患者の身体的負担の軽減と医師の移植手技の簡便化に向けて再生医療製品「自家培養軟骨ジャック」の一部変更承認申請書を提出

患者の身体的負担の軽減と医師の移植手技の簡便化に向けて
再生医療製品「自家培養軟骨ジャック®」の一部変更承認申請書を提出
2018 年 4 月 25 日
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング

富士フイルムグループの株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(本
社:愛知県蒲郡市、代表取締役:畠 賢一郎)は、4 月 24 日、膝関節における外
傷性軟骨欠損症又は離断性骨軟骨炎の治療に使用されている再生医療等製
品「自家培養軟骨ジャック®」(以下、「ジャック」)の一部変更承認申請書を厚生
労働省へ提出しました。
今回の一部変更承認申請は、人工のコラーゲン膜を使用することで、「ジャッ
ク」を用いた治療の低侵襲化・移植手技の簡便化を目的としたものです。
自家培養軟骨「ジャック」

「ジャック」は、2012 年に、膝関節における外傷性軟骨欠損症又は離断性骨軟骨炎(変形性膝関節症を除く)を適
応対象として製造販売承認を取得した再生医療等製品です。整形外科領域における日本初の再生医療等製品で、
2013 年から保険適用されています。
現在、「ジャック」を用いた治療では、患者から採取した軟骨組織を約 4 週間培養して作製した「ジャック」を欠損部
に移植し、患者の脛骨の骨膜で欠損部を覆って治療する方法が行われています。しかし、この方法では、骨膜の採
取が必要となり、患者への侵襲性が高く、医師の手技負担を伴います。

今回の一部変更承認申請は、患者の骨膜の代わりに人工のコラーゲン膜の使用を可能とするものです。これに
より、「ジャック」を用いた治療の低侵襲化・移植手技簡便化を図ることができ、患者と医師の負担軽減に寄与しま
す。

当社は今後も、「ジャック」のさらなる普及を目指し、再生医療の実用化・産業化を通じて患者の生活の質(QOL)
の向上に貢献していきます。

【自家培養軟骨「ジャック」の移植フロー】
軟骨の一部を採取 現在 今後




約 4 週間培養
軟骨組織


脛骨
培養軟骨を移植し、脛骨か 骨膜の代わりに人工のコ
ら採取した骨膜で覆う ラーゲン膜を使用する



<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
経営管理本部 経営企画部 TEL 0533-66-2020



URL: http://www.jpte.co.jp

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