インドネシア証券関係者向け第6回ワークショップの実施について

2023年10月17日
各 位


会 社 名 日 本 証 券 金 融 株 式 会 社
代表者名 代 表 執 行 役 社 長 櫛田 誠希
(コード番号 8511 東証プライム)
問合せ先 コーポレートガバナンス統括室長 日比 健太郎
( T E L. 0 3 - 36 6 6 - 3 1 8 4)


インドネシア証券関係者向け第 6 回ワークショップの実施について


当社は、持続可能な社会の実現に向けた重要課題(マテリアリティ)の 1 つとして、海外
の証券・金融市場インフラへの貢献・支援活動を進めております。この度、その具体的な取
り組みとして、2023 年 9 月 4 日から 6 日にかけて、インドネシア証券関係者向けに第 6 回
ワークショップを実施しましたのでお知らせいたします。


当社は、2014 年からインドネシアにおける証券金融会社の設立に向け、インドネシア証
券取引所等の証券関係団体に対し、貸借取引業務の実務や管理面のノウハウを提供すると
ともに市場活性化のための証券金融の重要性について説明を重ね、2016 年末のインドネシ
ア証券金融会社(PT Pendanaan Efek Indonesia。以下、
「PEI 社」
)の設立に寄与して参りまし
た。同社設立後もリスク管理や資金調達等の実務的なサポートを続け、2020 年 8 月、 社
PEI
に対し 10%の出資を実施、現在は PEI 社の株主総会や諮問委員会において同社株主である
インドネシア証券取引所グループとともに、同国証券市場の発展に向けた議論を行ってい
ます。


このような取り組みの一環として、同国の経済・金融・証券市場の発展に寄与する目的か
ら、当社ではインドネシアの証券関係団体向けにワークショップを開催しており、今般、第
6 回目を実施いたしました。今回のワークショップには、PEI 社をはじめ、インドネシアの
証券取引所(PT Bursa Efek Indonesia)
、証券清算機関(PT Kliring Penjaminan Efek Indonesia)、
監督官庁(Otoritas Jasa Keuangan)などから総勢 20 名が参加いたしました。


まず、当社執行役専務の岡田から、当社設立の背景や直近のビジネス動向、インドネシア
との協力関係の経緯などについて触れた後、
「双方向で議論を行う目的である本プログラム
が実りある有益なものとなり、両国間のさらなる親善に寄与することを祈念します。
」との
冒頭挨拶がありました。続いて PEI 社の Suryadi 氏(Director)から「インドネシアにおける
証券金融ビジネスの発展に日証金とインドネシア証券取引所グループの協力は欠かせない
ため、今回のワークショップを通じて、証券金融業務に関する知見を高め、インドネシア証
券市場の発展に貢献できればと考えています。」との挨拶を頂戴し、最後にインドネシア証
券清算機関の Iding Pardi 氏(President Director)が「日証金は日本や世界の資本市場で重要
な役割を果たしています。今回のワークショップでは、パートナーである日証金から証券金
融に関する知識や経験を共有いただくことで、PEI 社がインドネシアで信頼される先駆的な
証券金融会社となり、インドネシア資本市場を成長させることを期待しています。」と締め
くくりました。


ワークショップは全プログラム英語で行われ、まずインドネシア証券取引所がインドネ
シア資本市場の動向について、続いて PEI 社が同社の業務動向についてそれぞれ説明を行い
ました。その後、プログラムは当社の各部門からの業務概要に移り、信用取引・貸借取引、
セキュリティ・ファイナンス業務(一般貸株、株レポ、債券レポ、リテール業務)を、また、
日証金信託銀行から信託業務について説明を行いました。インドネシア側の関心は非常に
高く、業務の背景や現状、さらには実務面やリスク管理面などについて予定時間を超える活
発な質疑応答およびディスカッションが行われました。


今後とも当社は、これまで蓄積してきた証券金融業務に関する知見を一層活用し、 社
PEI ・
インドネシア証券取引所グループの事業展開を支援するとともに、引き続き、関係各方面と
の協力関係を強化しつつ同国の経済・金融・証券市場のサステナブルな発展に寄与して参り
ます。


また、このような取り組みは、持続可能な開発目標(SDGs)の目標 9(産業と技術革新の
基盤を作ろう)および目標 17(パートナーシップで目標を達成しよう)の達成の観点や、
海外の証券・金融市場インフラ発展に貢献するという ESG の S の観点からも、今後も積極
的に行って参ります。
〇ワークショップの概要
日時:2023 年 9 月 4 日~6 日
場所:日本証券金融株式会社 本社会議室
参加者:証券取引所(PT Bursa Efek Indonesia)、証券清算機関(PT Kliring Penjaminan Efek
Indonesia)、証券金融(PT Pendanaan Efek Indonesia)、資本市場研究所(The Indonesia
Capital Market Institute) 取引所グループシステム会社
、 (PT IDX Solusi Teknologi Informasi)

国営保険会社(PT Jasa Raharja)
、金融庁(Otoritas Jasa Keuangan)などから 20 名


〇タイムテーブル
9 月 4 日(月)
9:00-10:00 開会、代表者挨拶
日本証券金融株式会社 岡田豊(執行役専務)
インドネシア証券金融 Suryadi 氏(Director)
インドネシア証券清算機関 Iding Pardi 氏(President Director)
10:00-12:00 インドネシア側プレゼンテーション
① インドネシア資本市場の動向
インドネシア証券取引所 Irvan Susandy 氏(Director)
② PEI 社の業務動向
インドネシア証券金融 Razif Yunus 氏(Head of Risk Management
and Credit Control Division)
13:30-14:00 当社社内見学
14:00-16:30 信用取引および貸借取引(信用・貸借取引制度概要、取組課題など)
9 月 5 日(火)
9:00-10:30 一般貸株(貸借取引貸株との違い、フェイル対応、株券調達方法など)
10:30-12:00 株券レポ取引(スキーム概要、進捗案件など)
13:30-15:00 債券レポ取引(取引慣行、取引手法、参加者概要など)
15:00-16:30 リテール取引(コムストックローン概要、貸付管理方法など)
9 月 6 日(水)
9:00-10:30 日証金信託銀行(日証金との関係、顧客分別金信託スキームなど)
10:30-11:00 閉会、代表者挨拶
13:00-14:00 東証 Arrows 見学
〇ワークショップの様子
・岡田執行役専務 ・インドネシア証券金融 Suryadi 氏




・インドネシア証券清算機関 Iding 氏 ・インドネシア証券取引所 Irvan 氏




・ワークショップの模様
・集合写真




以 上


<該当する SDGs の目標>




<本件についてのお問い合わせ先>
日本証券金融株式会社 業務開発部
TEL: 03-3666-3083
Email: bddept@jsf.co.jp

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