第 31 回「MONEX グローバル個人投資家サーベイ 2023 年 12 月調査」 -3 地域の個人投資家とも世界の株式市場見通し DI は大幅に上昇-

2024 年 1 月 18 日
各 位

マネックスグループ株式会社
代 表 執 行 役 社 長 CEO 清明 祐子
(コード番号 8698 東証プライム)



第 31 回「MONEX グローバル個人投資家サーベイ 2023 年 12 月調査」
~3 地域の個人投資家とも世界の株式市場見通し DI は大幅に上昇~

本日、当社のグループ会社であるマネックス証券株式会社、TradeStation Securities, Inc.お
よび Monex Boom Securities (H.K.) Limited が、共同で下記プレスリリースを行いましたので、
お知らせいたします。




マネックス証券株式会社 プレスリリース(添付)

第 31 回「MONEX グローバル個人投資家サーベイ 2023 年 12 月調査」
~3 地域の個人投資家とも世界の株式市場見通し DI は大幅に上昇~




(報道関係者様のお問い合わせ先)
マネックスグループ株式会社 コーポレートコミュニケーション室 加藤 電話 03-4323-8698

(株主・投資家様のお問い合わせ先)
マネックスグループ株式会社 経営管理部 IR 担当 仲野、小森 電話 03-4323-8698


MONEX Global Retail Investor Survey
December 2023


MONEX グローバル個人投資家サーベイ 第 31 回 2023 年 12 月調査




個人投資家の皆様の相場環境に対する意識調査のため、マネックス証券でお取引をする個
人投資家の皆様に 2023 年 12 月 13 日~12 月 21 日の期間でアンケートを実施しました。
ご回答くださった皆様のご協力に感謝いたします。誠にありがとうございました。
(当社ウェブサイトへの掲載日は、2024 年 1 月 18 日です。



今回は、グループ会社である TradeStation Securities, Inc.
(米国)および Monex Boom Securities
(H.K.) Limited(香港)の個人投資家の皆様にも同様のアンケートを行い、個人投資家の皆
様の現在の相場観等を「MONEX グローバル個人投資家サーベイ」としてまとめました。
グローバルな意識調査が資産運用の一助となれば幸いです。




「MONEX 個人投資家サーベイ」は 2009 年 10 月より、
「MONEX グローバル個人投資家サーベイ」は
2011 年 6 月より実施しております。


※ 調査について

・MONEX グローバル個人投資家サーベイは、2011 年 6 月~2016 年 6 月までは原則四半期毎、2016 年

12 月より半年毎、2019 年より 1 年毎に調査しております。

・日本限定の個人投資家サーベイは、2009 年 10 月から 2016 年 4 月までは毎月、2016 年 6 月から 2016

年 12 月までは 2 ヶ月毎、2017 年 3 月から現在まで四半期毎に調査しております。
MONEX Global Retail Investor Survey



■調査結果の要約
1.グローバル調査結果 調査対象:日本、米国、中国(香港)の個人投資家
(1-1)世界の株式市場見通し DI(注)は三地域の個人投資家とも大幅に上昇


各地域の個人投資家に今後 3 か月程度の世界の株式市場に対する見通しをたずねたとこ
ろ、日本、米国、中国(香港)の個人投資家いずれも前回調査(2022 年 12 月実施)から
DI が大きく上昇しました。特に米国の個人投資家の改善度合いが大きいことが確認されま
す。


注)DI(diffusion index)

「上昇すると思う」「よくなると思う」と回答した割合(%)から「下落すると思う」「悪くなると
、 、

思う」と回答した割合(%)を引いたポイント



【世界の株式市場見通し DI】
日本: (2022 年 12 月)-15→(2023 年 12 月)27(前回比 +42 ポイント)
米国: (2022 年 12 月)-39→(2023 年 12 月)23(前回比 +62 ポイント)
中国(香港) (2022 年 12 月) -5→(2023 年 12 月)24 (前回比 +29 ポイント)




グラフ1: 個人投資家の世界の株式市場に対する見通し(三地域のDI推移)
(日本、米国、中国(香港)の個人投資家)











