感染症対策を施し、第95期定時株主総会を開催しました

Press Release
【報道関係各位】
三谷産業株式会社
2020 年6月 15 日


感染症対策を施し、第 95 期定時株主総会を開催しました
~「密閉」対策として、厚生労働省基準より厳しい、
独自の換気基準で環境改善~
三谷産業株式会社(本社:石川県金沢市/代表取締役社長:三谷 忠照、以下 三谷産業)は、本年
6月 12 日、三谷産業金沢本社において、新型コロナウイルス感染症の感染リスク低減のために「3つ
の密(密閉・密集・密接)
」を回避するべく、以下に掲げる主な対策を講じたうえで、第 95 期定時株
主総会を開催しました。

「密閉」対策
一級建築士事務所である三谷産業の空調システム事業部が中心となり、独自に「換気基準」を定め
て空間を評価し、空調・換気システムを調整・増強工事を行うことで、換気状態を改善しました。

「密集」対策
株主様には事前に、今回の株主総会へのご出席については慎重にご検討いただくこと、ならびに書
面あるいはインターネットによる事前の議決権行使をお願いしたほか、三谷産業としては今回初め
て、当日の株主総会の模様を株主様に向けてインターネット上でのライブ配信を行いました。

「密接」対策
フィジカルディスタンスを確保するように入退場時の導線や座席の配置を設計し、また受付等の場
面では非接触型での対応体制を整えました。


■密閉を回避する独自の「換気基準」

株主総会に限らず、新しい生活様式や集合イベントのあり方として「3つの密」の回避は非常に重
要です。そのうち、
「密集」「密接」については、人と人との間隔確保やマスク着用など対策が視覚的
にも分かりやすい一方で、
「密閉」については、空間内の窓の開閉や空調機器の調整などで十分な対策
となっているのか分かりにくいという問題がありました。
そこで、一級建築士事務所である三谷産業では、空調設備の設計・施工を手掛ける空調システム事
業部が中心となり、
「密閉」の回避をより確実に、客観的なデータに基づいて対策を講じることができ
るように、新型コロナウイルスなどの感染症に関する厚生労働省や保健所等の公表資料・データの調
査、専門家へのヒアリングなどを基に、密閉回避のための独自の換気基準を定めました。
次表に掲げる5つの指標に基づき空間の換気状態を評価し、総合評価点で 75 点以上を満たすことで
十分な換気状態であると判定します。
なお、今回の定時株主総会の会場では、特段の対策を施す前は総合評価点 59 点でしたが、空調・換
気システムの運用調整および設備増強工事を行ったことで、総合評価点は 84 点まで改善しました。





指標 三谷産業独自の換気基準※1
① 換気回数※2 [回/h] 確実な外気導入を行い換気の回数は毎時4回以上を確保
※3
② 人員換気量 [㎥/(h・人) 1人当たりの換気量は毎時 30 ㎥以上を確保

③ 換気効率 給気口・排気口の配置に十分な離隔を取る
④ 吸込口配置 下吸込みで 4 か所以上(天井設置の場合は 2m 以内)配置
空気調和機等(フィルター等含む)の組み合わせにより、
⑤ 循環回数※4 [回/h]
循環回数は毎時 6 回以上を確保
総合評価点 75 点以上で換気基準を満たすと判定

以上の指標で空間の換気状態を評価し、総合評価点で 75 点以上となるように対策を講じることで、
より確かに密閉を回避することができると考えています。
これは、厚生労働省が「3つの密を避けるための手引き」で提示する基準※5 よりも厳しい水準に設
定しています。

※1 上記の換気基準は、現時点での事実・情報等をもとに決定しています。今後、新たな事実・発表があれば、その
都度基準を変更し、対応していきます。なお、本基準に基づく密閉対策のみにより飛沫感染の回避を保証するもの
ではありません。なお、本基準は「約 100 ㎡程度・天井高 3m 程度」の空間モデルを前提としています。
※2 室内の空気が一定時間に入れ替わる回数です。通常は 1 時間当たりで示し、換気の程度を計る指標になります。
※3 1人当たりで1時間に必要な換気量のことです。
※4 室内の空気が一定時間に空調機器等(フィルター等含む)を循環する回数です。通常は 1 時間当たりで示し、空
気の清浄度等を計る指標になります。
※5 同手引きでは、次の基準を提示しています。
・窓のある空間の場合:2 方向の窓を、1 回に数分間程度、全開にする。回数は毎時 2 回以上を確保
・機械換気のある空間の場合: 1 人当たり毎時 30 ㎥を確保

■空調・換気システムの運用調整および設備増設工事により、空間の換気状態を改善

今回の定時株主総会の会場では、環境改善の対策により上記喚起基準に基づく総合評価点を 59 点か
ら 84 点まで向上させました。環境改善のポイントは次の 2 点です。

①運用を改善し、現有設備の持つ給排気能力 ②吸気ファンの増設工事により、外気導入量
を最大限に引き出す を増加する




空調機器の制御盤の操作により、強制給気の実行、空 ブースターファン(2 台)を増設し、外気をより多く
気の出入り口のバンパーの角度調整などにより、吸気 室内に取り込めるようにしました。ブースターファン
量と排気量を増幅させることで、空気を効率的に入れ のみの個別制御を可能にし、人員密度が少なくファン
替えられるようにしました。 を止めたままでも換気基準を満たせるときは、個別に
ファンを止めることで省エネにも貢献できます。



(補足情報)

【三谷産業グループについて】
三谷産業グループは、化学品、樹脂・エレクトロニクス、情報システム、空調設備工事、住宅設備機器、エネ
ルギーの 6 つの事業を持つ複合商社です。1928 年に金沢で創業して以来、現在は、金沢と東京の二本社体制
を持つ三谷産業株式会社を中心に、子会社 29 社(日本 19 社、海外 10 社)で事業展開しています。商社で
ありながらも、製造・物流などの機能をあわせ持ち、さらに技術部門とも連携した提案型営業を推進してい
ます。
https://www.mitani.co.jp/




<報道機関からのお問い合わせ先>
三谷産業株式会社 コーポレート本部 経営企画部 PR 企画課
(担当:木下)TEL: 080-2952-7065

<お客様からのお問い合わせ先>
三谷産業株式会社 空調システム事業部 北陸企画設計部 企画設計課
(担当:中原)TEL: 076-233-2153





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