菱洋エレクトロとウフルが資本・業務提携 - 半導体業界発、デバイスへの組み込み開発からIoT事業化までをスピーディに支援 -

News Release
報道関係各位
2017 年 8 月 25 日
菱洋エレクトロ株式会社
株式会社ウフル




菱洋エレクトロとウフルが資本・業務提携

半導体業界発、デバイスへの組み込み開発から IoT 事業化までをスピーディに支援



菱洋エレクトロ株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長:大内 孝好、以下「菱洋エレクトロ」)はこの度、株式
会社ウフル(本社:東京都港区 代表取締役社長 CEO:園田 崇、以下「ウフル」)と新たな IoT ビジネスの創出を目的と
した資本・業務提携を行うことで合意しました。エレクトロニクス商社として半導体業界に豊富な知見とチャネルを有する
菱洋エレクトロが、ウフルのデバイス(エッジ)とクラウドをつなぐ IoT オーケストレーションサービス「enebular(エネブラ
ー)」の販売パートナー権を取得し、半導体の組み込み開発から IoT の事業化までをスピーディに実行・普及する体制
を構築します。


提携の背景と展望 : 組込開発の特殊性と IoT 事業化のギャップを解消し、市場への一早いリリースを支援
分散するモノどうしをつなぐ IoT は近年、各デバイス(エッジ)から収集した大量のデータをクラウドに集約する「中央集
権型」モデルから、デバイス(エッジ)側に AI やアナリティクス機能を実装し、そのソフトウェアを更新することによってモ
ノやサービスの機能を柔軟に変更する「自律・分散・協調型」モデルへと移行しています。一方、この「自律・分散・協調
型」モデルではデバイス(エッジ)側の高い処理能力が求められることから、特殊な組込開発に対応可能な人材・技術
が限られている現状と、事業化の実現可能性とのギャップが課題となっていました。


このような課題に対して菱洋エレクトロは、デバイス(エッジ)とクラウドのスピーディなデータ連携を実現するウフルと資
本・業務提携をすることによって、半導体の組込開発からデバイス(エッジ)とクラウドの融合、IoT の事業化までをつな
ぐ新たなバリューチェーンを構築します。菱洋エレクトロとウフルは共同で、ハードウェアの柔軟なアップグレードを実現
する「enebular」を組み込んだソリューションの開発およびデリバリを実施することにより、お客様の PoC(Proof of
concept:概念実証)から事業化へスピーディにつなぎ、企業の IoT 事業化と市場への一早いリリースを支援します。
また、菱洋エレクトロは同 IoT 事業化支援サービスを今後日本からアジア等グローバルに展開する事を目指します。


菱洋エレクトロは、近年 AI やディープラーニング領域に注力する強みを生かし、デバイス(エッジ)側を半導体レベルで
インテリジェント化することによって、モノやサービスの機能を柔軟にアップデートする「自律・分散・協調型」モデルの
IoT を推進し、強固なリレーションを持つ半導体メーカーや ICT 機器メーカー等とも連携しながら、より高いバリューをお
客様へ提供してまいります。
提携によるビジネス規模
菱洋エレクトロとウフルは、本提携によって既存顧客への新たな価値提供ならびに新規顧客の開拓を強化し、2022 年
までの 5 年間で「enebular」を組み込んだコネクテッドプロダクト 100 万台を市場にリリースし、関連事業を含め 100 億円
の売上獲得を目指します。


具体的な資本業務提携の内容
1. 業務提携の内容
菱洋エレクトロが「enebular」ライセンス販売権を取得し、ウフルとともに以下の取り組みを共同で推進します。
 「enebular」を組み込んだソリューションの共同開発
 プロダクト販売からサービス型ビジネスモデルへの事業転換を図る産業、企業、団体への製品化支援
 デジタル化で経営革新を図る企業への IoT ソリューション等導入支援
 コンサルティング業務、ビジネス支援の提供


2. 資本提携の内容
業務提携による上記の取り組みを円滑に推進し、両社間の関係をより強固なものにしていくため、菱洋エレクトロはウフ
ルが実施した第三者割当増資の一部を引受けました。


菱洋エレクトロの IoT 関連事業への取り組みについて
菱洋エレクトロは、ものづくりのコアとなる半導体業界で培った知見とチャネルを生かし、IoT の実用化に向けたビジネス
を本格展開するための具体的な取り組みの検討を経て、最先端の IoT 関連技術を有するウフルとの戦略的資本・業務
提携に至りました。
菱洋エレクトロはこの取り組みをはじめ、5 年間で 150 億円の IoT 関連投資枠を設定し、積極的に IoT ビジネス創出を
目指すと共に、今後もこのような取り組みを通じて、社会のコネクテッド・インダストリー(※)への変革を支援します。
※経済産業省「Connected Industries」についてのウェブサイト http://www.meti.go.jp/press/2016/03/20170320001/20170320001.html



「enebular」の特徴
「enebular」は、ウフルが提供する IoT オーケストレーションサービスです。
デバイス(エッジ)とクラウドが連携するアプリケーションの開発や、様々なクラウドサービスとの連携を簡便に実現し、多
数のデバイスが協調する IoT システムの最適なオペレーションを支援します。また、商用展開可能なセキュリティとスケ
ーラビリティとを備えています。2014 年のリリース以来、IoT/AI を活用してデジタル・トランスフォーメーションに取り組む
様々な企業に導入いただいています。2017 年 5 月には、英 Arm 社との間で、同社の IoT デバイスプラットフォーム
「Arm® Mbed™ Cloud」のパートナー契約を締結したことにより、クラウド・デバイス(エッジ)・エンドデバイス全てにおけ
るセキュリティ、特にハードウェアレベルのセキュリティを重視した開発が可能となりました。


菱洋エレクトロ株式会社について
半導体/デバイス事業と ICT/ソリューション事業を手掛けるエレクトロニクス商社として、両事業を展開する強みを生か
した IoT ビジネスに注力しています。三菱電機、ルネサスエレクトロニクス、インテル、HP、マイクロソフト、NVIDIA 等の
仕入先メーカーと連携、半導体デバイスレベルからネットワーク、クラウド/サーバー、運用・保守レベルまでトータルに
サポートできるサービス型ビジネスモデルを構築し、幅広い産業分野の企業に対して IoT 導入によるビジネス変革をサ
ポートしてまいります。


株式会社ウフルについて
株式会社ウフルは創業以来、インターネットによる革新的なサービスがお客様企業の価値向上につながる事を目指し
「テクノロジーと自由な発想で未来を創る」を企業理念に掲げ、デバイス(エッジ)とクラウドをつなぐ IoT オーケストレー
ションサービス「enebular」をベースに、IoT 領域で顧客のビジネスに変革をもたらし続けています。コンサルタントおよび
エンジニアやクリエイターなどの多彩な人材からなるチームにより、IoT 事業を実現するために必要なプロフェッショナル
サービスを、上流から出口戦略までワンストップで提供し、お客様のビジネス創造に貢献してまいります。




本件に関するお問い合わせ
菱洋エレクトロ株式会社 経営戦略室 経営企画部
TEL:03-3546-5088 Mail:irmanager@ryoyo.co.jp


株式会社ウフル コーポレートマーケティング室 福田
TEL: 03-6895-1526/ FAX:03-6895-1521 Mail:contact@uhuru.jp

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