資本コストや株価を意識した経営について

資本コストや株価を意識した経営について
(株)ユナイテッドアローズ
2024年2月7日




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資本コストや株価を意識した経営について




現状評価
• 2023年3月期のROEは13.6%。当社算出の株主資本コストを超過するが、過去の水準には届かず
• PBRも1.6倍で市場評価の回復には至っていない
• 2020年12月に連結対象から除外されたCHROME HEARTS JP合同会社に代わる収益の柱を確立でき
ていないことが主要因
• 中期経営計画最終年度(2026年3月期)に営業利益 90~100億円(売上比 5.6~5.9%)、
ROE 13.8~15.4%、長期的(2033年3月期)には営業利益250億円(売上比10.0%)を目指す

2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期 2022年3月期 2023年3月期
2026年3月期
売上高 百万円 158,918 157,412 121,712 118,384 130,135
営業利益 百万円 11,063 8,758 -6,613 1,683 6,362 営業利益 90-100億円
売上比 % 7.0% 5.6% - 1.4% 4.9% 売上比 5.6~5.9%
当期純利益 百万円 6,417 3,522 -7,197 732 4,341
ROE 13.8~15.4%
株主資本 百万円 37,810 38,634 29,868 30,210 33,897
ROE % 18.0% 9.2% - 2.4% 13.6% 2033年3月期
発行済株式数 株 28,372,794 28,375,350 28,477,882 28,497,881 28,495,284
期末時点株価 円 3,855 1,625 2,106 1,821 1,919
営業利益 250億円
PBR 倍 2.9 1.2 2.0 1.7 1.6 売上比 10.0%

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現状評価と課題の特定
• 各指標を2019年3月期と比較し、売上高当期純利益率とPER(株価収益率)を主要課題に設定
• 売上拡大と収益性の改善、中長期の期待値醸成を中心に対応を図る


PBR ROE PER

時価総額 当期純利益 売上高 総資産 時価総額
= × × ×
純資産 売上高 総資産 自己資本 当期純利益
株価純資産倍率 売上高当期純利益率 総資産回転率 財務レバレッジ 株価収益率


2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期 2022年3月期 2023年3月期
売上高当期純利益率 % 4.0% 2.2% - 0.6% 3.3%
総資産回転率 回転 2.2 2.2 1.9 2.0 2.1
財務レバレッジ 倍 1.9 1.8 2.1 2.0 1.8
PER(株価収益率) 倍 17.0 13.1 - 70.8 12.6


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改善に向けた方針
• 以下の取り組みを通じ、ROE、PER、PBRの改善を図る

取り組み 見込まれる成果 指標の改善

主力事業の成長、収益性向上
売上高の成長 総資産回転率の向上
新規事業の開発推進
収益性の向上 売上高当期純利益率の向上
積極的な設備投資 ROE

株主還元の充実
適切な財務レバレッジ
投資案件の見極め PBR

中期経営計画、長期ビジョン
達成に向けた取り組みの適時
開示 資本市場からの期待値獲得 PER
開示に基づいた、資本市場と
の対話促進

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改善に向けた方針・対策:中期経営計画の主要戦略
• 指標向上に向けた方針と対策は、現行の中期経営計画に織り込まれている

3つの主要戦略




戦略 戦略 戦略




・既存事業の成長拡大 ・業容拡大に向けた事業開発 ・OMOの推進
トップラインの成長
・グローバル拡大 ・サプライチェーンの最適化
売上総利益率の向上

・ブランド力の強化
人的資本への投資拡大
企業ブランドのリブランディング

・コーエンの再成長

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改善に向けた方針・対策:キャピタルアロケーション
• 中長期視点での成長と株主還元のバランスがとれるよう、キャピタルアロケーションを適切に管理
• 事業活動で得たキャッシュを成長投資と株主還元に戦略的に分配
• 事業の成長と資本収益性の向上を図る

キャピタルアロケーション


フリーキャッシュ・フロー(予測)
260-270億円



実店舗投資 OMO関連投資 インフラ投資 その他 株主還元
(自社EC、CRM関 (システム、物流 (配当、自社株買
(出店、改装等) 連) 等) (オフィス設備等) い)
60-70億円 10-15億円 60-70億円 10億円 70-90億円



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改善に向けた方針・対策:中期経営計画の定性目標

• 中期経営計画の推進によって、計画している売上、利益成長の実現と収益性の改善を図る


中期経営計画 2023-2025


営業利益 90-100 億円
売上高
UAグループ
経営目標(連結) 1,600-1,700 営業利益率 5.6-5.9 %
億円

ROE 13.8-15.4 %

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改善に向けた方針・対策:長期的に目指す姿

• 2033年3月期には連結売上高2,500億円、営業利益250億円(売上比10.0%)を目指す

売上高(億円)



2,500億円 海外(台湾、中国)


(株)コーエン

CAGR
(株) UA新規:
6.8% アパレル派生+アパレル以外

海外(台湾)
(株) UA新規:アパレル
15 1,301億円
(株)コーエン



(株) UA既存
(株) UA 1,500
1,184


FY2023実績 FY2033
(10年後)


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参考:資本コストを踏まえた出店・改装投資の判断基準


• 予想キャッシュフローをもとに、NPV(正味現在価値)とIRR(内部収益率)を算定

• 将来キャッシュフローの現在価値が出店投資額を上回り、当社設定のハードルレートを超える案件
へ投資

• 営業活動で得たキャッシュを適切に活用することで、成長投資による資本収益性向上を目指す

• これまで以上に新規事業にチャレンジしやすい環境を整備し、成長を目指す




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