鏡面研磨機事業における新用途開拓に関するお知らせ

2022年9月26日
各 位
会 社 名 太 洋 工 業 株 式 会 社
代表者名 代表取締役社長 細 江 美 則
(コード番号:6663 東証スタンダード)
問合せ先
役職・氏名 経営企画 部長 園 部 直 孝
電 話 073-431-6311


鏡面研磨機事業における新用途開拓に関するお知らせ

当社は、鏡面研磨機事業において、新たな用途を開拓いたしましたのでお知らせいたします。
鏡面研磨機は連結子会社である株式会社ミラックが製造し当社が販売しており、グラビア印刷用ロ
ール表面の最終鏡面研磨をメインに、産業機器油圧シリンダーの表面の鏡面研磨及びアルミ箔製造用
の圧延カレンダーロールの表面の鏡面研磨等に使用され、販売実績を重ねてきたものの、近年は機器
の更新需要に限定され、販売台数が伸び悩んでおりました。
このような状況の中、同事業におけるマーケティング活動を行ってきた結果、グローバルで自動車
の電動化が進み、リチウムイオン電池の需要が大幅に拡大していることを商機ととらえ、リチウムイ
オン電池用のセパレータフィルムを製造する際に使用される、めっきロールの表面を研磨する鏡面研
磨機の新たな用途を開拓し、受注を獲得することができました。
リチウムイオン電池用セパレータには、ポリオレフィン製の微多孔膜が用いられており、電池の正
極材と負極材を隔離しつつ、正極・負極間のリチウムイオンの効率的な稼働を確保する役割がありま
す。また、電池が異常発熱し高温状態になった場合に、ポリオレフィンが溶融して孔を塞ぐ安全機能
により、リチウムイオンの移動を阻止して安全に電池の機能を停止させるという重要な役割があり、
電池の安全性を担保するものであります。
近年、リチウムイオン電池は、自動車のみならず、大型タブレット、電動工具、電動二輪車及び小
型船舶等に利用が広がり、特に大型電池の需要が拡大しております。リチウムイオン電池市場の活況
を受け、電池に組み込まれるセパレータの幅を広くすることが求められていることに加え、フィルム
製造工程におけるコスト削減を目的に、ロール径の大型化とロール全長の長尺化により、大型の鏡面
研磨機の需要が一段と増加しております。
当社といたしましては、新たな用途開拓が今後の鏡面研磨機事業の受注獲得に貢献するものと期待
しており、引き続き、新たに国内外の市場を開拓し販売活動を強化するとともに、受注の獲得に注力
してまいります。なお、当該受注案件については、半導体等の電子部品や機構部品の納期遅延の影響
が大きく、2023年12月期及び2024年12月期の納品予定となっておりますので、2022年12月期の通期の
業績予想に影響はありません。
以 上
【当社主力モデル 1HSB-6000】

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