1回のトリガー信号で3回のスキャンを実現した新検査ソリューションを開発

報道関係各位
2017 年 3 ⽉ 28 ⽇
シーシーエス株式会社


1 回のトリガー信号で 3 回の⾼速スキャンを実現した新検査ソリューションを開発
〜 シーシーエス、レボックス、⽵中システム機器、アバールデータによる 4 社共同開発で実現 〜


画像処理検査⽤ LED 照明メーカーのシーシーエス株式会社(本社 京都市上京区 代表取締役社⻑ ⼤⻄浩之、

以下、シーシーエス)は、レボックス株式会社(本社:神奈川県相模原市 代表取締役 CEO 鎌⽥英洋)、⽵
中システム機器株式会社(本社:京都市⼭科区 代表取締役社⻑ 北川博司)、株式会社アバールデータ(本
社:東京都町⽥市 代表取締役社⻑ 広光勲)との 4 社共同で、⾼速パルス LED 照明を使⽤した新検査ソリ
ューション「1 トリガー3 スキャンシステム」を開発しました。
本システムは、⾼速パルス LED 照明、ラインスキャンカメラ、画像⼊⼒ボード※1 およびライトガイド※2
の 4 点で構成されています。1 回のトリガー信号によって、3 つの異なる照明を⽤いて撮像した画像を従来
のラインスキャンの 1 サイクル分で取得することが可能で、これにより、検査スピードの⾼速化や精度の向
上、検査ステージの削減による設備の省スペース化を実現します。
また、⾼速パルス LED 照明の光源に R(⾚)、G(緑)、B(⻘)を使⽤すれば、モノクロカメラを使⽤し
てカラー画像の合成も可能になります。

※1 画像⼊⼒ボードとは、カメラとのインターフェースを提供するために PC 内に設置される電⼦機器で、
カメラから送信された画像を受⼊れ、処理し、PC で利⽤できるようにするものです。
※2 ライトガイドとは、⾼速パルス LED 照明に接続して使⽤し、光源から出た光を光ファイバーで導光し、検査対象に照射するものです。




■「1 トリガー3 スキャンシステム」概要
本システムでは、トリガー信号がラインスキャンカメラと⾼速パルス LED 照明に⼊⼒されると、カメラ側
はスキャン(画像の撮影)を 3 回⾏います。同時に⾼速パルス LED 照明も、トリガー信号によって、内蔵さ
れた 3 つの LED 光源が順次発光します。この⼀連の動作により、カメラの 3 回のスキャンと⾼速パルス LED
照明の発光が同期して、撮像した3つの画像をほぼ同じタイミングで取得することができます。
⾼速パルス LED 照明に内蔵された 3 つの光源は、発光時間と電流値の可変によって、それぞれ個別に明る
さを調整することができます。また、光源に接続したライトガイドは、検査内容や条件に応じて、集光型、
拡散光型、同軸型など、任意の照射⽅法を設定することが可能です。


■「1 トリガー3 スキャンシステム」構成
ラインスキャンカメラ
⽵中システム機器(株)



ライトガイド 画像⼊⼒ボード
シーシーエス(株) (株)アバールデータ




⾼速パルス LED 照明
レボックス(株)、シーシーエス(株)
■「1 トリガー3 スキャンシステム」タイミングチャート
1 回のトリガーで ⇒ カメラは 3 回スキャン
⇒ 光源 1〜3 が順次点灯

トリガー
露光
時間
カメラ
発光
時間
光源 1
遅延時間


光源 2

光源の発光時間・遅延時間・調光値(電流値)は
光源 3 光源ごとに独⽴して設定が可能です。



■「1 トリガー3 スキャンシステム」撮像効果
①複数の照明による画像取得
従来のラインスキャンシステムでは、撮像対象の⽋陥内容に応じて複数の検査が必要な場合、検査ステー
ジを複数準備して撮像を⾏う必要がありましたが、本システムでは⾼速パルス LED 照明に内蔵された 3 つの
光源にそれぞれライトガイドを接続し、3 つの照明構成を設けることが可能です。また、ごく浅い打痕・キ
ズなどの⽋陥のような、従来、検出が難しかった検査においても、本システムによってコントラストを⾼め
た画像の取得が可能となり、検査精度の向上が期待できます。