(出所)マネックス証券作成
-5
-20 -15

-40 日本 米国 中国(香港) -39
(MONEX) (TradeSta.) (BOOM)
-60


(出所)マネックス証券作成




MONEX Global Retail Investor Survey


(1-2)三地域の個人投資家すべてで米国への期待が最も高い割合に


今後 3 か月で株価の上昇が最も期待できる地域についてたずねました。日本、米国、中
国(香港)の個人投資家すべてで「米国」と回答した割合が最も高くなりました。特に米
国個人投資家の米国への期待は 91%超となっております。世界の投資家の米国への期待の
高さが確認されました。




【今後 3 か月のマーケットへの期待度】
日本 米国: 75.5%、欧州/英国: 1.7%、アジア(日本を除く) 5.2%、日本: 17.6%

米国 米国: 91.1%、欧州/英国: 0.9%、アジア(日本を除く) 4.3%、日本: 3.7%

中国(香港) 米国: 64.0%、 欧州/英国: 1.0%、アジア (日本を除く) 21.0%、日本: 14.0%



グラフ2-1: 今後3か月で、どの地域のマーケットが上昇するか(各地域の回答内訳)
(日本、米国、中国(香港)の個人投資家)

1.7%
日本
(MONEX)
75.5% 5.2% 17.6%


0.9% 3.7%
米国 4.3%
(TradeSta.)
91.1%


1.0%
中国
(香港) 64.0% 21.0% 14.0%
(BOOM)


0% 20% 40% 60% 80% 100%
米国 欧州/英国 アジア(日本を除く) 日本

(出所)マネックス証券作成





MONEX Global Retail Investor Survey




グラフ2-2: 今後3か月で、どの地域のマーケットが上昇するか(回答推移)


80% 米国
75.5%
欧州/英国 日本の個人投資家
70% アジア(日本を除く)
日本
60%

50%

40%

30% 17.6%

20%
5.2%
10% 1.7%

0%



(出所)マネックス証券作成




グラフ2-3:今後3か月で、どの地域のマーケットが上昇するか(回答推移)

米国 米国の個人投資家
100%
欧州/英国 91.1%
90% アジア(日本を除く)
日本
80%
70%
60%
50%
40%
30%
4.3%
3.7%
20%
10% 0.9%

0%




(出所)マネックス証券作成





MONEX Global Retail Investor Survey




グラフ2-4: 今後3か月で、どの地域のマーケットが上昇するか(回答推移)

80%
米国 中国(香港)の個人投資家
欧州/英国 64.0%
70%
(米国の個人投資家) 推移
アジア(日本を除く)
日本
60%

50%

40%

30%
21.0%
20%
14.0%
10%
1.0%
0%




(出所)マネックス証券作成



(1-3)2024 年の米国マーケット予想、日本と米国は 36,000 ドル以上 40,000 ドル未満が最
も高い割合に


三地域の個人投資家に 2024 年のダウ平均株価の高値予想、安値予想をたずねました。
2024 年の高値予想について日本、米国の投資家は、
「36,000 ドル以上 40,000 ドル未満」と
回答した投資家の割合が最も高くなりました。一方で中国(香港)の投資家は「32,000 ド
ル以上 36,000 ドル未満」と回答した割合が最も高くなっています。安値予想については日
本、中国(香港)の投資家が「27,000 ドル以上 31,000 ドル未満」と回答した割合が最も高
い一方、米国の投資家は「31,000 ドル以上 35,000 ドル未満」と回答した割合が最も高くな
っています。
(【参考】2024 年 1 月 12 日のダウ平均株価終値:37,592.98 ドル)





MONEX Global Retail Investor Survey


【日本の個人投資家】

グラフ3-1:2024年ダウ平均株価高値予想 グラフ3-2:2024年ダウ平均株価安値予想

1.7% 4.0% 6.8%
9.1%
17.3%
24.2%
39.7%
44.4%
52.7%



32,000ドル未満 27,000ドル未満
32,000ル以上36,000ドル未満 27,000ドル以上31,000ドル未満
36,000ドル以上40,000ドル未満
31,000ドル以上35,000ドル未満
40,000ドル以上44,000ドル未満
44,000ドル以上 35,000ドル以上

