対応することも可能となります。
ソースのバックアップを国内で、


【提供開始予定時期】
2015 年 11 月頃予定



■ ヴイエムウェア株式会社様 エンドースメント
ヴイエムウェアは、アイネットによる Software-Defined Data Center のアーキテクチャを全面的に採用し
た新たなクラウドサービスの開発を歓迎します。
アイネットは IaaS やストレージサービス、アプリケーションサービスを含む包括的なクラウドサービスを
日本国内において展開しています。 40
また、 年以上にわたり高い可用性を求められる基幹業務システムの運用
を安定的に行って来た実績を持っています。
アイネットが VMware vCloud® Air™ Network の一員として、”Next Generation EASY Cloud®”の提供を
通じ VMware 製品をお使いのお客様により高い可用性と統合性を提供し、ヴイエムウェアのビジョンである
'One Cloud, Any Application, Any Device'の実現に寄与していただけるものと確信しています。
ヴイエムウェア株式会社 代表取締役社長 ジョン ロバートソン様
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■ アイネットのクラウドサービス「Dream Cloud®」について http://www.inet-datacenter.jp/
アイネットでは 2009 年に首都圏の利便性を生かした国内最高レベルの安全性やセキュリティ機能を備えた
データセンター「inet primary®」を開設。設備面だけではなく外資系企業とタイアップして仮想化技術をい
ち早く取り入れ、仮想化運用代行サービスやリソースプール型クラウド基盤(EASY Cloud®)など常に先進
「inet primary®」の増床・拡充、マルチデータセンターと
的なサービスを提供し続けてまいりました。また、
して「inet north®」
「inet east®」を開設し、日本有数の規模のクラウドデータセンターに規模を拡大。同時
に、コラボレーション&コミュニケーションツール、名刺バンク、動画・画像を安価に管理する「LiveCams®」
や SaaS 型運用管理サービス「Vistara」などアプリケーションレイヤーのサービスラインアップの拡大を図り、
その内容の充実を継続して図ってまいりました。堅牢な設備環境・多様で高品質なサービスを加え、現在では
1,000 社以上のユーザ様にご利用いただいています。


■ アイネットについて http://www.inet.co.jp/
アイネットは、データセンターとクラウドコンピューティングを展開する独立系 IT サービスプロバイダー
です。煩雑なガソリンスタンドの売上事務の合理化やクレジット処理を代行する会社として 1971 年に設立さ
れました。以来その取り扱いを拡大、現在では全国のガソリンスタンドの内およそ 4 分の 1 がアイネットのデ
ータセンターに接続、情報処理サービスを利用しており(業界トップシェア) またデータセンターを利用する

業種も金融業、流通業、官公庁、E ビジネス、外資系企業をはじめ多岐に渡ります。その中でデータセンター
運用のノウハウを蓄積、ユーザ様からも大きな信頼を寄せられてきました。現在は、国内最高レベルのデータ
センターをベースに、クラウドサービスビジネスを積極的に展開しており、自社のクラウド基盤上に業種業態
を問わず利用可能なアプリケーションレイヤーのメニュー拡充を加速させています。


■ 商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。


■ お問い合わせ先
【サービスに関するお問い合わせ先】
株式会社アイネット
クラウドサービス本部クラウドサービス事業部
ソリューションアーキテクト部 高橋、宮川
TEL: 045-682-0845 mail: dream.cloud@inet.co.jp


【プレスリリースに関するお問い合わせ先】
株式会社アイネット
広報担当 木下、神野
TEL: 045-682-0788 mail:infomc@inet.co.jp

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