・異なる⽅向から照射した 2 枚の画像を
・3 つの照明構成による撮像 ワーク:⾦属プレート 処理し、コントラストを強調した撮像




ワーク:⽩⾊塗装⾦
同軸照明 バックライト ローアングル照明
属板の浅い打痕
表⾯状態の撮像 外形の撮像 ⽂字部分を撮像



②カラー画像の取得
⾼速パルス LED 照明の光源の発光⾊を R(⾚)、G(緑)、B(⻘)とすることで、モノクロカメラでの撮
像でありながらカラー画像を取得することが可能です。カメラが 3 回スキャンする際、R(⾚)、G(緑)
、B
(⻘)それぞれの画像を取得し、スキャン後に各⾊のデータを画像⼊⼒ボードで合成してカラー画像を取得
します。この時、R(⾚)、G(緑)、B(⻘)を個別調光し、特定の⾊を強調もしくは抑制することで、検査
対象ごとに⾊を変えて撮像することも可能です。またこの⽅法では、画素補間やギャップ補正などの調整が
不要となることに加え、画像処理⽤途で⼀般的な F マウントのレンズが使⽤可能なため、レンズの選択肢が
拡がります。
通常のホワイトバランス撮像 ⻘のみ点灯した撮像




⾚を強調した撮像 緑・⻘を強調した撮像




近⽇中に、本システム専⽤の 16384 画素(16K)モデルのラインスキャンカメラや、カメラ 1 台接続タ
イプに加えて 2 台接続タイプの画像⼊⼒ボードを発売する予定であり、機器のラインアップ拡充により、よ
り拡張性の⾼いシステムとしていく⽅針です。
シーシーエスは今後も、お客様の「⾒たい」を実現することで、世界中の製造業企業にとって「なくては
ならないソリューションベンダー」としてのポジションを確⽴してまいります。




■ シーシーエス株式会社について
シーシーエスは、1993 年に京都で⼯業⽤途での検査⽤ LED 照明メーカとして設⽴以来、画像処理検査⽤ LED
照明の分野ではリーディングカンパニーとして、トップシェアを誇ります。⼯業⽤途で培った、照明の使い⽅を
⼯夫して検査精度を⾼める技術「ライティングソリューション」を強みに様々な分野へ展開しています。2007 年
には太陽光に近い光の「⾃然光 LED」を開発、光の質が求められる美術館や博物館、医療分野などに最適な光を
提供しています。
◇シーシーエスの詳細につきましては、ホームページをご覧ください。
http://www.ccs-inc.co.jp/index.html


■ レボックス株式会社について
2001 年 1 ⽉設⽴。2005 年に LED を⽤いた⾃動表⾯検査装置⽤のライン光源を市場に投⼊して以来、ライン
スキャンカメラ⽤ LED 光源に特化して開発、製造を⾏っています。 標準品だけでなく、カスタム対応も柔軟に
⾏っており、斬新な機能を搭載した「世界初」を度々⽣み出し、他社が真似のできない製品づくりをモットーと
しています。フイルム、ガラス、CF、TFT、半導体、OLED 等の分野向けに、ラインセンサーカメラを⽤いた⽋
陥検出機⽤の光源を提供、そして特殊検査機の分野にも参⼊しています。
◇レボックスの詳細につきましては、ホームページをご覧ください。
http://revox.jp/
■ ⽵中システム機器株式会社について
⽵中システム機器株式会社は 1975 年に設⽴され、1976 年に⽇本で初めて産業⽤カメラ(MOS 型)
を開発して以来、ラインスキャンカメラ、デジタルビデオカメラ、検査機器などの専業メーカーとして、
⾼機能、⾼品質の製品を継続して製造・販売し,⽬視検査の⾃動化を推進して参りました。
◇⽵中システム機器株式会社の詳細につきましては、ホームページをご覧ください。
http://www.takex-system.co.jp/index.html


■ 株式会社アバールデータについて
1959 年 8 ⽉に設⽴。FA 分野にいち早くマイクロコンピュータ技術を導⼊し計測機器・制御機器を開発。
現在は、組込み⽤のコンピュータシステム製品を中⼼に画像処理や通信分野などの技術を持ち Enbedded System
をハード/ソフト両⾯から総合的に提供しています。
◇アバールデータの詳細につきましては、ホームページをご覧ください。
http://www.avaldata.co.jp/




■本件に関するお問い合わせ■
シーシーエス株式会社 http://www.ccs-inc.co.jp
販売促進課 広報担当 上野、秋元
〒602-8011 京都市上京区烏丸通下⽴売上ル桜鶴円町 374
TEL:075-415-8315 FAX:075-415-8241
E-mail:koho@ccs-inc.co.jp

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