(出所)マネックス証券作成 (出所)マネックス証券作成

【米国の個人投資家】
グラフ3-3:2024年ダウ平均株価高値予想 グラフ3-4:2024年ダウ平均株価安値予想

5.1%
8.5% 11.2%
16.6%
19.9% 17.9%
29.4%
48.6% 42.9%


32,000ドル未満
32,000ル以上36,000ドル未満 27,000ドル未満
36,000ドル以上40,000ドル未満 27,000ドル以上31,000ドル未満
40,000ドル以上44,000ドル未満 31,000ドル以上35,000ドル未満
44,000ドル以上 35,000ドル以上
(出所)マネックス証券作成 (出所)マネックス証券作成



【中国(香港)の個人投資家】

グラフ3-5:2024年ダウ平均株価高値予想 グラフ3-6:2024年ダウ平均株価安値予想

6.5%
8.5% 14.9%
17.9%
18.4%
36.8% 25.4%
41.8%
29.9%



32,000ドル未満
32,000ル以上36,000ドル未満 27,000ドル未満
36,000ドル以上40,000ドル未満 27,000ドル以上31,000ドル未満
40,000ドル以上44,000ドル未満 31,000ドル以上35,000ドル未満
44,000ドル以上
35,000ドル以上
(出所)マネックス証券作成
6 (出所)マネックス証券作成
MONEX Global Retail Investor Survey


(1-4)リスク回避の必要性に日本の投資家は楽観的
三地域の個人投資家に現在のマーケットの状況はリスク回避をある程度行う必要がある
と思うかをたずねました。
米国、中国(香港)の個人投資家はリスク回避の必要性が「ある」との見方が 7 割程度あ
る一方、日本の個人投資家は 5 割を下回っています。




グラフ4-1:リスク回避の必要性があると思いますか


日本の個人投資家 米国の個人投資家 中国(香港)の個人投資家
7.0%
14.1%
21.2%
45.1% 17.3% 19.9%

33.7% 68.5% 73.1%



思う 思わない わからない 思う 思わない わからない
思う 思わない わからない


(出所)マネックス証券作成


(1-5)リスク回避としての米国債投資に日本は消極的
三地域の個人投資家に金利上昇を受けてリスク回避として 2023 年中に米国債に投資をし
たかをたずねました。
三地域とも「投資していない」が大勢を占めていますが、なかでも日本の個人投資家は投
資していない割合が最も高くなっています。


グラフ5-1:2023年中に米国債に投資をしましたか

日本の個人投資家 米国の個人投資家 中国(香港)の個人投資家



15.7% 20.4%
24.8%

75.2% 79.6%
84.3%
US Treasuries in 2023 due to these rising interest rates?



投資した 投資していない 投資した 投資していない 投資した 投資していない



(出所)マネックス証券作成





MONEX Global Retail Investor Survey


(1-6)2023 年中のリスク回避行動 米国・中国はほぼ半数で実施
三地域の個人投資家に、2023 年中に株式に連動する商品以外への投資などといったリ
スク回避行動をとったかをたずねました。日本の個人投資家は 75%がリスク回避行動をと
っておりませんが、米国では半分近く、中国(香港)では過半数がリスク回避行動をとっ
ているとの結果です。



グラフ6-1:2023年中にリスク回避行動をとりましたか



日本の個人投資家 米国の個人投資家 中国(香港)の個人投資家



24.9%
75.1% 52.6% 47.4% 45.3% 54.7%




はい いいえ はい いいえ はい いいえ




(出所)マネックス証券作成
(1-7)三地域の個人投資家の具体的なリスク回避策
2023 年中にリスク回避行動をとったと回答した三地域の個人投資家に具体的なリスク
回避策をたずねました。日本の個人投資家のリスク回避行動では、投資信託の購入が最も
多いものの「その他」も多く、投資行動が様々な印象です。一方で米国、中国(香港)の
個人投資家は預貯金・現金へのシフトや金投資、債券投資など一般的なリスク回避行動が
見られています。
「その他」の回答には日本の個人投資家は「iDeCo 加入」「オプション」「外貨預金/外
、 、
貨 MMF への移管」「為替ヘッジの設定変更 」など、中国(香港)の個人投資家は「投資

貨幣基金」「国内債券 ETF」など、米国の個人投資家は「先物・オプション」「ETF」
、 、 、
「MMF」「取引をしない」などが見られました。






MONEX Global Retail Investor Survey



グラフ7-1:2023年中にリスク回避行動をとりましたか【日本の個人投資家】

日本の投資家の具体的なリスク回避の実行策(複数回答)
投資信託の購入 83
外貨投資 82
暗号資産投資 80
不動産投資 74
金投資 42
リスク資産から預貯金へのシフトもしく は現金化 39
海外債券への投資 25
国内債券への投資 22
保有株式の銘柄入れ替え 7
その他 94




