装着型サイボーグHALによるサイバニクス治療のアジア展開が加速

2019 年 8 月 16 日
各 位



会 社 名 CYBERDYNE株式会社
代 表 者 名 代表取締役社長 山海 嘉之
(コード番号 7779 東証マザーズ)
取締役コーポレート
問 合 せ 先 宇賀 伸二
部 門 責 任 者
(電話 029­869­9981)


装着型サイボーグ HAL®によるサイバニクス治療のアジア展開が加速
∼ マレーシア政府・社会保障機構および筑波大学と各種協定∼

CYBERDYNE 株式会社 (代表取締役社長: 山海嘉之、以下「CYBERDYNE」)は、マレーシア政
府と社会保障機構および筑波大学と協力して、革新的な装着型サイボーグ HAL によるサイバニク
ス治療の普及に向けた各種協定を 8 月 15 日に締結しましたことを、お知らせいたします。
まず、マレーシア人的資源省 M.Kula Segaran 大臣より、HAL によるサイバニクス治療の普及
についての支持表明書 (Letter of Support) を受理しました。
また、CYBERDYNE は、マレーシアにおいて現在当社の革新的な装着型サイボーグ HAL を運
用している SOSCSO リハビリテーションセンターの管理会社、PUSAT REHABILITASI
PERKESO SDN. BHD 社 (所在地:マレーシア クアラルンプール、CEO: Dr. Hafez Bin
Hussain、以下「PERKESO 社」)と、中東、南アジアおよび東南アジア地域(3地域を以下
「MESASEA」とする)における代理店契約を締結いたしました。PERKESO 社は、マレーシアの
公的機関である従業員社会保証機構(SOCSO: Social Security Organization、マレー語表記:
PERKESO、以下「SOCSO」)の傘下にある企業であり、諸外国の公的社会保障機構をはじめとす
るネットワークを活用し、当該地域における HAL およびサイバニクス治療のプレゼンスを高めて
まいります。
さらに、HAL を活用したサイバニクス治療に関する臨床研究面の連携を強化するため、
PERKESO 社と筑波大学の間で臨床研究協定が本日締結されました。サイバニクス治療の既存療法
との比較研究に加えて、治療効果での長期的持続性および、医療経済面での社会的効果に関する検
証を加速させます。




(スピーチを行うマレーシア人的資源省大臣 M.Kula Segaran 大臣)
1. 背景と目的
CYBERDYNE は、世界初の装着型サイボーグ HAL を利用した脳・神経・筋系の機能改
善・機能再生を促進するサイバニクス治療を、グローバルな標準治療とする取り組みを進めて
います。

2018 年 11 月に、CYBERDYNE はマレーシア、マラッカにある SOCSO リハビリテーショ
ンセンターに医療用 HAL 及びその他の HAL (単関節タイプや腰タイプ) 合計 24 台を導入し
ました。本センターへの導入は、日本を除くアジア太平洋地域への初めての導入となり、導入
以降当該センターと密接に連携しながらサイバニクス治療の実績を積み重ねてきました。
一方、SOCSO はマレーシア人的資源省に所属する公的機関です。マレーシアで働く約 700
万人の労働者に対し、包括的な社会保障を提供しています。労災により障害を負った労働者に
対す自立度向上や職場復帰に向けたトレーニングなども SOCSO の役割となっており、それを
最先端の技術や設備を用いて支援する施設として 2014 年より SOCSO リハビリテーションセ
ンターをマラッカに設立しました。
SOCSO は毎年 9 万人もの労災請求を受け付けており、それらの患者の自立度向上や職場復
帰を高いレベルで促進する技術を必要としていました。CYBERDYNE は、アジア太平洋地域
における拠点施設として、医療レベルが高く、幅広い疾患に対する運用が可能な施設を選定し
ていました。導入後のサイバニクス治療の良好な結果と、人と社会の課題解決という共通する
目標に向け、この度相互に連携協力することに合意しました。

2. 主な協定内容
a. 人的資源省大臣から CYBERDYNE に向けた支持表明の内容
Ø 障がい者の社会復帰や職場復帰を支援する科学技術の開発に対するサポート
Ø MESASEA エリアにおけるサイバニクス治療の普及に向けた取組みのサポート
b. PERKESO 社と CYBERDYNE 間の代理店契約
Ø PERKESO 社による MESASEA エリアに対する営業活動
Ø PERKESO 社による当該地域における代理店の発掘
Ø PERKESO 社による代理店の人材育成
Ø SOCSO リハビリテーションセンターの拠点病院化による、HAL 運用者の育成
c. 筑波大学と PERKESO 社間の臨床研究協定
Ø 各種共同研究及び共同発表の実施
Ø サイバニクス治療に関わる情報交換や、臨床結果の共有
Ø その他双方が合意する内容についての活動
(調印式の様子。後列左側から、筑波大学脳神経外科 松村明教授、筑波大学整形外科 山崎正志教授、マレーシア人的資
源省モハメド・ケー・ラズマン副事務総長、マレーシア人的資源省 エム・クラ・セガラン大臣、駐日マレーシア大使館
ケネディ・ジャワン大使、SOCSO CEO Dr. モハメド・アズマン、前列左側から CYBERDYNE 代表取締役社長 山海嘉
之、PERKESO 社 CEO Dr. ハフェズ・ビン・フセイン)


3. 今後の計画
8 月 15 日に行われた記者会見において、PERKESO 社の代表として参加した Dr. Hafez bin
Hussain は、以下のような計画を述べました。

PERKESO 社は、MESASEA に対し 3 年のうちに 24 の代理店開拓と、24 施設に対する HAL
の導入を目指すと共に、必要な国においては医療機器申請も行う計画を発表しました。両社は
HAL 運用者の育成や、情報交換、営業資料の作成などを行い、MESASEA に対するサイバニ
クス治療の普及を加速させてまいります。

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