当社連結子会社である株式会社エクスプローラ、日本国内初 IPストリーミング品質を飛躍的に向上させる4K対応H.265/HEVCコーデックシステムを受注開始

平成 30 年 11 月 7 日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 P A L T E K
代 表 者 名 代表取締役社長 矢 吹 尚 秀
(コード番号 7587 東証第二部)
問 い 合 わ せ 先 取締役オペレーショナル
井上博樹
サービスディビジョン本部長

T E L 045-477-2000




当社連結子会社である株式会社エクスプローラ、日本国内初

IP ストリーミング品質を飛躍的に向上させる SRT プロトコルを搭載した

4K 対応 H.265/HEVC コーデックシステムを受注開始


この度、当社グループの 100%連結子会社である株式会社エクスプローラ(以下、 「エクスプローラ」 )
は、 日本国内初となる、 ストリーミング品質を飛躍的に向上させる SRT プロトコルを搭載した 4K 対応
IP
H.265/HEVC コーデックシステムを製品化しましたので、お知らせいたします。



1.製品の概要

エクスプローラは、日本国内初となる、秘匿性が高くかつ不安定な伝送路でも安定品質を確保する
技術である SRT(Secure Reliable Transport)プロトコルを搭載した 4K 対応 H.265/HEVC コーデッ
クシステム EHU-3410E/EHU-3410D を製品化しました。

これにより伝送品質の低下が伴う IP 伝送路において、安心かつ安定した 4K 映像 IP 伝送を実現す
ることが可能となります。

エクスプローラはこのコーデックシステムについて平成 30 年 11 月から注文を受け付け、平成 31
年 3 月から出荷します。



詳細につきましては、添付のニュースリリースをご覧ください。


以 上
2018 年 11 月 7 日
報道関係各位



プレスリリース
株式会社エクスプローラ


株式会社エクスプローラ、日本国内初 IP ストリーミング品質を飛躍的に
向上させる SRT プロトコルを搭載した 4K 対応 H.265/HEVC コーデックシステムを受注開始
~ SRT プロトコルにより 4K 映像伝送ソリューションを強化 ~


~ 2018年11月から注文を受け付け、2019年3月から出荷開始 ~

映像技術をコアに映像伝送システムを展開している株式会社エクスプローラ(本社:北海道函館市、代表取
締役社長:矢吹 尚秀、以下エクスプローラ)は、日本国内初となる、秘匿性が高くかつ不安定な伝送路でも安
定 品 質 を 確 保 す る 技 術 で あ る SRT ( Secure Reliable Transport ) プ ロ ト コ ル (※1) を 搭 載 し た 4K 対 応
H.265/HEVC(※2)コーデックシステムEHU-3410E/EHU-3410Dを製品化しました。これにより伝送品質の低下が
伴うIP伝送路において、安心かつ安定した4K映像IP伝送を実現することが可能となります。エクスプローラは
このコーデックシステムについて2018年11月から注文を受け付け、2019年3月から出荷します。エクスプロー
ラは、半導体をコアにシステム提案、設計開発サービスを提供する株式会社PALTEKのグループ会社です。

SRTプロトコルは、カナダHaivision社によって開発されたオープンソースのビデオ伝送技術で、不安定なネ
ットワーク環 境 に強 く、セキュリティの確 保 、容 易 なファイアウォール通 過 機 能 を持 ち合 わせながら、最
高 品 質 の画 像 伝 送 を可 能 にします。2017年4月にSRTアライアンスが発足し、現在普及活動を行っていま
す。

医療、セキュリティ、防衛、ビデオ配信分野などにおいて、映像の高精細化と動画像が主体となることによ
るモバイルデータトラフィックはますます増大し、画像圧縮によるデータ量削減とともに、IP伝送アプリケーショ
ンにおけるパケットロスの問題や、コンテンツを保護するセキュリティの問題は喫緊の課題となっています。こ
れら映像アプリケーションの高度化が進んでいる産業において、高能率で高い品質を確保する最新映像圧縮
技術と、伝送路におけるロスの耐性を上げ高い秘匿性を確保し、コンテンツを保護し伝送することが必要とさ
れています。

今回エクスプローラが開発した4K対応H.265/HEVCコーデックシステムは、昨年発売したH.265/HEVC リア
ルタイムエンコーダ・デコーダシステムをベースに開発され、符号化方式ではH.264/AVCにも対応できるよう
になり、IPプロトコルとしてはSRTの他、YouTubeへの画像のアップロードも可能にするRTMP(※3)や、機器マネ
ジメントのためのSNMP(※4)、他に低遅延モードなどを新たに搭載しています。映像入力信号としては、産業機
器で必要とされるMain 4:2:2 10プロファイル(※5)と4K60Pに対応し、入力インターフェースには伝送速度12Gb/s
の12G-SDIが標準搭載され、高画質化の要求からHDR(High Dynamic Range)(※6)信号にも対応しています。こ
れら機能をサポートしつつも比較的小型・低消費電力なシステムを実現し、お客様の近年高まるIP伝送アプリ
ケーションの高画質化と信頼性要求のニーズに広く応えてまいります。