(出所)マネックス証券作成
グラフ7-2:2023年中にリスク回避行動をとりましたか 【米国の個人投資家)】

米国の投資家の具体的なリスク回避の実行策(複数回答)
リスク資産から預貯金へのシフトもしく は現金化 196
国内債券への投資 104
金投資 102
暗号資産投資 77
不動産投資 72
保有株式の銘柄入れ替え 58
投資信託の購入 49
海外債券への投資 8
外貨投資 7
その他 80



(出所)マネックス証券作成


グラフ7-3:2023年中にリスク回避行動をとりましたか 【中国(香港)の個人投資家】

中国(香港)の投資家の具体的なリスク回避の実行策(複数回答)

リスク資産から預貯金へのシフトもしく は現金化 67
金投資 36
外貨投資 20
投資信託の購入 18
海外債券への投資 17
国内債券への投資 15
保有株式の銘柄入れ替え 15
暗号資産投資 14
不動産投資 8
その他 4






(出所)マネックス証券作成


MONEX Global Retail Investor Survey


(1-8)暗号資産投資への関心はまだ低い
「暗号資産」への投資経験や意欲について調査を行いました。既に暗号資産に投資して
いる個人投資家の割合は日本が 21.0%、米国が 27.7%、中国(香港)が 25.9%となりまし
た。
「興味が無い」
、「よく知らない」という割合も多くまだ投資対象としての関心は低い印
象です。
グラフ8:暗号資産(仮想通貨)への投資について
(日本、米国、中国(香港)の個人投資家)
(MONEX)
(香港 (TradeSta. 日本




202312 21.0% 17.3% 48.0% 13.7%
米国




202312 27.7% 14.6% 50.6% 7.1%
BOOM) )
中国




202312 25.9% 16.9% 43.3% 13.9%


0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%


仮想通貨に既に投資している 仮想通貨に興味があるが、まだ投資していない
仮想通貨に興味がない 仮想通貨をよく知らない
(出所)マネックス証券作成



2.日本限定の調査結果(四半期に 1 回) 調査対象:日本の個人投資家
(2-1)日本株 DI のみ低下
日本の個人投資家の今後 3 か月程度の各国(日本、米国、中国)株価の見通しは、日本
株 DI のみ前回調査から 23 ポイント低下し、米国株 DI と中国株 DI は上昇しました。


【日本株 DI】(2023 年 9 月) 35→(2023 年 12 月) 12(前回比 -23 ポイント)
【米国株 DI】(2023 年 9 月) 37→(2023 年 12 月) 38(前回比 +1 ポイント)
【中国株 DI】(2023 年 9 月)-64 →(2023 年 12 月)-50(前回比 +14 ポイント)
グラフ9-1: 今後3か月程度の株価予想
















-20


-40
日本株DI -50
-60 米国株DI
-64
中国株DI
-80

(出所)マネックス証券作成



MONEX Global Retail Investor Survey




グラフ9-2: 日経平均株価(終値)と日本株DIの推移
(円)
80 40000.00

12/28 終値33,539.62 円
35000.00

30000.00

25000.00

20 20000.00

12 15000.00

10000.00
-20
日本株DI(左軸) 5000.00
日経平均終値(右軸)
-40 0.00





(出所)マネックス証券作成





MONEX Global Retail Investor Survey


(2-2)日経平均株価の高値予想は 33,000 円以上 37,000 円未満が 52.0%と最多


日経平均株価の 2024 年の高値および安値の予想をたずねました。日経平均株価の高値
予想は「33,000 円以上 37,000 円未満」 52.0%と最も多くなりました。
が 安値予想は「26,000
円以上 29,000 円未満」が 40.7%と最も多くなっています。
(【参考】2024 年 1 月 12 日の日経平均株価終値:35,577.11 円)


