オリックス・リビング株式会社の子会社化について
2019 年 3 月 25 日
各 位
会社名 株式会社大和証券グループ本社
代表者名 執行役社長 中田 誠司
(コード番号 8601 東証・名証(第一部))
オリックス・リビング株式会社の子会社化について
株式会社大和証券グループ本社(以下「当社」)は、高齢者向け施設・住宅の運営事業会
社であるオリックス・リビング株式会社(以下「オリックス・リビング」
)の発行済全株式を
取得し、同社を子会社化することにつき決定いたしましたので、下記のとおりお知らせい
たします。
記
1. 経緯
大和証券グループでは、本年度からスタートした新中期経営計画 “Passion for the Best”
「
2020」において、伝統的な証券ビジネスを核としながら、外部ネットワーク、周辺ビジネ
スの拡大・強化によるハイブリッド型総合証券グループとしての「新たな価値」の創出を
目指しております。
我が国では、75 歳以上の後期高齢者人口が 2020 年台前半には 2,000 万人突破が見込ま
れるなど高齢化社会が進行する中、2018 年に政府が公表した「未来投資戦略 2018-
『Society 5.0』『データ駆動型社会』への変革-」においても「高齢化」が対処すべき社会
課題の重要テーマの 1 つとして掲げられ、これに沿った多様な施策が推進されています。
大和証券グループでは、こうした潮流を踏まえ、2014 年に日本初のヘルスケア施設特化
型の上場 REIT である日本ヘルスケア投資法人を組成し、2018 年には同分野をテーマにし
た各種投資業務を行う大和 ACA ヘルスケア株式会社を子会社化するなど、高齢者向け施
設・住宅や病院に代表されるヘルスケア施設の供給に積極的に貢献して参りました。また、
新中期経営計画では「お客様本位の営業体制構築」を掲げ、大和証券株式会社(以下「大
和証券」)におけるお客様属性に応じたチャネルの最適化・細分化を進める一環として、高
齢者のニーズに対応した専門コンサルタントである「あんしんプランナー」を営業店に配
置するなど、高齢化社会に適合した体制整備を進めております。
オリックス・リビングは 2005 年に設立された高齢者向け施設・住宅の運営・開発会社で
あり、現在、首都圏・関西圏を中心に、全 32 施設(グッドタイム リビング、プラテシア)・
総居室数 2,726 室の有料老人ホーム、高齢者向け賃貸住宅の運営を行い、2,437 名の高齢者
の方々に住まいを提供しております(2019 年 2 月末時点)
。同社は、ご入居者様一人ひと
りの日常での生活機能を高める「自立を支援する介護」に取り組んでおり、介護ロボット
の開発や ICT 機器の導入など積極的に IT 活用をすることで、ご入居者様とスタッフのコミ
ュニケーション時間の確保や、サービスクオリティの向上を図っています。
また、同社取締役社長の森川 悦明氏は、高齢者住宅経営者連絡協議会の会長を務めるな
ど、業界のオピニオンリーダーとして精力的な活動をされています。
今般、当社は、オリックス・リビングの経営理念に共感し、同社親会社であるオリックス
不動産株式会社との協議を進めた結果、オリックス・リビングの買収に合意し、本日、株式
譲渡契約を締結しました。今後、関係当局への届出や、競争法関係の手続等を履践した上
で、2019 年度上期中のクロージングを想定しています。なお、クロージング後も、オリッ
クス・リビングの新規施設展開やご入居者様候補のご紹介などの点で、オリックスグループ
との継続的な協力関係を維持することにつき合意しております。
本件は、先述の通り人口の高齢化が進み、将来にわたって質の高い医療・介護サービス
を提供することが社会的課題となる中、日本政府が持続可能な開発目標(SDGs)において
優先課題の一つとして掲げる「健康・長寿の達成」にも寄与し、SDGs における 3 番目の目
標「すべての人に健康と福祉を」に資する取組みであると考えております。
加えて、オリックス・リビングをグループ会社に迎えることで、大和証券における高齢者
のお客様やそのご家族に対する新たなソリューション提供や接点強化が可能になると共に、
オリックス・リビングが所有する施設・住宅の流動化を進めることによって不動産アセット
マネジメント事業の運用資産規模の更なる拡大に資するなど、大和証券グループのビジネ
スへの波及効果が期待できます。
大和証券グループは、総合証券グループとしての顧客基盤やネットワーク等のリソース
を活用することで、ご入居者様候補の紹介や新規施設展開、グループ内外との連携強化な
ど、オリックス・リビングの事業展開を強力にサポートし、同社が掲げる「よろこびのある
暮らし」の実現に向け貢献して参る所存です。
2. 買収後のオリックス・リビングの経営体制等について
買収後も、オリックス・リビング取締役社長である森川 悦明氏には留任頂き、同氏を中
心とした現在の執行体制を承継していくことを想定しています。また、施設の運営方針や
「グッドタイム リビング」「プラテシア」の施設ブランド名称についても変更予定はあり
ません。引き続き、ご入居者様の皆様が快適且つ安心して生活できる施設・サービス体制、
ならびに、オリックス・リビングの職員の皆様が働きやすい職場環境を維持するとともに、
大和証券グループが有するコンプライアンスやリスク管理のノウハウ等を活用したご入居
者様の安心・安全に資する高品質の介護サービスを持続的に提供する体制の整備に、株主
として最善の努力を尽くして参る所存です。
なお、クロージング以降に、商号変更や大和証券グループからの役職員の派遣等を予定
しておりますが、決定次第速やかに開示する予定です。
3. オリックス・リビング概要(2019 年 3 月 25 日現在)
(1) 商号 オリックス・リビング株式会社
(2) 本社 東京都港区芝 2 丁目 2 番 15 号
(3) 代表者 取締役社長 森川 悦明
オリックス不動産株式会社
(4) 株主構成
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル
(1)有料老人ホーム、高齢者向け賃貸住宅等の運営
(2)上記施設で必要とされる生活支援関連サービスの提供
(5) 事業内容
(3)介護サービスの提供
(4)
(1)~(3)に付随・関連する各種サービス
「グッドタイム リビング」「プラテシア」の施設名称で 32 施設を
展開
(6) 運営施設
グッドタイム リビング 29 施設
プラテシア 3 施設
(7) 総居室数 2,726 室
以 上
<お問い合わせ先>
大和証券グループ本社 広報部 鈴木・青山・桑原・上岡・橋本(Tel.03-5555-1165)
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