ヒト3次元培養角膜上皮LabCyte CORNEA-MODEL24を用いた眼刺激性試験法が経済協力開発機構テストガイドラインへ収載

ヒト 3 次元培養角膜上皮「LabCyte CORNEA-MODEL24」を用いた眼刺激性試験法が
経済協力開発機構テストガイドラインへ収載
日用品などの安全性試験において、より信頼性の高い動物実験代替法として活用可能に
2018 年 7 月 17 日
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング

富士フイルムグループの株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニア
リング(本社:愛知県蒲郡市、代表取締役:畠 賢一郎)は、ヒト 3 次元
培養角膜上皮「LabCyte CORNEA-MODEL24」(以下、「ラボサイト 角
膜モデル 24」)を用いた眼刺激性試験法が、このたび経済開発協力
機構テストガイドライン 492(OECD TG492)※に収載されましたので、お
知らせします。
今後、日用品、医薬品、化粧品、化学品メーカーなど、広く化学物
質を扱う企業向けに、より信頼性の高い動物実験代替法として「ラボ
サイト 角膜モデル 24」による安全性試験を提案していきます。

当社は、国内初の再生医療等製品である自家培養表皮などの製
造・販売を行っています。また、これまで蓄積した細胞培養などに関 ラボサイト 角膜モデル 24
する技術・ノウハウを活かして、研究用ヒト培養組織「LabCyte シリー
ズ」を展開しています。
「LabCyte シリーズ」は、ヒトの細胞を培養した研究用組織モデルで、皮膚モデル、角膜上皮モデルをラインアップ
しています。「LabCyte シリーズ」は、ヒト組織に極めて近い構造を再現し、化粧品や日用品の開発などでの安全性
確認試験において動物実験の代替が可能であるため、幅広く使用されています。なかでも、角膜上皮モデルであ
る「ラボサイト 角膜モデル 24」は、シャンプーや毛染剤といった日用品や点眼薬などに含まれる化学物質の眼刺
激性試験に用いられています。

今回、「ラボサイト 角膜モデル24」を用いた眼刺激性試験法は、動物実験代替法学会および日本動物実験代替
法評価センターによる検証研究や第三者評価を経て、眼に対する化学物質の刺激性を評価する方法として、
OECD TG492の基準を満たしていることが認められました。

当社は、今後も「LabCyte シリーズ」の提供を通じて、日用品や点眼薬などの外用薬の開発をサポートするととも
に、自社再生医療等製品の開発・提供による再生医療の普及を進めることで、患者の生活の質(QOL)の向上に
寄与することを目指します。


※ 経済開発協力機構テストガイドラインとは、経済開発協力機構(OECD)が化学物質の特性や安全性を評価する試験方法を国際的
に共通化することを目的としたガイドラインです。OECD TG492は、ヒト角膜上皮の生化学的・生理学的特性に極めて類似するよう
設計された、ヒト角膜上皮モデルを用いて化学物質の眼刺激性を評価する試験法です。詳しくはOECDホームページをご覧ください
(英文)。
https://www.oecd-ilibrary.org/environment/test-no-492-reconstructed-human-cornea-like-epithelium-rhce-test-method-for-id
entifying-chemicals-not-requiring-classification-and-labelling-for-eye-irritation-or-serious-eye-damage_9789264242548-en

以上
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
経営管理本部 経営企画部 TEL 0533-66-2020




URL: http://www.jpte.co.jp

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