グラフ10-1:2024年日経平均株価高値予想 グラフ10-2:2024年日経平均株価安値予想

【 日本の個人投資家】 【 日本の個人投資家】
1.1% 4.4%
10.7% 9.2%
13.8%

31.7%
36.3% 40.7%
52.0%


26,000円未満
29,000円未満 26,000円以上29,000円未満
29,000円以上33,000円未満 29,000円以上31,000円未満
33,000円以上37,000円未満
31,000円以上
37,000円以上41,000円未満
41,000円以上

(出所)マネックス証券作成 (出所)マネックス証券作成




(2-3)バフェット氏の日本株投資のニュースは高い認知度


米国バークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェット氏が 2020 年夏以降、日本の商
社株等に積極投資をしていることが話題になりました。バフェット氏の日本株投資につい
ての関心度を調査しました。全く知らない割合が 10%に留まっており、認知度は高いよう
です。また 6 割近くがニュースによって投資意欲が高まっており、アナウンスメント効果
は相応に大きかったと思われます。一方で、その投資手法を参考にする投資家は 3 割程度
にとどまっています。





MONEX Global Retail Investor Survey



グラフ11-1:バフェット氏の日本株投資のニュースをご存じでしたか
【日本の個人投資家】


10.1%
21.7%
24.5%

43.8%


よく知っている 知っている
少し知っている 全く知らない

(出所)マネックス証券作成




グラフ11-2:ニュースを知って日本株への投資意欲が高まりましたか
【日本の個人投資家】




40.7%
59.3%




はい いいえ
(出所)マネックス証券作成




グラフ11-3:バークシャー・ハサウェイの投資を参考にしているか
【日本の個人投資家】




29.0%
71.0%




はい いいえ



(出所)マネックス証券作成





MONEX Global Retail Investor Survey




総 括 (マネックス証券 インベストメント・ストラテジーズ 塚本 憲弘)

、第 31 回の結果をお届けします。
「MONEX グローバル個人投資家サーベイ」


2023 年の株式市場は非常に堅調な 1 年となりました。日経平均株価は年間でプラス 28%、
ダウ平均株価はプラス 14%となり、特に日本株は 2013 年来の高パフォーマンスでした。
なお、東証グロース市場 250 指数(旧マザーズ指数)はマイナス 3%、ナスダック総合指
数はプラス 43%でした。


2023 年は日本を除く主要国で金融引き締めが進みました。3 月には欧米で金融不安が巻
き起こり、また地政学リスクも継続する一方で、米国では旺盛な消費によって堅調な経済
成長が示され、利上げ局面の終了とともに景気のソフトランディング期待の高まりが株価
を押し上げました。また日本株も 3 月末に東京証券取引所が資本効率向上を要請してから
の 4-6 月に大きく上昇しました。本アンケートでも触れたウォーレン・バフェット氏の日
本株投資が話題になったのもこの頃です。


2024 年は選挙イヤーとも言われ各国で選挙が行われる中で、リスク資産を取り巻くマク
ロ経済環境が一段と重要な年となるでしょう。少しでも個人投資家の皆様のお役に立てる
よう来年も当社のアナリスト陣を中心として全社一丸となり情報発信に努めてまいりま
す。


今回も皆様方のご協力で、大変貴重なデータを作成・分析することができました。本当
にありがとうございました。今回のサーベイが個人投資家の皆様方の投資判断の一助とな
れば幸いです。
(2024 年 1 月 3 日執筆)





MONEX Global Retail Investor Survey



■調査の概要と回答者の属性

(日本)
調査方式: インターネット調査
調査対象: マネックス証券で取引をする個人投資家
回答数: 1,172 件
調査期間: 2023 年 12 月 14 日~12 月 18 日


【性別】

男性 女性 回答しない

80.1% 18.1% 1.8%

【年齢】

10 代 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代 80 歳以上

0.0% 1.8% 9.0% 21.4% 33.4% 23.4% 8.8% 2.3%

【金融資産】
500 万 ~ 1000 万 超 2000 万超 5000 万超
500 万未満 1000 万 ~2000 万 ~5000 万 ~1 億 1 億超

17.8% 15.3% 18.3% 27.6% 12.8% 8.3%

【売買頻度】

デイトレ 週に数回 月に数回 数ヶ月に 1 回 それより少ない

4.0% 12.7% 32.8% 27.8% 22.6%

【株式投資のご経験】

1 年未満 1 年~5 年 5 年~10 年 10 年超

5.2% 17.3% 21.4% 56.1%



(米国)
調査方式: インターネット調査
調査対象: TradeStation Securities, Inc.で取引をする個人投資家
回答数: 940 件
調査期間: 2023 年 12 月 13 日~12 月 21 日


