がん経験者への治療実態調査結果を公開

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2018 年 4 月 24 日
各 位
会 社 名 ライフネット生 命 保 険 株 式 会 社
代表者名 代表取締役社長 岩瀬 大輔
(証券コード:7157 東証マザーズ)

ライフネット生命保険 がん経験者への治療実態調査結果を公開
がん治療は入院を前提としない時代に
通院頻度や処方量も、治療内容によって大きな違いが・・・

ライフネット生命保険株式会社 (URL:http://www.lifenet-seimei.co.jp/ 本社:東京都千代田区、代
表取締役社長:岩瀬大輔)は、この度、特定非営利活動法人キャンサーネットジャパンの協力を得て、
がん経験者 215 名にアンケート調査を実施しましたので、その調査結果をお知らせします。
がんは、過去には「死に至る病」と思われていましたが、近年の医療技術などの進歩によって生存
率が向上し、「長く付き合う病気」へと変化しています。また、医療技術の進歩に合わせて、治療方法も
多様化しています。
本調査は、このようながん治療の実態をより深く理解するために、がんをご経験された方に調査した
ものですが、この度、調査結果の一部を公開することとしました。
本調査結果が、がん経験者への理解を深めるきっかけとなり、がん経験者がより暮らしやすい、より
働きやすい社会を創出するための一助になればうれしく思います。


■■調査概要■■
■調査タイトル:「ライフネット生命保険 がん経験者への治療実態調査」
■調査対象:最初のがん告知を受けてから「2年以上10年以内」のがん罹患者
※がん罹患時の年齢「20歳~59歳」
■有効回答:215名
■調査方法:ウェブアンケート
■調査地域:全国
■調査実施時期:2018年1月
■調査協力団体:特定非営利活動法人キャンサーネットジャパン




なお、より詳細なデータをご希望の場合は、お気軽にお問い合わせください。




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~アンケート調査結果~

~ 入院 ~
■がん治療は入院を前提としない時代に
 がん診断から 2 年後以降は、入院する割合が激減
 4 人に 3 人が、「その後 5 年後までに一度も再入院しなかった」
まず、がんの長期治療における「入院の有無」について、実際にがんの治療を 5 年以上している人を
対象に、初めてがんの診断を受けてから 5 年後までの入院有無について調査をしました。
がん診断から 1 年後までにおける入院については「入院した」が 96%と高い割合となる一方、2 年後
以降は 15%(2 年後)、9%(3 年後)、9%(4 年後)、14%(5 年後)と急激に入院する割合が下がってい
ることがわかります。
Q. 初めてがんの診断を受けてから、再発転移の治療も含め 1 年ごとにおける「がん治療を伴う入院
の有無」
※治療期間 5 年以上経験者(n=92)




では、「がん診断 1 年目に入院した」人は、その後、再入院をしているのでしょうか。
がん診断 1 年目に入院した人に、その後 2 年後から 5 年後までに「一度でも再入院したかどうか」を
調査したところ、「一度も再入院なし」が 75%という結果となりました。
Q. 初めてのがん診断 1 年目に「入院した」人が、その後 5 年後までに「一度でも再入院した割合」
※治療期間 5 年以上かつ、がん診断 1 年目に入院した人(n=88)




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~ 「抗がん剤治療」「ホルモン療法」における通院頻度 ~
■治療による通院頻度の違い
 抗がん剤治療経験者の 96%は「少なくとも月に 1 回は通院」
 一方、ホルモン療法経験者の 65%は「2 ヶ月から 3 ヶ月に 1 回のペースで通院」
がんの 3 大治療の 1 つである「抗がん剤治療」は、比較的治療が長期化する治療と言われています。
その抗がん剤治療について、今回、実際に抗がん剤治療を経験された人を対象に、抗がん剤治療期
間中の「通院頻度」について調査をしました。
抗がん剤治療経験者 132 名に、「治療期間中の最も多い通院頻度」を聞いたところ、「1 週間に 1 回」
が 27%、「2 週間に 1 回」が 20%、「3 週間に 1 回」が 37%、「1 ヶ月に 1 回」が 12%、「2 ヶ月に 1 回」
が 3%、「3 ヶ月(以上)に 1 回」が 1%という結果となりました。抗がん剤治療においては、「少なくとも月
に 1 回は通院している」人が 96%という割合となりました。
Q. 「抗がん剤治療」開始後の、治療期間中の通院頻度を教えてください。※最も多い頻度を回答
※抗がん剤治療経験者(n=132)




