殺菌用の「深紫外LED光源モジュール」を開発

News Release
2020 年 7 月 22 日


豊田合成、殺菌用の「深紫外 LED 光源モジュール」を開発
豊田合成株式会社(本社:愛知県清須市、社長:小山享)は、青色 LED の開発・生産で培った
技術を活用し、水や空気などの殺菌に用いる「深紫外 LED 光源モジュール」を開発しました。
深紫外 LED はウイルスや細菌の遺伝子情報を壊す波長の短い紫外線を発する LED です。
環境への影響が懸念される水銀ランプに替わる新たな殺菌用光源として期待されているこ
とから、当社ではその普及を目指し、防水・放熱などの機能を備えたモジュールやユニットで
の製品開発を進めてきました。
このたび当社はバイオメディカルサイエンス研究会※と共同で、新型コロナウイルス
(SARS-CoV2)と極めて近い遺伝子情報を持つヒトコロナウイルス(HCoV-229E)を用いた試験
を行い、高い殺菌効果を持つことを実証しました。
今後、安心な社会づくりに貢献するため、トヨタグループをはじめ様々な機器メーカーと
共同で、水や空気、物の表面を殺菌する幅広い用途での応用に向けた取り組みを加速させて
いきます。
当社は長年培ってきたコア技術を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
※ 医学・薬学・獣医学・農学など生物科学を専攻する国公立研究機関や大学などの出身の専門家により
構成された認定特定非営利活動法人

深紫外 LED 光源モジュール 深紫外 LED とは?
・光の波長が短い(エネルギーが高い)「深紫外線」を発する LED
・ウイルスや細菌の遺伝子情報を壊すため殺菌効果を持つ
深紫外 LED




【防水設計】 紫外線透過材 青色 LED(照明用光源)との違い (発光素子の断面イメージ)
深紫外 LED 青色 LED
【放熱設計】 ヒートシンク




窒化アルミニウムガリウムの
特性により深紫外線を発する

DNA・RNA が深紫外光を吸収して損傷
ウイルス 細菌
深紫外 LED
流水殺菌ユニット 増殖できなくなり死滅




お問い合わせ先:豊田合成(株) 経理部 森田、内田 (Tel. 052-400-5131)

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