「未来創生2号ファンド」小型SAR 衛星開発の株式会社QPS研究所への投資実行

2021 年 12 月 9 日
各 位
スパークス・グループ株式会社
代表取締役社長 グループ CEO 阿部 修平
(コード 8739 東証第一部)



「未来創生2号ファンド」
小型 SAR 衛星開発の株式会社 QPS 研究所への投資実行
―36 機の小型 SAR 衛星コンステレーションによる準リアルタイム地球観測の実現へ―


スパークス・グループ株式会社(以下、スパークスと表記)は、2018 年 7 月に設立した「未来創生 2 号ファンド」
が、株式会社 QPS 研究所(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:大西俊輔。以下、QPS 研究所と表記)
に対する追加投資(金額は非開示)を実行しましたので、お知らせいたします。QPS 研究所は今回の調達資金を活
用し、一昨年 12 月に打ち上げた 100Kg 級の小型 SAR 衛星初号機「イザナギ」、今年 1 月に打ち上げた 2 号機
「イザナミ」に続き、2022 年中に 3~6 号機の打ち上げを計画、2025 年以降に 36 機によるコンステレーションを実現
させ、10 分ごとの準リアルタイム地球観測によるデータ提供サービスを進める計画です。


■投資先企業の概要
QPS 研究所は、1995 年からスタートした九州大学での小型衛星開発の技術を伝承し、「九州から宇宙へ」をス
ローガンに九州の地で宇宙産業を育てるべく、2005 年に設立された九州大学発の宇宙工学ベンチャーです。
2014 年の QSAT-EOS プロジェクトでの成功などを経て、2017 年には「未来創生(1 号)ファンド」などから 23 億
円強の資金を調達、小型 SAR 衛星の開発を進め、2019 年にはベンチャーで初めて内閣府の「衛星リモートセンシン
グ装置使用許可」の認可を取得、同年 12 月に初号機「イザナギ」をインドの宇宙センターから打ち上げました。
2020 年には「未来創生 2 号ファンド」および既存投資家からの追加出資を受けて、今年の 1 月に 2 号機「イザナ
ミ」をスペース X のファルコン 9 ロケットにてアメリカの射場から打ち上げ、3 月には高精細な SAR 画像の取得成功をリ
リース致しました。
今回の資金調達により、来年 2022 年には新たに 4 機の SAR 衛星を打上げる予定であり、またスカパーJ S A T
社および日本工営社との戦略的業務提携により SAR 衛星から取得した画像データ販売ビジネスの商流も確立し、
2025 年以降には 36 機のコンステレーションにより、天候不問、24 時間の準リアルタイム地球観測を実現し、防衛・
防災、安全、環境、経済活動など幅広い分野へのソリューション提供を目指しています。


■「未来創生(1号)ファンド」及び「未来創生 2 号ファンド」並びに「未来創生 3 号ファンド」の概要
未来創生(1号)ファンドはスパークスを運営者とし、トヨタ自動車株式会社、株式会社三井住友銀行を加えた
3 社による総額約 135 億円の出資により、2015 年 11 月より運用を開始しました。最終的には、上記 3 社を加え
た計 20 社からの出資を受けました。「知能化技術」「ロボティクス」「水素社会実現に資する技術」を中核技術と位置
づけ、それらの分野の革新技術を持つ企業、またはプロジェクトを対象に米国、英国、イスラエル、シンガポール、日本の
約 50 社に投資しました。2018 年下半期には、既存投資領域3分野に加え、新たに「電動化」、「新素材」を投資
対象とした未来創生2号ファンドの運用を開始しました。そして、2021 年 11 月から未来創生 2 号ファンドの 5 分野
に加えて、「カーボンニュートラル」を投資対象とした未来創生 3 号ファンドの運用を開始しました。2021 年 11 月末時
点の運用資産残高は、1 号、2 号および 3 号をあわせて、1,028 億円となっています。
未来創生ファンドの投資実績:https://mirai.sparx.co.jp/investment/


■ 本件に関するお問い合わせ先
スパークス・グループ株式会社 広報室
TEL : 03-6711-9100 / FAX : 03-6711-9101
pr_media@sparxgroup.com

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