グループアセットを活用した「アーツ&カルチャー領域」を拡大 -伝統文化振興に向けて、新たな価値を創造-

2023 年 5 月 9 日
各 位
会 社 名 株式会社西武ホールディングス
代 表 者 代表取締役社長兼COO 西 山 隆 一 郎
(コード番号:9024 東証プライム市場)
問合せ先 執行役員広報部長 多 々 良 嘉 浩
(TEL.03-6709-3112)




グループアセットを活用した「アーツ&カルチャー領域」を拡大
~伝統文化振興に向けて、新たな価値を創造~


当社は、当社グループが保有する多種多様なアセットの価値を高めていく取り組みとして、アーツとカルチャ
ーの分野において、有形・無形の資産をつなぎ合わせた、新たな価値を創造することに取り組んでまいります。
詳細は以下のとおりです。


1.当社グループがアーツ&カルチャー領域に参画する狙い
昨今、ウィズコロナ、アフターコロナの社会において、コロナ禍で進んだ価値変容や行動変容に伴い、
「個人の
Well-Being の実現」に向けたサービスに対するニーズが顕在化しています。また、国内の旅行需要の回復に加え、
国際的な人の往来も再開しているなか、人々を魅了する「自然、気候、文化、食」などが揃っている日本において、
今後も「観光」は成長戦略の柱であり、全国各地に存在する日本の伝統文化を通じて、海外へその魅力を発信する
重要性はますます高まっています。
当社グループは、2021 年5月 13 日に公表した中期経営計画に基づき、『アフターコロナの社会における目指

す姿』を見据え、コロナショックを乗り越え、飛躍への道筋をつける」ことをテーマとして、
「経営改革」
「デジタ
ル経営」
「サステナビリティ」の3点を骨子とした取り組みを進めています。2022 年 4 月 1 日、当社グループの強
みであるスポーツ、アーツおよびカルチャーを軸に、グループ横断施策などを一層強力に実行し、グループシナジ
ーの創出と成長を実現するため、西武ホールディングス経営企画本部内に「スポーツ・アーツ&カルチャー事業戦
略部」を設立しております。アーツとカルチャーはお客さまの生活に豊かさと彩りを添え、ニューノーマルに合わ
せたサービス変革につながる高い付加価値を創出できる有望な事業領域と判断し、今後、グループアセットを活用
した本領域に注力してまいります。
今回、その取り組みを強化する一環として、読売新聞グループ本社と連携協定を締結し、日本の伝統文化の魅力
発信と継承事業支援に取り組んでまいります。国際会議や食などの、当社グループが有する国内外の豊富なハード
アセットと運営ノウハウや創造的なソフトコンテンツに、読売新聞グループ本社が持つ本領域におけるネットワ
ークや知見、独創的なソフトコンテンツの融合を図り、それぞれの優位性・強みを活かすことで、お客さまに芸術
や文化に触れる体験を提供してまいります。今後も当社グループは、多種多様なアセットを保有する強みを活か
し、アーツ&カルチャー市場の拡大を目指すとともに、当社グループのブランディング向上に貢献してまいりま
す。プロジェクトの概要や具体的な取り組みについては今後発表してまいります。
2.目指す姿・提供価値
当社は、お客さまに芸術や文化に触れる体験をご提供し、当社施設滞在時における時間価値の向上とアーツ&カ
ルチャー市場の拡大に貢献してまいります。
また、国内外の歴史・ストーリーある当社グループアセットを活用し、日本また各事業所の地域に存在する伝統
文化(Japan Brand)をフックにした事業展開・ブランド強化を通じて、日本を代表する企業グループとして、当
社グループにしかご提供できない価値あるサービスの創出を目指してまいります。




もっと、もっと、感動する西武へ

(参考)
「西武グループサステナビリティアクション」
西武グループの経営理念である「グループビジョンに基づき、持続可能な社会の実現に向
けた取り組みを「サステナビリティアクション」として推進しています。特に、事業を通
じて創造する社会価値として「4領域と 12 アジェンダ(重点テーマ)
」を設定し、積極的
に取り組んでいます。詳細ページ:https://www.seibuholdings.co.jp/sustainability/
3.時代とともに、様々な文化を発信してきた西武グループ
~豊富なハードアセットと創造的なソフトコンテンツ~


