2022年度グッドデザイン賞の受賞に関するお知らせ

2022 年 10 月 12 日
各 位




会 社 名 株 式 会 社 サ ン ウ ッ ド
代表者名 代表取締役社長 森 毅
(東証スタンダード・コード 8903)
問合せ先 管 理 本 部 長 村 瀬 正
電話 03-5425-2661




2022 年度グッドデザイン賞の受賞に関するお知らせ


公益法人日本デザイン振興会主催の 2022 年度グッドデザイン賞において、当社が企画・開発を行った
新築収益不動産「WHARF 神田三崎町」が受賞しましたので、お知らせいたします。

当社は、不動産の価値を最大化する様々な企画・開発に取り組んでおりますが、当社の新築収益不動産
開発事業「WHARF(ワーフ)
」シリーズにおいて、千代田区神田三崎町の計画地の持つ立地条件・周辺
環境を最大限の魅力として活かせる企画を推進した結果、今回の受賞となりました。
今後も、新築分譲マンション、新築収益不動産開発事業において、当社が創業以来培ってきた従業員一
同の開発力・企画力を結集し、不動産価値を最大化する様々な開発と活用に取り組んでまいります。




外 観 正 面
■受賞プロジェクト概要(受賞部門:産業・商業施設部門)
都市環境に応答するオフィスビル [WHARF 神田三崎町]
建物の正面は五叉路に面し、裏側は日本橋川に面し、その上を首都高速が走る。
このダイナミックな周辺環境を最大限享受できる建築とするため、低層階は川と桜並木を持つ対岸の
遊歩道、中層階は活気溢れる五叉路、高層部は首都高の向こうに広がる広域の都市景観、というように、
層ごとに特徴的な周辺環境に対して大きな開口で開かれたワークスペースを目指しました。
複数のボリュームを積み重ねたような建築とし、それらの間に生まれる空隙を、屋外の居場所として
つくり、屋外階段はそれらをつなぐ立体通路。内部のワークスペースは屋外空間へと拡張され、従来型
の閉じたオフィスビルとは異なり、都心ならではの環境の中で働くことが出来る。また、階段は単なる
避難階段ではなく日常的に人々が行き来する経路となる。
テラスや階段が日常的な居場所となることで、建物の外観に人々の活動が浮かび上がり、街に活気を
与える建築となることを目指しました。

<審査員評価コメント>
収益ビルといえば、大型開発の超高層ビルに目が行きがちであるが、実は東京ですら収益ビルの 5 割
は小型ビルであり、大型ビル同様、小型ビルにも良質なデザインを提供しなければならない責務が建築
家にはある。
このプロジェクトは、雑多な中小ビルが立ち並ぶコンテクストを前向きに捉え、垂直方向にもボリュ
ームを分節したオフィスを既存コンテクストにコラージュ的に据え、魅力的な景観形成とマーケットが
求める多様な空間の提供という課題に、意欲的に答えたものとして高く評価された。

<関係者>
建築主 :株式会社サンウッド
設計・監理 :株式会社 SALHAUS
施工 :株式会社辰

<その他>
詳細は次ページ以降をご参照ください。

<参考>
株式会社サンウッド 中期経営計画(2023 年 3 月期~2028 年 3 月期)
https://www.sunwood.co.jp/uploads/ir/IR_220916_1.pdf
都市環境に応答するオフィスビル [WHARF 神田三崎町]
https://www.g-mark.org/award/describe/54167



以 上
神田三崎町のビル
計画敷地


計画地は千代田区神田三崎町。
敷地のすぐ西側には日本橋川が流れ、その直上には首都高速道路があり、自然景観と人工的なインフラが混在する地域である。
川沿いには緑地が促進され、季節の感じる親水空間でもあることから千代田区においても景観重点地区として指定されている。
緑広がる公開空地のある交差点の近くに敷地が位置することや、河川とのつながり、高速道路との関係性を踏まえ、
立体定的な環境の変化に応じて計画することが重要であると考えられた。





都 計画地











公開空地




周辺配置図
ダイアグラム


大規模再開発が進むオフィス街の中で、小さな雑居ビル群が残る一角に計画した賃貸オフィスビルである。敷地の西側には日本橋川が流れ、その上を首都高速道路が走る。
低層部は高架下の川面、中層部は南東の交差点、高層部は首都高の向こうに広がる広大な景色、というように、周辺環境のダイナミックな変化に応じて各階のフロアプランや視線の抜ける方向を変化させた。
結果としていくつものボリュームを積み重ねたような外観となり、ボリュームの隙間には多様な屋外の居場所が生まれた。
屋外避難階段は、それらの居場所をつなぐ立体街路となる。都市の自然とインフラが混在する環境に敏感に反応した、新しいワークスペースのあり方の提案である。




都市景観に対する視界の広がり




首都高速道路




河川向こうの緑への視線の抜け



公開空地への視界の広がり




日本橋川




公開空地




ダイアグラム
構造計画


基本的な構成として、6本柱からなるメインフレームで合理的かつ、フレキシブルな空間構成とした。
6本柱は1Fから6Fは6本、6F-7Fは5本、8F-9Fは4本と上階にいくにつれて、周辺環境に応じたフロアプランの変化に伴い本数を減らし、
ポスト柱にすることで屋内外スペース共にフレキシビリティな空間構成を実現することができた。
またメインフレームから小梁を跳ね出すことによって都市景観を享受できる多様な居場所が生まれた。




RF



9F


4F-6F伏図 RF伏図
8F



7F



6F

3F伏図 9F伏図


5F



4F



3F
2F伏図 8F伏図

柱:□-450x450

2F ポスト柱:□-150x150

大梁:H-600x300,H-500x300,H-500x400,H-450x250
   H-450x250,H-400x200,H-350x350
1F 小梁:H-300x150,H-250x250,H-250x125,H-200x200,
   H-200x100,H-194x150,H-100x100




1F伏図 7F伏図
構造アクソメ
外観




鳥瞰 前面道路からの外観
外観




高速道路下からの外観
概要

所在地  :東京都千代田区
主要用用途:事務所、店舗
建築主  :サンウッド


設計・監理
・建築 :SALHAUS
・構造 :小西泰孝建築構造設計
・設備 :創環境設計


施工
・建築   :辰
・空調・衛生:東眞水道工務店
・電気   :生田電工


規模
・敷地面積 :101.60m2
・建築面積 :84.65m2
・延床面積 :546.71m2
・階  数 :地上9階
・建蔽率  :83.32% (許容:90%)
・容積率  :496.56%(許容:500%)


寸法
・最高高  :33,370mm
・天井高  :2600mm


敷地条件
・用途地域  :商業地域
・防火地域  :防火地域
・地区 / 区域 :都市計画区域
・道路幅員  :東10.51m


構造
・鉄骨造(耐火建築物)


工程
・設計期間 2020年4月〜2020年12月
・施工期間 2021年1月〜2022年2月



夕景

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