「大和日台バイオベンチャー2号投資事業有限責任組合」設立のお知らせ

2020 年 12 月 21 日
各 位
会社名 株式会社大和証券グループ本社
代表者名 執行役社長 中田 誠司
(コード番号 8601 東証・名証(第 1 部))



本日、DCI パートナーズ株式会社、大和企業投資株式会社よりプレスリリー
ス「『大和日台バイオベンチャー2 号投資事業有限責任組合』設立のお知らせ」
を発表いたしましたので、ご報告申し上げます。



以 上
2020 年 12 月 21 日
各位
DCI パートナーズ株式会社
大和企業投資株式会社



「大和日台バイオベンチャー2 号投資事業有限責任組合」設立のお知らせ



大和証券グループの DCI パートナーズ株式会社(親会社 大和企業投資株式会社)は、
独立行政法人中小企業基盤整備機構(以下「中小機構」、台湾政府機関である行政院国家

発展基金(National Development Fund, Executive Yuan、 「NDF」 をはじめとする、
以下 )
国内外の投資家よりご出資頂き、 「大和日台バイオベンチャー2号投資事業有限責任組合」
(出資約束総額 140 億円。以下「本ファンド」 )を組成しましたことを、お知らせいたしま
す。今後、出資約束総額を 150 億円程度を目途に拡充していく予定です。





1. 趣旨


本ファンドは、日本と台湾の創薬分野を中心とした未上場のバイオベンチャーへ投資を
行う、ベンチャー投資ファンドです。2015 年に設立した、総額 116 億円の創薬特化型ファ
ンド「大和日台バイオベンチャー投資事業有限責任組合」(以下「1 号ファンド」)の後続フ
ァンドとして運用されます。
新型コロナウイルスが猛威を振るう中、パンデミック対策へのスピードと技術力の観点
から、バイオベンチャーがこれまで以上に注目を集め、その社会的意義や役割への期待が
高まっております。ここ数年で、助成金等の公的研究費や官制ファンドからの資金支援が
整い始め、研究開発に着手するハードルが低くなりつつある一方、より資金需要が高まる
事業化に向けたステージでのリスクマネーの供給は未だ十分とは言えず、資金面の制約か
らベンチャー企業の成長が難しい時期が続いております。
このような状況において、中小機構、NDF をはじめとする国内外の投資家よりご出資頂
き、バイオ専門ファンドとしては日本最大級の1号ファンドを上回る金額にて組成するこ
とができました。
これまで蓄積してきたノウハウと資金力を活かし、本ファンドを通じて、引き続き日台
のバイオベンチャーにリスクマネーを供給し、投資先企業の研究開発の促進および企業価
値向上に努め、投資リターンを追求してまいります。
2. 投資環境、ファンドの特長


(日本の投資環境)
日本政府は「日本再興戦略」「健康・医療戦略」にて、健康医療産業の育成を強力に進め
ています。
「超スマート社会の実現」が謳われ、世界最先端の医療技術の実現による健康長
寿社会の形成が重要課題として挙げられています。 最近では、バイオ戦略が 10 年ぶりに策
定されるなど、再生医療を中心に創薬環境を取り巻く規制面の整備が進められるとともに、
様々な支援が行われております。
創薬バイオベンチャーにおいては、製薬企業が自前主義から小回りの利くバイオベンチャ
ーへ開発主体が移るシフトチェンジの中、ライセンス導出の件数が増加傾向にあるととも
に、ベンチャーが手掛ける新しい分野(再生医療、バイオ医薬品)の上市例や、上市目前
のパイプラインが登場するなど着実に実績を積み上げております。製薬会社と創薬バイオ
ベンチャーの提携は活発化しており、 今後更にバイオベンチャーによるライセンス導出や、
IPO そして M&A による Exit が期待されます。


(台湾の投資環境)
台湾政府はバイオテクノロジー産業を「六大新興産業」の1つとして、その育成・発展
を強力に進めています。台湾は優れた医薬品開発環境を有し、また地理的にアジアでの臨
床開発のハブとしての優位性を有しています。
バイオ企業においては原薬製造、後発医薬や医療機器の分野に加えて昨今、新薬開発を
行うバイオベンチャーが数多く登場しており、 投資対象の裾野が着実に拡大しております。
台湾上場バイオ企業数も年々増加し、2017 年以降で数百億円規模の M&A 事例が複数登
場するなど、株式市場の活況と共に M&A による Exit が期待される環境が整ってきてお
り、今後更なるバイオ企業の成長・発展が期待できます。


(本ファンドの特長)
本ファンドでは、人材とノウハウ、ファンドの資金力を活かし、既に起業されているバ
イオベンチャーへの投資に加えて、ファンド主導で事業を推進する“ベンチャークリエー
ションモデル”も引き続き採用いたします。ベンチャークリエーションモデルは、会社の
設立、シーズの導入、人材の確保、研究開発といった創薬ビジネスをファンド主体となっ
て行います。
リスクマネーの供給のみならず、医薬品開発・ライセンス戦略・薬事戦略・事業開発等
の知見を有する経験豊富な外部専門家と連携するとともに、大学・研究機関・バイオ企業・
製薬会社との連携等を通じて、投資先企業に対する積極的なハンズオン支援を行い、投資
先企業の企業価値向上を図ってまいります。
また、本ファンドを通じて、日本と台湾の企業間のアライアンスも積極的に推進するこ
とにより、グローバルな事業展開が求められるバイオベンチャーに対する多様な支援が可
能になると考えております。
本ファンドの投資活動が、日台のバイオ分野の発展、そしてすべての人の健康ならびに
社会に貢献できるよう取組んでまいります。



3. スキーム概要




(本ファンドの概要)
名称 大和日台バイオベンチャー2 号投資事業有限責任組合
設立日 2020 年 12 月 15 日
出資約束総額 140 億円
無限責任組合員(GP) DCI パートナーズ株式会社
運営期間 10 年
投資期間 5年


(DCI パートナーズの概要)
名称 DCI パートナーズ株式会社
設立日 2014 年 5 月 20 日
資本金 50 百万円
本社 東京都千代田区丸の内 1 丁目 9 番 1 号
株主 大和企業投資株式会社(100%)
代表取締役社長 成田 宏紀



以上

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