20Gbps高速信号対応 超低消費電力 汎用リドライバ新製品開発のお知らせ

平成 30 年 8 月 7 日
各 位
会 社 名 ザインエレクトロニクス株式会社
代表者の役職名 代表取締役社長 高 田 康 裕
(JASDAQ・コード番号:6769)
問 い 合 わ せ 先 取締役総務部長 山 本 武 男
電 話 番 号 03- 5217-6660


20Gbps 高速信号対応 超低消費電力 汎用リドライバ新製品開発のお知らせ
~USB3.2 に対応可能なシグナル・コンディショニング機能を小型パッケージ化した汎用リドライバ製品~


当社は、高速インターフェースや画像処理の分野で世界をリードするミックスドシグナル LSI 企業
ですが、この度、USB3.2 のデータ伝送速度である最大 20Gbps の高速信号に対応可能な 4 チャネルのシ
グナル・インテグリティ(注 1)確保を実現する超低消費電力 汎用リドライバ新製品 THCX422R10 を開
発し、2018 年 9 月よりサンプル出荷することとしましたのでお知らせします。
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当社は、昨今の大容量データ伝送を高速に実現する USB3.1 Gen2、Thunderbolt や DisplayPort1.3 等(注
2)の CML(Current Mode Logic)方式を用いた 10Gbps 程度の高速信号に対して、シグナル・インテグリテ
ィ確保用デュアル・チャネル汎用リドライバ製品 THCX222R10 を量産出荷していますが、このたび、更
に 2 倍の 20Gbps となるデータ伝送帯域を 1 チップで実現できる超低消費電力 汎用リドライバ新製品
THCX422R10 を開発しました。この製品は、昨年 USB Implementers Forum, Inc.が発表した USB3.2 の最
新規格を満足し、USB3.2 の伝送路を構成する USB Type-CTM (以下、USB-C)コネクタおよび同ケーブル
を流れる高速信号のシグナル・インテグリティ確保が可能です。また、Thunderbolt の 10Gbps×2 チャネ
ルのシグナル・インテグリティ確保を THCX422R10 1 チップで構成できます。
今回開発した THCX422R10 の特徴は、10Gbps の CML 採用高速伝送インターフェースに対応する 4
チャネルのシグナル・コンディショニング機能(注 3)を小型の 42 ピン QFN パッケージ(3.5mm×9mm)に
搭載した点です。この特徴により、ユーザーはシグナル・インテグリティを改善したい CML 採用高速
伝送インターフェース伝送路に、小面積の本デバイスを挿入するのみで信号品質改善を図れます。本デ
バイスのシグナル・コンディショニング機能であるイコライザのゲイン設定は、外部ピンで 16 段階切
り替える仕様であり、ユーザーは入力波形のゲイン補正量を細かく調整できます。このデバイスは 3.3V
単一電源で動作し、4 つの動作モードを準備していることから、インターフェースの動作状況に従いデ
バイスを適切な動作モードへ切り替えることで超低消費電力も実現できます。
新製品 THCX422R10 の開発に当たり、当社代表取締役社長 高田康裕は次のように述べています。
「市
場で用いられている CML 採用の高速伝送インターフェースの信号品質課題に対し、当社は保有するシ
グナル・コンディショニング技術を応用し、小型 1 チップで複数のインターフェース共通の課題を解決
するために、5Gbps 向けには THCX222R05、
10Gbps 向けには THCX222R10、20Gbps 向けには THCX422R10
の製品ラインナップを準備いたしました。PC・モバイル用途はもちろん、左右両眼各 4K の高解像度に
よる AR / VR / MR などの情報伝送ニーズにも対応して、通常よりも長距離への情報伝送や、より細いフ
レキシブルなケーブルによる伝送、より安価なケーブルでの伝送などが可能になります。本製品の市場
投入に加え、さらに多機能なリドライバの後継製品ラインナップを拡充していくことにより、今後とも
V-by-One® HS や CML 採用の高速伝送インターフェースを使用するお客様の製品の付加価値の向上に貢
献し、お客様の更なるニーズにお応えするソリューションを提供していく方針です。

■THCX422R10 の特徴
・CML 対応リドライバ機能 (1 入力 1 出力×4 チャネル)
・受信側イコライザ機能 最大+14.8dB@5GHz
・送信側出力振幅制御機能
・3.3V 単一電源駆動
・パッケージ:QFN 42 ピン(3.5mm×9mm, 0.5mm ピッチ,
Exposed Pad)
THCX422R10 の写真

※「V-by-One」はザインエレクトロニクス株式会社の登録商標です。


(注 1) 送信端と受信端の間に構成される伝送路に流れる信号の品質を指す。伝送路としてはプリント基
板やケーブルが想定される。
(注 2) USB3.1 Gen2 と Thunderbolt の伝送速度は 10Gbps, DisplayPort1.3 は 8.1Gbps。
(注 3) 信号伝送の高速化と長距離化を達成するために、伝送時に減衰する波形成分を信号送信側と
信号受信側において補償する手法。大きく分類すると 3 つの手法があり、送信側で実施する
プリエンファシスとデエンファシス、受信側で実施するイコライザとなる。THCX422R10
はイコライザを搭載。



ご注意:本文中における各企業名、製品名等は、それぞれの所有者の商標あるいは登録商標です。

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ザインエレクトロニクス株式会社 取締役総務部長 山本 武男
〒101-0053 東京都千代田区神田美土代町 9-1 MD 神田ビル 4F
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ザインエレクトロニクス株式会社 営業部(お問合せフォーム)

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