内航船舶用LNG燃料供給システム販売事業参入に関するお知らせ

平成27年 9 月 29 日
各 位
上場会社名 サノヤスホールディングス株式会社
代 表 者 代表取締役社長 上 田 孝
(コード番号 7022 東証一部)
問合せ先責任者 取締役専務執行役員 北 川 治
(TEL 06-4803-6163)

内航船舶用 LNG 燃料供給システム販売事業参入に関するお知らせ

当社の連結子会社であるサノヤス造船株式会社(代表取締役社長:上田 孝、以下「サノ
ヤス造船」)は、陸上用超低温貯槽の製造で豊富な実績を持つ住友精化株式会社の100%子
会社であるセイカエンジニアリング株式会社(兵庫県加古郡播磨町、社長:福谷勝二)と
共同で、内航船向けの舶用 LNG 燃料供給システムの販売事業に参入することといたしまし
たのでお知らせいたします。

【参入の背景】
船舶を取り巻く世界的な環境規制(注1)が、舶用燃料についても重油から環境負荷の小さ
い燃料エネルギーへとシフトする流れを生み出していることは周知のところであり、その
ひとつとして、燃焼廃棄物がクリーンなLNGを燃料として使用する機運が高まっており
ます。またシェールガスの出現等により、長期安定供給が可能となるとLNGを舶用燃料
とする動きはますます大きくなるものと見込まれます。
かかる市場ニーズに対応すべく、サノヤス造船の長年培った船舶建造技術とセイカエン
ジニアリング株式会社のノウハウを融合させ(注2)、舶用LNG燃料供給システムの共同開
発を進めてまいりました。
注1:窒素酸化物(NOx)については、 排出規制海域において2016年より2000年対比80%削減が義務付けら
れています。 また、硫黄酸化物(SOx)も2015年より排出規制海域で燃料油中の硫黄分0.1%(質量%)
以下、2020年ないし2025年からはさらに全海域で硫黄分0.5%(質量%)以下とすることを義務付ける
規制が導入されようとしています。
注2:天然ガスを使用する場合、通常液化させて保管、ガス化させて内燃機関で燃焼させます。ガスで
あることにより、従来の重油燃料に比べ船内では様々な安全対策が必要となります。

【当社の提供するLNG燃料供給システム】
当社のガス供給方式は低圧式とし、中小型4ストローク内燃機関の専焼式ガス機関およ
び二元燃料式ガス機関が対象となります。供給システムの配置例は下図のとおりですが、
船種・大きさ・運用方法等あらゆる配置に対応いたします。




【提供対象】
現在、日本海事協会と協議を進めており、同協会の承認を取得の後、先ずは内航船・近
海船を対象として、国内の中小造船所や内航船主に提供することを目指しております。さ
らに将来的には、大型外航船の燃料供給システムについても取り組んで参りたいと考えて
おります。
以上

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