エクスプローラは、4K伝送システムの技術を使い、医療、セキュリティ、防衛、ビデオ配信などの映像伝送
分野において、お客様の様々なニーズに対応した事業を展開してまいります。今回開発した映像伝送システ
ムでは、お客様の要望に応じたカスタマイズを行うことができます。さらに、この技術をもとに、お客様のアプリ
ケーションに応じた伝送システムの設計、試作、量産といったODM事業も拡大してまいります。

4K対応H.265/HEVCコーデックシステムのスペックの詳細は、エクスプローラのウェブサイトにてご確認くだ
さい。
https://www.explorer-inc.co.jp/product/ehu-3410eh.html
なお、本製品は、2018年11月14日(水)から16日(金)に幕張メッセで開催される「Inter BEE 2018」で展示し
ており、SRTプロトコルを搭載した4K対応H.265/HEVCコーデックシステムEHU-3410E/Dを使ってSRT伝送の
デモンストレーションを行います。

SRTプロトコル搭載 4K対応H.265/HEVCコーデックシステム




■専門用語説明
(※1) SRTプロトコル
Secure Reliable Transportの略称。カナダHaivision社が開発しオープンソース化したIPプロトコル。不安
定な伝送路でも安定品質を確保し、秘匿性の高いストリーム配信と容易なファイアウォールトラバーサル
機能を備えています。不安定なネットワークのストリーム配信を最適化し最高品質のライブビデオを提供
します。2017年4月Haivision社とWowza Media Systems社とが共同でSRTアライアンスを設立し、現在
Microsoft社を含む160社以上が加入、60社以上の製品に採用されています。

(※2) H.265/HEVC
H.265/HEVCは動画圧縮規格の一つで、2013年1月にH.264/MPEG-4 AVCの後続フォーマットとして国
際標準化されました。ブロックサイズの適正化など圧縮効率が優れており、MPEG-2(H.262)比で約4倍、
H.264/AVCとの比較でも約2倍の圧縮性能を有するとされています。スーパーハイビジョン(8K, 4320p)な
ど高解像度な映像だけでなく携帯端末向けの映像配信での利用も想定しています。

(※3) RTMP
Real-Time Messaging Protocolの略称。Adobe Flashで音声や動画などのストリーミング再生を行うのに
使われる通信プロトコル。音声や動画の配信サーバがデータを細かく分割してRTMPで順番にクライアン
トへ送信し、クライアントのWebブラウザなどで動作しているFlash Playerがこれを受信しながら順次元の状
態に組み立てて再生します。

(※4) SNMP
Simple Network Management Protocolの略称。TCP/IPネットワークにおいて、ルータやコンピュータ、端
末など様々な機器をネットワーク経由で監視・制御するためのプロトコル。

(※5) Main 4:2:2 10プロファイル
カラーフォーマット が4:2:2であり、配信用映像に用いられる 4:2:0 フォーマットと比較して、色差情報
量が 2 倍であるとともに、ビット深度が10bitでより高い階調性を表現できる高画質な伝送フォーマット。

(※6) HDR
High Dynamic Rangeの略称。写真や動画を撮影する際に、通常よりも幅広く明暗の差(ダイナミックレン
ジ)を捉え、肉眼で見た時に近い鮮明な画像を得る技法。また、そのような手法で撮影された画像や映像。
近年のHDR規格は広色域にも対応した規格になっています。
株式会社エクスプローラについて:
エクスプローラは1992年に創業し、放送機器、医療機器、製造装置、音響処理装置等の組込み機器のハ
ード設計、製造、ソフト設計、システム設計からOEM供給まで手掛けています。また、FPGAやDSPに関する豊
富な設計実績を持ち、最先端の画像・音声処理に関して高い技術力、特にH.265/HEVC符号化技術や高速イ
ンターフェース技術などを保有し、多くの実績を有しております。なお、エクスプローラは2012年7月に半導体を
コアにシステム提案、設計開発サービスを提供する株式会社PALTEKのグループ会社となりました。
エクスプローラに関する詳細は、https://www.explorer-inc.co.jp/ をご覧ください。

■このプレスリリースに関するお問い合わせは下記へお願いします。

株式会社エクスプローラ 広報担当
メールアドレス : pr@explorer-inc.co.jp
所在地 : 〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜 2-3-12
電話 : 045-477-2072
FAX : 045-477-2012

■この製品に関するお問い合わせは下記へお願いします。

株式会社エクスプローラ 営業担当
メールアドレス : sales@explorer-inc.co.jp
所在地 : 〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜 2-3-12
電話 : 045-477-2035
FAX : 045-477-2012

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