(中国(香港))
調査方式: インターネット調査
調査対象: Monex Boom Securities (H.K.) Limited で取引をする個人投資家
回答数: 201 件
調査期間: 2023 年 12 月 14 日~12 月 18 日




MONEX Global Retail Investor Survey


本情報はグループ各社が実施したアンケートに基づいて作成したものです。
・本情報は売買のタイミングなどを反映したものではなく、また示唆するものではありませ
ん。
・当社は記載した銘柄の取引を推奨し、勧誘するものではありません。
・当社は本情報の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではござ
いません。
・銘柄選択や売買タイミングなどの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任で
なさるようにお願いいたします。
・本サーベイは、グループ各社において実施したアンケートの集計結果をまとめたものであ
りグループ会社間において個人情報の授受は行っておりません。
・グラフの数値について小数点以下の計算により、合計が必ずしも 100.0%とならない場合が
あります。




金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 165 号

加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、
一般社団法人 日本暗号資産取引業協会、一般社団法人 日本投資顧問業協会





2024 年 1 月 18 日
関 係 各 位

マネックス証券株式会社
TradeStation Securities, Inc.
Monex Boom Securities (H.K.) Limited



第 31 回「MONEX グローバル個人投資家サーベイ 2023 年 12 月調査」
~世界の株式市場見通し DI は三地域の個人投資家とも大幅に上昇~



マネックス証券株式会社 (本社:東京都港区、 取締役社長執行役員:清明祐子) グルー は、
プ会社である TradeStation Securities, Inc.(本社:米国フロリダ州、Peter Korotkiy、President)
および Monex Boom Securities (H.K.) Limited(本社:中国(香港)
、Ivan Law、COO)の 3 社
共同で 2023 年 12 月 13 日から 12 月 21 日の間に第 31 回「MONEX グローバル個人投資家
サーベイ」を実施しました。

2023 年の株式市場は非常に堅調な 1 年となりました。日経平均株価は年間でプラス 28%、
ダウ平均株価はプラス 14%となり、特に日本株は 2013 年来の高パフォーマンスでした。な
お、東証グロース市場 250 指数(旧マザーズ指数)はマイナス 3%、ナスダック総合指数は
プラス 43%でした。

2023 年は日本を除く主要国で金融引き締めが進みました。3 月には欧米で金融不安が巻
き起こり、 また地政学リスクも継続する一方で、米国では旺盛な消費によって堅調な経済成
長が示され、利上げ局面の終了とともに景気のソフトランディング期待の高まりが株価を
押し上げました。また日本株も 3 月末に東京証券取引所が資本効率向上を要請してからの
4-6 月に大きく上昇しました。本アンケートでも触れたウォーレン・バフェット氏の日本株
投資が話題になったのもこの頃です。

2024 年は選挙イヤーとも言われ各国で選挙が行われる中で、リスク資産を取り巻くマク
ロ経済環境が一段と重要な年となるでしょう。



1. グローバル調査結果 調査対象:日本、米国、中国(香港)の個人投資家

世界の株式市場見通し DI(注)は三地域の個人投資家とも大幅に上昇
[参照:別紙レポート 2 ページ グラフ 1]

各地域の個人投資家に今後 3 か月程度の世界の株式市場に対する見通しをたずねたと
ころ、日本、米国、中国(香港)の個人投資家いずれも前回調査(2022 年 12 月実施)か
ら DI が大きく上昇しました。





【世界の株式市場見通し DI】
日本: (2022 年 12 月)-15→(2023 年 12 月)27(前回比 +42 ポイント)
米国: (2022 年 12 月)-39→(2023 年 12 月)23(前回比 +62 ポイント)
中国(香港) (2022 年 12 月) -5→(2023 年 12 月)24(前回比 +29 ポイント)


グラフ1: 個人投資家の世界の株式市場に対する見通し(三地域のDI推移)
(日本、米国、中国(香港)の個人投資家)











