ディープラーニングを活用した獣医療における皮膚病自動判定に関する実証実験実施のお知らせ

平成29年7月13日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 A L B E R T
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 上村 崇
(コード番号:3906 東証マザーズ)
問合せ先 執行役員最高財務責任者 村上 嘉浩
(TEL. 03-5909-7510)




ディープラーニングを活用した獣医療における
皮膚病自動判定に関する実証実験実施のお知らせ


当社と、獣医皮膚科・耳科の専門企業の株式会社VDT(ブイディーティ、本社:東京都江東区、
代表取締役社長:豊田陽一)は、2016年11月から2017年6月にかけて、獣医療における皮膚病判
定アルゴリズムの実証実験を実施いたしましたので下記の通りお知らせいたします。



1.実証実験の内容について
本実証実験では、ディープラーニングの一種である画像処理に適したニューラルネットワーク
CNN(Convolutional Neural Network)を活用し、スマートフォン等のカメラで撮影した皮膚の画像
に対し、診断候補となる病名を確率的に判定する仕組みを実現し、その精度を検証しています。
今回の取組みにおいて、動物は人間と違い患部が体毛に覆われていることが多く、症例画像から
皮膚病の症状が読み取りにくいという特徴的な課題がありましたが、 この課題に対応する過程で、
症例画像から患部を切取る技術や、ノイズに対する頑健性を高める技術にもノウハウを蓄積する
ことができました。
症例画像




本実証実験の成果として、犬アトピー性皮膚炎及び毛周期停止については、他の疾病と比較し
て判定精度を上げることができました。特に犬アトピー性皮膚炎は、小動物臨床施設において獣
医師が頻回に遭遇する皮膚疾患です。来院件数の多い皮膚疾患を正確に判定することで診察業務
の効率化や遠隔対応に貢献できるものと考えています。

ALBERTは今後も、“分析力“と”システム開発力“を強みとするデータサイエンティスト集団
として、医療、獣医療領域において人工知能や機械学習の活用を推進し、画期的なソリューショ
ンを開発し続けてまいります。
2.今後の見通し
本実証実験実施による現時点での業績への影響は軽微であり、今後、業績予想修正の必要性
及び公表すべき事項が生じた場合には速やかに開示いたします。

以上

3032