オランダ水道整備金融公庫が発行するSDG・ハウジング・ボンド引受けのお知らせ

2023 年 6 月 29 日
各 位
株式会社大和証券グループ本社


オランダ水道整備金融公庫が発行する
SDG・ハウジング・ボンド引受けのお知らせ

このたび株式会社大和証券グループ本社傘下の大和証券キャピタル・マーケッツアメリカ Inc.は、オ
ランダ水道整備金融公庫(格付 Moody’s: Aaa /S&P: AAA)
(Nederlandse Waterschapsbank、 「NWB」
以下 )
の SDG・ハウジング・ボンド(以下「当債券」)の引受け主幹事を務めましたので、その概要についてお
知らせいたします。当債券は全額大樹生命保険株式会社様にご購入頂きました。


NWB は、オランダの治水当局や自治体などの公共セクターに向けて投融資資金を供給する政府系の金融
機関です。NWB はこれまで、合計 200 億ユーロ以上の SDG・ハウジング・ボンドと、70 億ユーロ以上のウ
ォーター・ボンドを発行しており、オランダで最大の ESG(環境・社会・ガバナンス)債券の発行者にな
ります。NWB は公共セクターを通じ、水関連、住宅関連、医療関連等の諸機関に投融資を行うことで、地
域の持続可能な発展に貢献しています。当債券は、その中で特に住宅関連に焦点を当て、
「持続可能な住
環境づくり」への取組みを支援するために発行されたものです。


昨今、気候変動や自然災害によって、私たちの生活の基盤である住環境が脅かされつつあります。こ
れらの影響を受けるのは最も脆弱な立場の人々であり、NWB は、そのようなコミュニティに手頃で安全
で良質な住環境を提供しています。また、建物のエネルギー性能の向上、再生可能エネルギーの利用、
および入居者のエネルギー効率的な行動やサーキュラーエコノミー(循環型社会)を促進することで、
地球環境の保全に貢献しています。当債券で調達された資金は、SDGs の目標 7「エネルギーをみんなに
そしてクリーンに」や、目標 11「住み続けられるまちづくりを」をはじめとする持続可能な住環境づく
りに関連するプロジェクトに充当される予定です。



【当債券の概要】
発行体 オランダ水道整備金融公庫

格付 AAA(S&P) / Aaa(Moody’s)
発行総額 40 百万豪ドル

償還期間 15 年
【NWB が取り組むプロジェクト事例】
■社会住宅(※)における天然ガス使用の段階的廃止に向けた取組み
グリーンハウジングプロバイダーズ(官民が連携して社会住宅
部門における持続可能性を推進する取組み)の一員である社会住
宅協会 Alwel は、管理する住宅における天然ガスの段階的廃止に
向けて、キッチンのガスコンロを電気コンロに置き換える取組み
を行っています。これにより化石燃料からの脱却のみならず、利
用者の経済的な負担軽減にも貢献しています。
©NWB
(※)住宅協会や自治体が経営管理する住宅のこと



■マーストリヒトの食用林植林プロジェクト
マーストリヒトの社会住宅協会 Servatius は、テナントや管理
者と協議のうえ、住宅の近隣に食用の木を 1000 本植えるプロジ
ェクトを実施することを決定しました。このプロジェクトは低コ
ストで、地域の生物多様性を向上させ、住民にとってより緑豊か
で健康的な環境を提供します。それだけでなく、安価な食物への
アクセス、住民同士のコミュニケーションの機会も提供します。

©NWB


*上記プロジェクトは、事例のご紹介のみを目的としており、今回の SDG・ハウジング・ボンドの資金の活用を上記プロ

ジェクト又はその分野に限定するものではありません。



【大和証券グループについて】
大和証券グループは、経営ビジョン「2030Vision」に掲げる「貯蓄から SDGs へ」をコアコンセプトに、
資金循環の仕組みづくりを通じた SDGs の実現を目指します。ステークホルダーの皆様と共に、SDGs や
ESG に資する取組みを通じた中長期的な企業価値の向上及びサステナブルで豊かな社会の創造に努めて
まいります。


(ご参考)大和証券グループのサステナビリティに関する取組み:
https://www.daiwa-grp.jp/sustainability/?cid=ad_eir_sdgspress
以 上

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