ISCユニットにより抽出された特徴点を3D画像に変換し、視覚的サポートを強化するミドルウェア「X3(クロススリー)」β版の提供を開始

報道関係各位
2019 年 12 月 27 日
ミナトホールディングス株式会社




ISC ユニットにより抽出された特徴点を 3D 画像に変換し、
視覚的サポートを強化するミドルウェア「X3(クロススリー)」β版の提供を開始


ミナトホールディングス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:若山 健彦、証券コード:
6862) のグループ会社であるミナト・アドバンスト・テクノロジーズ株式会社(本社:横浜市都筑区、代表取
締役社長:小川 敏男) は、ITD Lab 株式会社(本社:横浜市緑区、代表取締役社長:柴垣 卓男)と共同
で開発したインテリジェント・ステレオカメラ(ISC)の視差画像から得られた距離データと特徴点から、対象
物の 3D 画像をほぼリアルタイムに生成し、視覚的に対象物の距離等を捉え画像解析をサポートするミド
ルウェア「X3(クロススリー)」β版の提供を開始いたします。

<X3(クロススリー)とは>
画像処理においては、膨大な画像データの中から本当に必要なデータのみを取り出して、正確な測定
および判定を行うことが重要です。X3 は ISC を使用した監視・測定アプリケーションの開発を行うに当たり、
ステレオカメラ特有の距離データを使用して必要なデータを簡単・迅速・正確に取り出すためのミドルウェ
アです。
車両乗降客の監視や特定エリアへの侵入検知、人や物体の距離測定・カウント等、様々な用途への活
用が期待されます。より具体的な例としては、電車がホームに入構した際の監視を行うことで、扉の開閉
の検出、乗客の乗り降り、ホーム上の障害物の検知などが可能です。

<動作原理と使用例>
カメラを使用して画像処理を行う際、現場ではカメラの設置可能場所に制限がある等、本来最も望まし
い位置にカメラを設置することは多くの場合において困難です。X3 は斜めの視点からの画像でも、ISC 特
有の距離データを回転行列を用いて任意の角度に回転させることが可能で、データ処理に適した上面や
側面等の任意の視点からの画像を作成することができます。

【室内の様子を斜めの角度から撮影した元画像】

A C D



B





【X3 により元画像を 3 次元的に回転して作成した 3 面図】




D C A B

A D B C




A ※元画像では斜めに写った壁面の絵が
正面図では水平に見える。




D

B
C




上記画像のデータ領域規制線に囲まれた任意の立方体領域を設定することで、以下の画像のように領
域内の情報だけを抽出・提供できることが特長です。




(左図)カメラからの距離をカラーで表示 (右図)元画像を抽出した画像

X3 を使用することにより、膨大な画像データの中から必要なデータだけを簡単に取り出して処理するこ
とができ、ISC を利用するアプリケーション開発およびシステム開発の効率を大幅に向上させることが可能
となります。ミナト・アドバンスト・テクノロジーズでは ISC の開発を通じて、より安全な社会インフラの整備
に貢献してまいります。
以 上

― 当社に関するお問い合わせ先 ― ― 製品に関するお問い合わせ先 ―
ミナトホールディングス株式会社 ミナト・アドバンスト・テクノロジーズ株式会社
広報マーケティンググループ 永島 新規事業開発部
TEL:03-5847-2030 www.minato.co.jp 2 TEL:045-591-5605 www.minatoat.co.jp

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