-5
-20 -15

-40 日本 米国 中国(香港) -39
(MONEX) (TradeSta.) (BOOM)
-60


(出所)マネックス証券作成




(注)DI(diffusion index)「上昇すると思う」「よくなると思う」と回答した割合(%)から「下落する
: 、
と思う」「悪くなると思う」と回答した割合(%)を引いたポイント




三地域の個人投資家すべてで米国への期待が最も高い割合に
[参照:別紙レポート 3 ページ グラフ 2-1~2-4]

今後 3 か月で株価の上昇が最も期待できる地域については、日本、米国、中国(香港)の
個人投資家すべてで「米国」と回答した割合が最も高くなりました。



【今後 3 か月のマーケットへの期待度】
日本 米国: 75.5%、欧州/英国: 1.7%、アジア(日本を除く) 5.2%、日本: 17.6%

米国 米国: 91.1%、欧州/英国: 0.9%、アジア(日本を除く) 4.3%、日本: 3.7%

中国(香港) 米国: 64.0%、 欧州/英国: 1.0%、アジア (日本を除く) 21.0%、日本: 14.0%






グラフ2-1: 今後3か月で、どの地域のマーケットが上昇するか(各地域の回答内訳)
(日本、米国、中国(香港)の個人投資家)

1.7%
日本
(MONEX)
75.5% 5.2% 17.6%


0.9% 3.7%
米国 4.3%
(TradeSta.)
91.1%


1.0%
中国
(香港) 64.0% 21.0% 14.0%
(BOOM)


0% 20% 40% 60% 80% 100%
米国 欧州/英国 アジア(日本を除く) 日本


(出所)マネックス証券作成

2024 年の米国マーケット予想、日本と米国は 36,000 ドル以上 40,000 ドル未満が最も高い
割合に
[参照:別紙レポート 6 ページ グラフ 3-1~3-6]

三地域の個人投資家に 2024 年のダウ平均株価の高値予想、安値予想をたずねたところ、
2024 年の高値予想について日本、米国の投資家は、 「36,000 ドル以上 40,000 ドル未満」と回
答した投資家の割合が最も高くなりました。一方で中国(香港)の投資家は「32,000 ドル以
上 36,000 ドル未満」と回答した割合が最も高くなっています。安値予想については日本、
中国(香港)の投資家が「27,000 ドル以上 31,000 ドル未満」と回答した割合が最も高い一
方、米国の投資家は「31,000 ドル以上 35,000 ドル未満」と回答した割合が最も高くなって
います。
(【参考】2024 年 1 月 12 日のダウ平均株価終値:37,592.98 ドル)

【日本の個人投資家】

グラフ3-1:2024年ダウ平均株価高値予想 グラフ3-2:2024年ダウ平均株価安値予想

1.7% 4.0% 6.8%
9.1%
17.3%
24.2%
39.7%
44.4%
52.7%



32,000ドル未満 27,000ドル未満
32,000ル以上36,000ドル未満 27,000ドル以上31,000ドル未満
36,000ドル以上40,000ドル未満
31,000ドル以上35,000ドル未満
40,000ドル以上44,000ドル未満
44,000ドル以上 35,000ドル以上

(出所)マネックス証券作成 (出所)マネックス証券作成





【米国の個人投資家】
グラフ3-3:2024年ダウ平均株価高値予想 グラフ3-4:2024年ダウ平均株価安値予想

5.1%
8.5% 11.2%
16.6%
19.9% 17.9%
29.4%
48.6% 42.9%


32,000ドル未満
32,000ル以上36,000ドル未満 27,000ドル未満
36,000ドル以上40,000ドル未満 27,000ドル以上31,000ドル未満
40,000ドル以上44,000ドル未満 31,000ドル以上35,000ドル未満
44,000ドル以上 35,000ドル以上


(出所)マネックス証券作成 (出所)マネックス証券作成



【中国(香港)の個人投資家】

グラフ3-5:2024年ダウ平均株価高値予想 グラフ3-6:2024年ダウ平均株価安値予想

6.5%
8.5% 14.9%
17.9%
18.4%
36.8% 25.4%
41.8%
29.9%



32,000ドル未満
32,000ル以上36,000ドル未満 27,000ドル未満
36,000ドル以上40,000ドル未満 27,000ドル以上31,000ドル未満
40,000ドル以上44,000ドル未満 31,000ドル以上35,000ドル未満
44,000ドル以上
35,000ドル以上

