FPG AIMによる、脱炭素への移行加速に貢献する取り組みに関するお知らせ

2022 年 2 月 7 日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 F P G
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 谷村 尚永
(東証第一部・コード:7148)
問 合 せ 先 執行役員 経営企画部長 桜 井 寛
( TEL. 03-5288-5691)

FPG AIM による、脱炭素への移行加速に貢献する取り組みに関するお知らせ

当社の持分法適用関連会社である FPG Asset & Investment Management B.V.(FPG AIM、本拠地:オラ
ンダ)は、FPG AIM が株式を一部保有する PROW Capital B.V.(PROW Capital、本拠地:オランダ)との協
働により脱炭素社会への移行に貢献するため、PROW Capital が運営するグリーン・シッピング・ファンド
(Green Shipping Fund、以下「GSF」といいます)に出資し、ファンド事業に携わることとなりましたの
で、お知らせいたします。
GSF は、海運業界における省燃費や次世代燃料を使用する等の環境負荷の低い船舶の調達又はゼロエミ
ッション船※の開発に対し資金を提供するファンドとなり、本件は当社グループの輸送業界の脱炭素への移
行に貢献する取り組みの一環となります。




1.背景
海運業界では、世界経済の成長と海上輸送量の拡大に伴い温室効果ガスの排出量増加が見込まれる中、
国連の専門機関である「国際海事機関(International Maritime Organization)」は、国際海運からの CO2
排出量を、2008 年との比較において 2030 年までに平均効率 40%以上削減し、2050 年までには平均効率
70%以上削減することを目指すという目標を掲げるなど、脱炭素への速やかな移行と、そのための大規模
な投資が最重要課題となっています。
FPG AIM 及び PROW Capital は、環境課題に取り組む海運会社に対し長期的な資金調達手段を提供し、脱
炭素の実現に貢献するべく、GSF を設立しました。ファンドの総額は約 550 億円(約 420 百万ユーロ)とな
る見込みで、今後、GSF の厳格な投資基準を満たした欧州の海運会社に対し、温室効果ガスの排出量を削減
する新造船の調達や、船舶の改修等に充てる資金の融資を行ってまいります。


また、GSF のプログラムには、スペインの最大手の銀行グループであるサンタンデール銀行(Banco
Santander S.A.)の支援と、世界最大規模の信用保険会社 Atradius グループの一員であり、オランダ政府
との契約に基づき同国の ECA(Export Credit Agency:輸出信用機関)として貿易保険業務を担っている
Atradius Dutch State Business(以下「Atradius DSB」といいます。)の保証が付保されております。
Atradius DSB は、業務の一環として、海運会社等における低炭素・脱炭素への移行を支援するプログラ
ムを運営しており、今回、GSF に同社の保証が付されたことは、GSF の設立目的や資金の提供目的が高く評
価されたことを意味するものと、当社及び FPG AIM は認識しております。


FPG AIM は、オランダ、シンガポール、アメリカ、アラブ首長国連邦に拠点を有し、当社グループにおい
て航空機、船舶、海上輸送用コンテナを対象としたリースファンド事業の案件組成をサポートしておりま
す。2012 年の設立以来、同社がアレンジメントを行った組成案件は累計で 1.5 兆円超に及びます。
FPG AIM では、これまで培った知見と海運会社とのネットワークを活かし、海運業界の脱炭素の実現及び
SDGs(持続可能な開発目標)の達成へ貢献と、投資家への新たな投資機会の提供を行うことを目的として、
新たにファンド事業を開始することとし、GSF はその第 1 号案件となります。


当社グループは、今後も、グループが持つ知見やノウハウを最大限に活用し、持続可能な社会の実現に
貢献してまいります。




2.今後の見通し
本件による、2022 年 9 月期業績予想の変更はありません。




参考. 本件に関連する SDGs 目標




以上


※ゼロエミッション船とは運航時に、二酸化炭素などの温室効果ガスを排出しない船舶のこと

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