インドにグローバル最大のFIシステム供給体制を構築

2017 年6月 28 日
各 位
会 社 名 株式会社 ケ ー ヒ ン
代 表 者 名 取締役社長 横田 千年
コ ー ド 番 号 7251 東証第一部
問い合わせ先 総 務 部 長 山家 孝
電 話 番 号 03-3345-3413

インドにグローバル最大のFIシステム供給体制を構築


当社は、6月 28 日開催の取締役会において、世界最大の二輪車市場であるインドにおいて、二輪車用電子燃料
噴射システム(FIシステム)の供給体制を構築することを決議いたしましたので、お知らせいたします。


1.供給体制構築の目的
現在、インドでの二輪車用製品の生産は、連結子会社である「ケーヒンエフ・アイ・イー・プライベート・リミテッド」(以
下、KFI)の3つの工場で二輪車用キャブレターを年間約 1,300 万台生産しております。2020 年にインドにおいて
二輪車の環境規制基準が BS-6*へと規制が強化されることが計画されており、キャブレターから燃料と空気を精密に
コントロールできるFIシステムへの移行が本格的に進むことが予想されます。
そのため、当社は、インドにおいてFIシステムの供給体制を構築いたします。

2.供給体制の概要
インド北部に連結子会社である「ケーヒンインディアマニュファクチュアリング・プライベートリミテッド」(以下、KPL)
の新工場(第二工場)を建設するとともに、KPLの第一工場と、KFIの第三工場において建屋を拡張し、FIシステム
製品を生産することで、インドにおいてグローバル最大のFIシステムの供給体制を構築いたします。これらインドにお
ける供給体制の構築のため、投資金額として最大で約 180 億円を見込んでおります。

1)KPL第二工場を新設
インド北部のラジャスタン州ニムラナにKPL第二工場を新設し、インジェクターと、燃料ポンプの構成部品であ
るフューエル・フィード・ポンプの生産を 2019 年より開始予定

2)KPL第一工場で建屋を拡張し、電子制御ユニットを生産開始
既存のKPL第一工場の建屋の拡張を行い電子制御ユニットの生産を 2019 年より開始予定

3)KFI第三工場で建屋を拡張
KFI第三工場においては建屋の拡張を行い需要拡大に対応できる体制を構築
既存のKFIの3つの工場においてスロットルボディと燃料ポンプの生産を 2019 年より開始予定

3.今後の見通し
当社は現在、グローバルで 1,000 万台のFIシステムを提供しております。今後は、市場が拡大するインドを中心に、
FIシステムの供給体制を強化し、将来的には年間 2,000 万台まで生産能力を拡大させ、グローバルサプライヤーとし
て競争力を向上させてまいります。
なお、当該事実による、当期連結業績への影響は軽微であります。

※BS-6(バーラト・ステージ 6)の概要:
BS-6(バーラト・ステージ 6)とは、2020 年から適用開始となるインドにおける排出ガス規制の名称。BS-6 の規制値は、2020 年に予
定されている欧州の EURO5 と同等レベルであり、従来の BS-4 に比べて排出ガスに含まれる CO を約 29%注、 NOx を約 85%注の
低減が必要となるなど規制が強化される。
注:インドにおいて販売台数の多い 150cc 以下の二輪車における排出ガス低減量
(参考)インドにおける二輪車用製品生産拠点




<ケーヒンインディアマニュファクチュアリング・プライベートリミテッド(KPL)概要>
① 第二工場 ② 第一工場
所在地 ラジャスタン州ニムラナ ウッタル・プラデーシュ州ノイダ
生産品目 二輪車用FIシステム製品 二輪車用FIシステム製品
・インジェクター ・電子制御ユニット※
・フューエル・フィード・ポンプ 四輪車用製品
・天然ガス自動車用インジェクター
・インテークマニホールド
敷地面積 60,000 ㎡ 16,000 ㎡
稼動開始 2019 年(予定) 1997 年


<参考:ケーヒンエフ・アイ・イー・プライベート・リミテッド(KFI)概要>
③ 第一工場 ④ 第二工場 ⑤ 第三工場
所在地 マハラシュトラ州チャカン ハリヤーナー州バワル カルナタカ州ドタバラプール
生産品目 二輪車用FIシステム製品 二輪車用FIシステム製品 二輪車用FIシステム製品
・スロットルボディ※ ・スロットルボディ※ ・スロットルボディ※
・燃料ポンプ※ ・燃料ポンプ※ ・燃料ポンプ※
二輪車用キャブレター 二輪車用キャブレター 二輪車用キャブレター
敷地面積 50,000 ㎡ 32,400 ㎡ 100,000 ㎡
稼動開始 1999 年 2005 年 2014 年
※2019 年生産開始予定
以上

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