(出所)マネックス証券作成 (出所)マネックス証券作成

リスク回避の必要性に日本の投資家は楽観的
[参照:別紙レポート 7 ページ グラフ 4-1]
三地域の個人投資家に現在のマーケットの状況はリスク回避をある程度行う必要がある
と思うかをたずねたところ、米国、中国(香港)の個人投資家はリスク回避の必要性が「あ
る」との見方が 7 割程度ある一方、日本の個人投資家は 5 割を下回っています。

グラフ4-1:リスク回避の必要性があると思いますか


日本の個人投資家 米国の個人投資家 中国(香港)の個人投資家
7.0%
14.1%
21.2%
45.1% 17.3% 19.9
%
68.5% 73.1
assets? 33.7%
%



思う 思わない わからない 思う 思わない 思う 思わない わからない



(出所)マネックス証券作成





2.日本限定の調査結果(四半期に 1 回) 調査対象:日本の個人投資家

日経平均株価の高値予想は 33,000 円以上 37,000 円未満が 52.0%と最多
[参照:別紙レポート 12 ページ グラフ 10-1~10-2]
(【参考】2024 年 1 月 12 日の日経平均株価終値:35,577.11 円)

グラフ10-1:2024年日経平均株価高値予想 グラフ10-2:2024年日経平均株価安値予想

【 日本の個人投資家】 【 日本の個人投資家】
1.1% 4.4%
10.7% 9.2%
13.8%

31.7%
36.3% 40.7%
52.0%


26,000円未満
29,000円未満 26,000円以上29,000円未満
29,000円以上33,000円未満 29,000円以上31,000円未満
33,000円以上37,000円未満
31,000円以上
37,000円以上41,000円未満
41,000円以上
(出所)マネックス証券作成




ウォーレン・バフェット氏の日本株投資のニュースは高い認知度
[参照:別紙レポート 13 ページ グラフ 11-1~11-3]

ウォーレン・バフェット氏の日本株投資についての関心度を調査したところ、全く知ら
ない割合が 10%に留まっており、認知度は高いようです。また 6 割近くがニュースによっ
て投資意欲が高まっており、アナウンスメント効果は相応に大きかったと思われます。

グラフ11-1:バフェット氏の日本株投資のニュースをご存じでしたか
【日本の個人投資家】


10.1%
21.7%
24.5%

43.8%


よく知っている 知っている
少し知っている 全く知らない


(出所)マネックス証券作成

・調査結果の詳細は添付の別紙レポートを参照ください。

(グラフの数値は、小数点以下の計算により合計が必ずしも 100.0%とならない場合があり
ます。
以 上





第 31 回「MONEX グローバル個人投資家サーベイ」の実施
日本、米国および中国(香港)における調査の実施概要は次のとおりです。
日本 米国 中国(香港)
2023 年 12 月 14 日~ 2023 年 12 月 13 日~ 2023 年 12 月 14 日~
調査期間
12 月 18 日 12 月 21 日 12 月 18 日
回 答 数 1,172 件 940 件 201 件



「MONEX グローバル個人投資家サーベイ」について
マネックス証券は 2009 年 10 月より、個人投資家を対象として相場環境についての意識
調査のアンケートを実施し 「MONEX 個人投資家サーベイ」 として提供してきました。 マネッ
クスグループにおいて、日本に加え米国および中国(香港)にも証券事業の拠点ができたこ
とを契機に、当該個人投資家サーベイの調査対象を米国および中国(香港)にも広げ、2011
年 6 月よりマネックス証券、TradeStation Securities, Inc.および Monex Boom Securities (H.K.)
Limited の 3 社共同で「MONEX グローバル個人投資家サーベイ」を実施し、日本、米国お
よび中国(香港)の個人投資家の相場環境についての意識を定点観測しております。

【マネックス証券でのお取引に関する重要事項】
マネックス証券が扱う商品等には、価格変動等により元本損失・元本超過損が生じるお
それがあります。
投資にあたっては、契約締結前交付書面、目論見書の内容を十分にお読みください。

【マネックス証券株式会社について】
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 165 号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会
一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 日本暗号資産取引業協会、
一般社団法人 日本投資顧問業協会




【お問合せ先】

マネックス証券株式会社
経営企画部広報室 津川、福島 電話 03-4323-3981





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