回路保護素子の新製品開発に関するお知らせ

平成 31 年3月 13 日
各 位
会 社 名 松 尾 電 機 株 式 会 社
代表者名 代表取締役社長執行役員 常俊 清治
(コード番号 6969 東証第2部)
問合せ先 取締役執行役員総務経理部門長 網谷 嘉寛
(TEL 06-6332-0871)


回路保護素子の新製品開発に関するお知らせ


当社は、回路保護素子におきまして車載用途に使用されるJAG型及び高電流ヒューズのJHC型につい
て、以下の新製品を開発し、市場投入いたしますのでお知らせいたします。



1.JAG型Nシリーズ 0.5A品
ハイブリット車等に搭載される電池の安全性向上を目的とし、過電流に対する回路保護向けに、遮断性能
や耐パルス性を向上させた製品です。当社従来品では 0.63A までの対応でしたが、より低い回路電流に対
応するため 0.5A 品を開発しました。
■特長
・AEC-Q200*1 に準拠した車載対応品です。
・定格電圧は 96V で高い電圧耐性があり、溶断特性は、1A 通電(定格電流の 200%)で 1 分以内に溶断し
ます。
・当社のKAB型を始めとする薄膜タイプのヒューズに比べ、耐ラッシュカレント性能が優れています。
・3216 サイズの表面実装型です。
■製品概要
寸法 :3216 サイズ(長さ 3.2mm×幅 1.6mm×高さ 1.4mm)
定格電圧:32VDC、72DVC、96DVC
定格電流:0.5A
安全規格:UL・cUL 規格*2 認証取得済み
■特許
当社は、JAG型の製法に関する特許を取得しています。
■用途
車載用のBMS(バッテリー・マネジメント・システム)等の回路電流が低い電子回路のICなどの電子
部品の保護用途にお使いいただけます。
■製品開発状況
2019 年 4 月に販売を開始する予定です。詳細は、下記のホームページをご覧ください。
https://www.ncc-matsuo.co.jp/product/circuit/460/




JAG型Nシリーズ 0.5A 品


2.JHC型 160V品
リチウムイオン電池市場においては、高電圧化が進み、セル電圧アップ及びスタック数の増加が必要とな
り、その安全部品としてより高い耐電圧性能をもつ小型のヒューズが要求されます。これに対応する製品
として、当社は、小型の表面実装型高電流ヒューズで、従来より高い回路電圧に対応する 160V 品を開発し
ました。
■特長
・従来の製品では、ケースサイズ L:11mm×W:7.3mm×T:5.9mm で、84V までの電圧耐性でしたが、ヒュ
ーズエレメント形状を工夫することにより、従来の約 2 倍である 160V の電圧耐性を実現しました。
・定格電流は、30A~50A で、定格電流の 250%の電流を通電した場合、1 分以内に溶断します。
■製品概要
寸法 :1173 サイズ(長さ 11mm×幅 7.3mm×高さ 5.9mm)
定格電圧:160VDC
定格電流:30A、40A、50A
安全規格:UL・cUL 規格*2 認証取得予定
■特許
当社は、JHC型の構造に関する特許を取得し、JHC型のヒューズエレメントを工夫した構造の特許を
申請中です。
■用途
耐電圧特性を向上することにより、今まで電動工具、電動アシスト自転車などの比較的中型、小型のリチ
ウムイオン電池の外部短絡保護用にお使いいただいていましたが、電動スクーター、電動オートバイ及び
UPS(無停電電源装置)などのより大きな電圧を必要とするリチウムイオン電池パックにお使いいただ
けます。
■製品開発状況
2019 年 5 月頃よりサンプル供給を開始し、2019 年 10 月頃より量産開始を予定しています。
当社ホームページには、2019 年4月頃に掲載する予定です。




JHC型 160V品


*1:AEC-Q200 とは、 「Automotive Electronics Council 」(米国車載電子部品評議会)が、自動車に搭載する電子部品の信頼
性試験等を規定しており、国内外の車載機器メーカーからコンデンサを含む受動部品に標準的に要求される規格です。
*2:UL 規格とは、米国の組織「Underwriters Laboratories Inc.」が策定する製品安全規格であり、cUL 規格とは、 「Canadian
Standards Association」(カナダ規格協会)が策定する製品安全規格です。


以上



5313