AIの開発・利用等に関するガバナンス態勢の構築について

2023 年 6 月 23 日
各 位
株式会社大和証券グループ本社
株式会社大和総研



AI の開発・利用等に関するガバナンス態勢の構築について


株式会社大和証券グループ本社(代表執行役社長 中田 誠司、以下「大和証券グル
ープ本社」)は、 グループ全体に適用する指針として「大和証券グループ AI ガバナ
ンス指針」を策定するとともに、統制する機関である「グループ AI ガバナンス委員
会」を設置しました。
併せて、AI の開発・運用を行っている、大和証券グループ本社の子会社である株式会
社大和総研(代表取締役社長 望月 篤、以下「大和総研」)においても、 「大和総研
AI 倫理指針」を策定するとともに、指針に則った活動を担保する「AI 倫理委員会」
を設置いたしました。


昨今、先端テクノロジー、特に AI 技術の発展は著しく、大量のデータを用いた分
析の高速化や機械学習による自動識別等、企業における生産性向上や業務の効率化・
高度化に大きく貢献しています。また、AI 技術を活用することで、お客様のライフス
テージに沿った運用のご提案や最適なポートフォリオのご提案等、パーソナライズさ
れたサービスの提供等が可能となります。
一方で、AI は、意図せず公平性や安全性を毀損してしまうといった AI 特有のリスク
も内包しており、AI に関する原則・指針等を策定する動きが国際的に活発化していま
す。日本においても、経済産業省が「AI 原則実践のためのガバナンス・ガイドライ
ン」を策定するなど、 AI 倫理に関するガバナンス指針の策定・検討が進んでいま
す。


このような動きを踏まえ、大和証券グループ本社は AI を幅広く活用する企業とし
て、またお客様の大切な資産をお預かりする企業として、グループ全体に適用する AI
倫理に関する指針、「大和証券グループ AI ガバナンス指針」を策定するとともに、グ
ループ各社において、AI 活用における疑義や違反事例等が生じた場合、速やかに報告
等を行う場として、「グループ AI ガバナンス委員会」を新たに設置しました。
指針は前文、および以下の条文から成り、大和証券グループとして遵守すべき事項を
定めています。


1. AI による社会・経済への貢献
2. 人間中心の AI の提供
3. AI の透明性と説明責任
4. AI の適正利用と適正学習
5. 法令遵守とプライバシー保護
6. セキュリティと AI 監視
7. AI のガバナンス態勢とリテラシーの向上


また、大和総研においても、 AI を開発・運用する企業として、「大和総研 AI 倫理
指針」を新たに策定しました。この指針は、「大和証券グループ AI ガバナンス指針」
を基本としつつ、より開発・運用時における AI 倫理を重視した内容となっていま
す。併せて、指針に則った活動を担保する「AI 倫理委員会」を設置しました。


大和証券グループは、企業理念で「金融・資本市場を通じて社会および経済の発展
に資すること」を使命としており、 「法令順守と自己規律を徹底し、高い倫理観を持
って社会の持続的発展に貢献する」ことを掲げています。社会や経済の持続的発展に
は AI 技術は必要不可欠であり、AI を適切に活用していくことが求められています。
大和証券グループが全てのステークホルダーから信頼され、選ばれるパートナーにな
り、当社グループが提供するサービスを安心してご利用いただけるよう今後とも尽力
してまいります。



大和証券グループ AI ガバナンス指針
https://www.daiwa-grp.jp/about/governance/ai_governance.html


大和総研 AI 倫理指針
https://www.dir.co.jp/aiethics/guidelines.html


以 上

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