「少なくとも
月に 1 回は通院」

96%



同じく、ホルモン療法を経験された人を対象に、ホルモン療法期間中の「通院頻度」について調査を
しました。
ホルモン療法経験者 119 名に、「治療期間中の最も多い通院頻度」を聞いたところ、「1 週間に 1 回」
が 3%、「2 週間に 1 回」が 1%、「3 週間に 1 回」が 4%、「1 ヶ月に 1 回」が 27%、「2 ヶ月に 1 回」が
9%、「3 ヶ月(以上)に 1 回」が 56%という結果となりました。ホルモン療法においては、「最低月に 1 回
は通院している」割合が少なく、「2 ヶ月あるいは 3 ヶ月(以上)に 1 回程度の通院している」という割合
が 65%という傾向が出ました。
Q. 「ホルモン療法」開始後の、治療期間中の通院頻度を教えてください。※最も多い頻度を回答
※ホルモン療法経験者(n=119)




「2 ヶ月あるいは 3 ヶ月
に 1 回程度の通院」

65%



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~ 「ホルモン療法」における 1 回の処方量 ~
■ホルモン療法の経口投与における長期処方の傾向
 ホルモン療法の経口投与の処方は、「3 ヶ月分をまとめて処方」というケースが最多
 8 割の人が、「1 度に、2 ヶ月分あるいは 3 ヶ月分の処方を受けている」
 過半数が、「通院は 3 ヶ月に 1 回、処方量は 3 ヶ月分まとめて」
前述の通り、がん治療におけるホルモン療法経験者の通院頻度は、「2 ヶ月あるいは 3 ヶ月に 1 回
程度の通院」が過半数を占めていましたが、通院頻度と処方量の相関関係を把握するため、ホルモン
療法の「経口投与(錠剤やカプセルなどの飲み薬)」処方についてアンケート調査を実施しました。
経口投与によるホルモン療法を経験された 119 名に、「ホルモン療法の経口投与の処方は、1 度に
最長何ヶ月分、処方されましたか?」と聞いたところ、「1 週間分」が 2%、「2 週間分」が 1%、「3 週間分」
が 1%、「1 ヶ月分」が 15%、「2 ヶ月分」が 10%、「3 ヶ月分」が 71%という結果となりました。
81%の人が、錠剤やカプセルなどの飲み薬を「1 度に、2 ヶ月分あるいは 3 ヶ月分の処方を受けてい
る」という結果となりました。
Q. ホルモン療法の経口投与の処方は、1 度に最長何ヶ月分、処方されましたか?
※経口投与によるホルモン療法経験者(n=119)




「1 度に、2 ヶ月分あるいは
3 ヶ月分まとめて処方」

81%




また、前述の「通院頻度」と「処方量」を掛け合わせると下記表となり、「通院が 3 ヶ月に 1 回かつ、1
度の処方量が 3 ヶ月分」という人が 53%におよびました。

▼ホルモン療法経口投与経験者における、通院頻度と処方量の関係

ホルモン療法の経口投与(錠剤やカプセルなどの飲み薬)の処方は、
1度に最長何ヶ月分、処方されましたか?


全体 119 1週間分 2週間分 3週間分 1ヶ月分 2ヶ月分 3ヶ月分

1週間に1回 1% 1% 0% 2% 0% 0%

ホルモン療法開 2週間に1回 0% 0% 0% 0% 0% 1%
始後の、治療期
間中の通院頻度 3週間に1回 0% 0% 1% 1% 0% 3%
を教えてくださ
い。※最も多い 1ヶ月に1回 1% 0% 0% 11% 4% 11%
頻度
2ヶ月に1回 0% 0% 0% 0% 4% 4%

3ヶ月以上に1回 0% 0% 0% 2% 2% 53%


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~ QOL(クオリティ・オブ・ライフ)への意識 ~
■もしも、QOL 向上のために、毎月 10 万円を受け取れるとしたら・・・
 第 1 位は「食事・食材のために使いたい」
 次いで、「交通費」「ジム・ヨガなどの運動」「趣味娯楽」
 その他、「患者会などのコミュニティ参加費用」「妊よう性保持や、将来の妊娠・出産費用」に
充てたいという声も
がんが「死に至る病」から「長く付き合う病気」へと変化することで昨今注目をされているのが、QOL
(クオリティ・オブ・ライフ)です。「生活の質」を意味する言葉で、がん罹患後の副作用や長期治療と向
き合いながらも、がん罹患者がいかに自分らしい生活を維持・向上していくかが重視されています。
一方、QOL 向上のためには少なからず出費が発生するものも多く、「経済的な理由から QOL 向上
のための行為をあきらめた」という声を耳にします。
そのため、今回の調査では、がん経験者に「もし仮に、治療を続けている限り毎月 10 万円を受け取
れるとしたら、QOL 向上のために、どのようなことにお金を使いたいか」という切り口で調査をしました。


