米州開発銀行が発行するサステナブル・ディベロップメント・ボンド引受けのお知らせ

2022 年 9 月 9 日
各 位
株式会社大和証券グループ本社


米州開発銀行が発行する
サステナブル・ディベロップメント・ボンド引受けのお知らせ

このたび株式会社大和証券グループ本社傘下の大和証券キャピタル・マーケッツアメリカ Inc.は、米州
開発銀行(格付 Moody’s: Aaa /S&P: AAA)
(英語名称:Inter-American Development Bank、以下「IDB」

のサステナブル・ディベロップメント・ボンド(以下「当債券」)の引受け主幹事を務めましたので、そ
の概要についてお知らせいたします。当債券は全額大樹生命保険株式会社様にご購入頂きました。


IDB グループは、中南米・カリブ海加盟諸国における貧困と不平等の削減、そして地域の持続可能な成
長の実現を目指しています。また、IDB グループはこの目標実現のために 6 つの戦略的優先分野を定め
ており、当債券はその一つである「気候変動と環境の持続可能性」に関連する取組みを支援するもので
す。


森林が気候変動による影響への緩和と適応、生物多様性の維持、また経済の発展において重要な役割を
果たすためには、持続可能な方法で管理・保護されることが必要です。しかしながら、中南米地域の熱帯
雨林では開発に加えて近年では火災が多発するなど、森林面積減少に拍車がかかっています。
当債券によって調達された資金は、各国において荒廃した森林を回復させ既存の森林を保護するため
の、持続可能な農業の導入・拡大、森林資源管理システムの向上、持続可能な農村・森林開発を促進す
るための各種研究などを始めとする、IDB による中南米・カリブ海加盟諸国の経済・社会発展のための
プロジェクトに充当される予定です。




【当債券の概要】
発行体 米州開発銀行

格付け AAA(S&P) / Aaa(Moody’s)
発行総額 40 百万豪ドル

償還期間 15 年
【IDB が取り組むプロジェクト事例】
■ アルゼンチン:森林の持続可能性の向上と林業の付加価値拡大
このプログラムは持続可能で競争力のある大規模育成林を
構築することで、林業製品の品質向上や生産基盤の多様化、
中小企業のサプライチェーンへのアクセス向上を図り、林業
の付加価値と環境の持続可能性を向上させることを目的とし
ています。本プロジェクトを通して 30,000 ヘクタールの高
品質の大規模育成林が新たに造林され、苗床から 500 万本の
苗木が作られる見通しです。

©IDB



■ ホンジュラス:持続可能な森林管理
ホンジュラスの森林ではゾウムシによる被害が深刻となっています。
森林の喪失が、森林システムに生活を依存している人々に影響を及ぼす
恐れがあります。害虫早期警報システムを導入すると同時に、害虫や気
候変動の影響を受けにくい樹種を植林することにより、森林の生成を早
めます。これらの対策は河川の水位を高めることにもつながり、木材や
樹脂の生産促進にも貢献します。




©IDB
*上記プロジェクトは、事例のご紹介のみを目的としており、今回のサステナブル・ディベロップメント・ボンドの資金

の活用を上記プロジェクト又はその分野に限定するものではありません。




【大和証券グループについて】
大和証券グループは、経営ビジョン「2030Vision」に掲げる「貯蓄から SDGs へ」をコアコンセプト
に、資金循環の仕組みづくりを通じた SDGs の実現を目指します。ステークホルダーの皆様と共に、SDGs
や ESG に資する取組みを通じた中長期的な企業価値の向上及びサステナブルで豊かな社会の創造に努
めてまいります。


(ご参考)大和証券グループの SDGs に関する取組み:
https://www.daiwa-grp.jp/sdgs/?cid=ad_eir_sdgspress
以 上

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