関空でパレットドーリー位置情報把握の実証実験を開始

ニュースリリース
2021 年 1 月 27 日
鴻池運輸株式会社
新デジタル技術導入でグランドハンドリング業務効率化へ

関空でパレットドーリー位置情報把握の実証実験を開始
イスラエルのスタートアップ企業製 位置測位センサーを活用、2021 年 1 月 22 日より実施


鴻池運輸株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役兼社長執行役員 鴻池 忠彦、以下 鴻池運輸)
は、関西エアポート株式会社より許可を得た関西国際空港制限区域内で、2021 年 1 月 22 日より約 1
年間、hoopo Systems Ltd.(本社:イスラエル、CEO Ittay Hayut(イタイ・ハユート)、以下 hoopo(フ
ーポ)※1)が開発した位置測位センサーを活用し、グランドハンドリング業務※2 で使用するパレット
ドーリー(以下 ドーリー)※3 の位置情報を把握する実証実験を実施します。なお、hoopo 製センサー
を使用した日本国内の空港における実験は、今回が初めてです。
※1 hoopo:https://www.hoopo.tech/
※2 航空機への手荷物・貨物・郵便物の搭降載や搬送、旅客手荷物の仕分けをはじめとする航空輸送に必要な、地上でのさまざま
な取り扱い業務
※3 航空機に搭載するコンテナを運搬するための台車。次ページの写真を参照ください


これまで鴻池運輸は、ベンチャーキャピタル「グローバル IoT テクノロジーベンチャーズ株式会社」
(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 安達 俊久)の運営するロボティクス・AI などの先端技術
分野のベンチャーファンド「GiTV Fund I Investment, L.P.(以下 GiTV)」に 2019 年 4 月に出資※4
し、現場力強化や新たな中核事業の発掘に向けて、世界中のスタートアップ企業との接点を拡大して
きました。hoopo は、その GiTV が出資する企業の 1 社で、今回の実証実験は鴻池運輸が GiTV を介
した新技術の導入・活用による生産性向上や作業環境改善などに向けた取り組みです。
※4 2019 年 4 月 24 日報道発表:https://ssl4.eir-parts.net/doc /9025/tdnet/1694667/00.pdf



この実証実験は、関西国際空港および羽田空港にて、グランドハンドリング業務を行っている
KONOIKE グループの株式会社 K グランドサービス(以下 KGS)より、空いているドーリーを探索
する手間を省き、省力化したいという現場からの改善ニーズを受けて検討を重ね、実施に至りました。
特に繁忙期においては、空港内のドーリーの使用率が上がり、空きドーリーの探索にその都度約 20~
30 分も要するなど、作業者への負担と効率低下が課題となっています。そこで、各ドーリーの現在位
置をリアルタイムに把握(可視化)することにより、この課題を解消し、作業効率の大幅改善が期待
されます。
今後は、実験で検証するドーリーの位置測位の精度検証や位置情報データの蓄積および分析結果を
踏まえ、KGS 他グランドハンドリング業務を提供するグループ各社へ水平展開を図るとともに、
当システムの利用により得られるビッグデータを用いた業務効率化を目指していきます。


現在、KONOIKE グループの空港関連事業は、新型コロナウイルスの影響による航空需要減少に伴
う低迷状態が続いていますが、アフターコロナの航空需要回復を見据え、新技術導入によるデジタル
トランスフォーメーション(DX)の促進により、グランドハンドリング業務の効率化、労働環境改善
を推進することで、引き続き業務能力の強化に努めてまいります。





<実証実験の概要>
KGSが保有するドーリー約120台にhoopo製の位置測位センサーを装着
方法
し、同センサーの機能性を検証
①ドーリーの位置測位の精度
検証内容
②位置情報データの蓄積(ビッグデータの獲得)および分析

期間 2021年1月22日から約1年間
場所 関西国際空港制限区域内
hoopo製 ①規格:LPWA(Low Power Wide Area)– LoRa™とLTE
②バッテリーの寿命:約2年 ※5 通信頻度によって異なる
位置測位センサー
③屋外での最短測位頻度(GPS通信頻度) :10秒
の特徴 ④屋内での Wi-Fi 測位 ※6 2020 年 8 月 25 日、鴻池運輸調べ
■ドーリー ※イメージ ■実験に使用する hoopo 製 位置測位センサー




じくはら

(報道関係者様お問い合わせ先) 広報室 古屋、竺原 tel:03-3575-5753
■hoopo Systems Ltd.の概要
商号 Hoopo Systems Ltd. (“hoopo”)
代表者 CEO & Co-founder Ittay Hayut 会社設立 2016年(平成28年)10月
本社 Silo building, Glil-Yam, Israel

総調達額:5百万USドル以上 20名
資本金 従業員数
(2020年12月25日現在) (2020年12月25日現在)
最先端の低消費電力位置追跡ソリューションの提供
事業内容
国内代理店:株式会社アイランドシックス

■鴻池運輸株式会社の概要(https://www.konoike.net/)
KONOIKE グループは、物流の枠を超え、製造、医療、空港業務などを通じ、社会課題の解決と革新に挑
戦し続ける、プロフェッショナルサービス集団です。
商号 鴻池運輸株式会社 ※東証 1 部 代表者 代表取締役兼社長執行役員 鴻池 忠彦
大阪本社 大阪市中央区伏見町 4-3-9 東京本社 東京都中央区銀座6-10-1
創業 1880(明治 13)年 5 月 会社設立 1945(昭和20)年5月30日
約25,000名(連結)
1,723百万円
資本金 従業員数 (2020年3月31日現在)
(2020年3月31日現在)
※臨時雇用者数を含む

売上高 310,834百万円(連結、20年3月期) 営業利益 9,686百万円(連結、20年3月期)
事業内容 請負サービス(製造業界向け、サービス業界向け)、物流サービス(国内物流、国際物流)
以 上



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