Q. もし、治療を続けている限り毎月 10 万円が受け取れるとしたら、QOL 向上のために、どのようなこ
とにお金を使いたいですか? ※複数選択
※がん経験者(n=215)

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%

食事・食材 51%

交通費 41%

ジム・ヨガなどの運動 36%

趣味娯楽 33%

家事代行サービス 28%

メンタルケア 27%

外見ケア 26%

マッサージ 25%

サプリメント 12%

衣料品 11%

育児サポートサービス 4%

その他 13%



QOL 向上のためにお金を使いたいものとして最も多かった項目は「食事・食材」で、がん経験者の 2
人に 1 人が食事・食材による QOL 向上を望んでいるという傾向が表れました。
次いで、「交通費」が 41%、「ジム・ヨガなどの運動」が 36%、「趣味娯楽」が 33%と続きました。


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また、その他フリーコメントでは、QOL 向上として、「患者会などのコミュニティ参加費用」「妊よう性保
持や将来の妊娠・出産費用」に充当したいというものから、「仕事を減らして、子どもと接する時間を増
やしたい」などの声もありました。
▼その他コメント抜粋
罹患時の 性別 自由回答
年齢


患者会などのコミュニティ参加費用や、がんに関する研修会などへの参加費用に
20 代 女性
充てたい



妊よう性保持や将来の妊娠・出産の費用に充てたい。
将来、妊娠・出産を希望しているので、それに向けた費用が高額で大変です。100
30 代 女性
万円くらいは使ったかと思います。そして、受精卵を保存しておくための費用も
年間数万円が継続的に必要になり、大変だと感じています。


生活費全般に充てたい。仕事を退職せざるを得ず、生活費が一番心配で、節約に
30 代 女性 気を遣うと QOL は下がると感じた。安心して治療を受けられる、それが一番 QOL
向上につながると思う。




40 代 女性 リンパ浮腫治療に充てたい



仕事を減らして、子どもと接する時間を増やしたい。毎月 10 万円をいただける
ならば、体も心もゆとりが出てくる。
40 代 女性 私が病気になったせいで、毎月多額の治療費がかかる。そのため子どもの習い事
を辞めさせ、私も副作用に耐えながら体を酷使して働かざるを得ない状況のた
め。


ライフネット生命では、昨年 8 月に販売開始したがん保険「ダブルエールを」において、がん診断時
にまとまった一時金を受け取れる保障「がん診断一時金」、治療を受けた月ごとに回数無制限で受け
取れる保障「治療サポート給付金」、がんと診断された翌年から生存されているとき、1 年ごとに最大 5
回まで受け取れる保障「がん収入サポート給付金」をご用意しています。
これらの給付金が、治療費の補てんだけでなく、お客さまががんに罹患された際の QOL 向上の一
助にもなれば幸いに存じます。




ライフネット生命について URL: http://www.lifenet-seimei.co.jp/
ライフネット生命保険は、相互扶助という生命保険の原点に戻り、「正直に経営し、わかりやすく、安くて
便利な商品・サービスの提供を追求する」という理念のもとに設立された、インターネットを主な販売チ
ャネルとする新しいスタイルの生命保険会社です。インターネットの活用により、高い価格競争力と 24
時間いつでも申し込み可能な利便性を両立しました。徹底した情報開示やメール・電話・対面での保険
相談などを通じて、お客さまに「比較し、理解し、納得して」ご契約いただく透明性の高い生命保険の選
び方を推奨し、「生命(いのち)のきずな=ライフネット」を世の中に広げていきたいと考えています。

会社及び商品の詳細は http://www.lifenet-seimei.co.jp/ をご覧ください。
株主・投資家向けの情報は http://ir.lifenet-seimei.co.jp/ja/ をご覧ください。
本件に関するお問い合わせ先
03-5216-7900(広報:関谷/IR:前田)




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