「GEMCOS」の開発および実証試験開始に関するお知らせ

2019 年7月 10 日
各 位

会 社 名 株式会社多摩川ホールディングス
代表者名 代表取締役社長 桝 沢 徹
(JASDAQ・コード6838)
問合せ先 経 営 企 画 部 徳 本 潤 弥
電話番号 03-6435-6933


グリーンエネルギー余剰電力マネージング&オペレーション協調操業システム
「GEMCOS」の開発および実証試験開始に関するお知らせ


当社は、平成 31 年 2 月 14 日付「東北大学(宮城県仙台市)との共同研究の開始に関するお知らせ」のとおり、
内外で拡大する自然エネルギー(太陽光、風力、バイオマス、温泉熱等)分野での最適化機器制御・モニタリン
グ、およびその余剰電力を利用したニュービジネスの構築を模索してきました。
このたび、当社パートナーである、AURA-Green Energy 株式会社(以下「AURA 社」という)および宮城県仙
台市の電気制御機器・ソフトウェア設計の株式会社システム・アイ(以下「システム・アイ社」という)と共
同で風力発電機器からの余剰電力を蓄電して、IoTセンサネットワークのコンピューター駆動用サーバーや緊
急時防災減災システム等の低コスト化の電源確保を想定した、グリーンエネルギー余剰電力マネージング&オ
ペレーション協調操業システム「GEMCOS」
(以下「本製品」という)の開発および実証試験を開始しましたので
お知らせいたします。


■概要
当社はこのたび、AURA 社およびシステム・アイ社と共同で開発した本製品を当社グループが保有する、青森
県深浦町の小型風力発電機器の発電制御室に装着して、実証試験を開始いたしました。本製品は東北大学マイ
クロシステム融合研究開発センター・特任教授である古屋泰文氏の監修協力を得ており、システム・アイ社が
風力発電機器の発電能力に合わせて設計したものです。
本製品は、今まで小型風力発電において、ある一定以上の電圧を超えると余剰になる電力を、変動電圧出力
の整流化を図ることによりバッテリー蓄電機に貯めて、いつでも必要時に自在に活用することが出来ることと
なります。今回の実証試験において使用した本製品は、中規模消費電力までのコンピューターサーバー駆動用
や通信機器を作動させることができ、Wi-Fi 通信により遠隔的にモニターできるシステムとなっております。
本製品の応用分野は、小規模集落、離島等での電力確保、および非常時でのライフライン用電源確保など多
岐にわたります。さらに本製品は、1)分散ネットワーク型電力蓄電バッテリー管理システム、2)低電力電
子機器用サーバーの運用、3)遠隔監視可能 IoT 分散型センサネットワークによる安全高効率モニタリング機
能を組み入れているため、余剰電力を利用した低コストの応用可能性分野が拡がります。
特に北日本地域においては、通年での冷涼気象の有利さも加わり、常時運転コンピューター用サーバー消費
電力コストが半分以下に抑制できる可能性があると見込まれ、また、本製品の中型から大型化を通して、グリ
ーンエネルギー分野の利益確保が可能となります。
当社グループは、これからも内外関係機関との連携強化を図り、社会変革に対応できる事業化体制の構築に
向けて取り組んでまいる所存です。


※GECOS : Green Energy Management for Collaborative Operation System
以 上

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