歴史と美しさを兼ね備えた建造物「赤坂プリンス クラシックハウス」
多くのお客さまに「旧グランドプリンスホテル赤坂 旧館」として親し
まれた、美しいチューダー様式の洋館「旧李王家東京邸」は、1930 年に
旧宮内省内匠寮の工務課長として活躍した北村耕造と、技師の権藤要吉ら
の設計により建設され、2011 年には東京都指定有形文化財に指定されま
した。建設当時の詳細な資料などを基に照明器具や外壁などの主要部分を
当時の状態に復原し、気高く優雅な往時のしつらえを取り戻すと同時に、
現代の多様なニーズに応えるため、料飲施設やバンケットを備えた「赤坂
プリンス クラシックハウス」として生まれかわり、目まぐるしく変化す
る東京で、今もなお変わらずあり続けています。 <赤坂プリンス クラシックハウス>



歴史と絶景、匠たちの意匠が彩る「川奈ホテル」
“バロン”と呼ばれた大倉財閥二代目総帥 大倉 喜七郎が「いつしか自分
も英国貴族のような城を持ちたい」という夢を叶えるため創り上げた「川
奈ホテル」
。戦後、アメリカ軍の接収解除を迎えると多くの著名人にお越
しいただき、お正月を川奈で過ごすことがステータスといわれるほど、川
奈ホテルは政財界の要人にも愛され、昭和天皇や今上天皇にもご滞在い
ただくリゾートホテルとなっていきました。数多の歴史を刻み、今もな
お、開業当時の魅力を残したまま、お客さまをお迎えしています。
<川奈ホテル>
世界の文化を発信した「文化交流サロン」
赤坂プリンスホテルの開業 40 周年を記念し、1995 年に開始した世界各国
の文化を体験するイベント。現地さながらの伝統芸能が披露され、各国の大
使館の協力のもと本場のレシピ通りの料理の数々を提供し、各国の伝統料理
のレシピはホテルの大きな財産となり、プリンスホテル全体の調理技術の向
上にもつながっています。現在の東京ガーデンテラス紀尾井町においても、
KIOI STEAM LAB や音楽コンサートなど、紀尾井町ならではのイベントを
開催し続けています。

<文化交流サロン>
日本でもっとも歴史のあるアイススケートショー「プリンスアイスワールド」
1978 年に誕生した日本で最も歴史あるアイススケートショーであり、日
本で唯一のフィギュアスケートのカンパニーショーです。2023 年 4 月 29 日
~5 月 5 日に実施した『プリンスアイスワールド 2023-2024 横浜公演「A
NEW PROGRESS~BROADWAY CLASSICS~」
』では、ブロードウェイミ
ュージカルの名曲で綴った「ミュージカル・オン・アイス(氷上ミュージカ
ル)」を開催し、氷上で生まれる新たなストーリーへの期待感をドラマチッ
クな舞台で表現しました。
<プリンスワイスワールド>
沿線の文化発展の一助となった西武鉄道の特急電車
西武秩父線の開業と同時に誕生した有料特急列車。
「フレッシュ&ヤング」
をコンセプトとした 5000 系「レッドアロー号」は、観光とビジネス双方のニ
ーズを応え、秩父を都心への通勤圏として、また身近な観光スポットとして
変身させました。2019 年には「いままでに見たことのない新しい車両」を実
現するべく、世界で活躍する建築家・妹島和世氏監修のもと 001 系「Laview」
がデビューし、ブルーリボン賞をはじめとする数々の賞を受賞。西武鉄道の <5000 系「レッドアロー号」>
次の 100 年に向かって走り出すフラッグシップトレインとして、今までにな
い新しい西武線の旅をご提供しています。




<001 系「Laview」>


アニメの聖地が集まる西武鉄道沿線
西武鉄道沿線には数々のアニメ制作会社が立地しており、これまでも「銀河
鉄道 999」
「ドラえもん」などのラッピング電車を走らせるなど、アニメとの
コラボを展開し、地域を盛り上げている西武鉄道。今後も人気のあるアニメー
ションをフックとした旅客誘致に取り組み、沿線地域の活性化を目指してい
きます。


©松本零士/零時社・東映アニメーション
<『銀河鉄道 999』の車掌さん

(大泉学園駅名誉駅長)>



学生と一緒にアート、カルチャーで地域を活性化「江古田キャンバスプロジェクト」
アートの街として知られる江古田のまち全体を1つのキャンバスに見立て、音楽
やアート、カルチャーなど自由な発想・表現で彩り、人と人、人とまちをつないで
いくプロジェクト。江古田を走る西武鉄道と、江古田駅周辺にある日本大学芸術学
部、武蔵大学、武蔵野音楽大学の学生有志を中心に、江古田のまちの魅力を再発見
し、その想いを表現・発信しています。




<江古田駅北口の階段アート>

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