オンキヨー株式会社 事業紹介4 食品、醸造加振技術開発について

報道関係各位 2021 年 2 月25日


オンキヨー株式会社 事業紹介④ 食品、醸造加振技術開発について

オンキヨーホームエンターテイメントの子会社であるオンキヨー株式会社は、2021 年 1 月 29 日付「当社グループのご紹
介について」で、ご説明の通り、音楽配信やブランドコラボレーション事業、また Onkyo AI のノウハウを利用した新たなビジネ
スの創出を主事業としております。
2 月 12 日よりスタートしましたオンキヨー株式会社の主要事業のご説明について、第 4 回目は、食品や日本酒などの醸
造物への加振への取り組みについて説明いたします。




開発の背景
当社では、これまでのスピーカー技術を活用し、加振器「Vibtone」を様々な分野で販売をしており、その加振器の応
用展開として、食品や日本酒などの醸造物へ、振動や音楽を伝える技術開発を進めています。お酒に音楽を聴かせると
味わい深くなる、といった取り組みを様々な酒蔵の方々が進めておられ、その取り組みを当社で技術的な見地から解析し、
その要因、メカニズムを突き詰め、そのノウハウをサービスとして、酒造メーカーや食品を取り扱う会社に提供するべく、研究
開発を進めております。




取り組み内容
2020 年、日本酒”獺祭”を醸造している旭酒造様、日本センチュリー交響楽団とのコラボレーションにより、当社の加
振器「Vibotone」で”獺祭”に日本センチュリー交響楽団にて作成された音楽を聴かせる、という機会ができました。
この機会を通じて、日本酒などのお酒を含む醸造物、や果実、野菜を含む植物などへの音楽、振動を伝えることによ
る変化を研究開発し、当社の加振技術および音解析技術を役立てようと考え、2020 年 7 月に東京農業大学と酵母
の変化に関する共同研究、2020 年 11 月には奈良先端科学技術大学院大学と植物の生育に関する共同研究を開
始しました。さらに、2020 年 12 月には椎茸栽培への音、振動による生育影響の共同研究を日本工業大学と開始し
ております。現在、エビデンスを獲得すべく、研究を続けております。
音楽や幅広い帯域の周波数の振動を伝えることができる当社の加振器「Vibtone」は、スピーカーから空気を介して
音楽が伝わるのと違い、直接物体を振動させることが可能なため、効果的に音楽を伝えます。
オンキヨーグループの技術が詰まった加振器「Vibtone」と、共同研究活動で得られた知見を活かし、食品会社へノウ
ハウを提案するとともに、優位性の高い技術を提供、得られたエビデンス、醸造メーカー、食品会社とのコラボレーションを
加速、ロゴプログラムとして「Matured by Onkyo」を提供するなど、新たなビジネス創造を進めてまいります。




次ページに画像付きで詳しく解説いたします。
【関連リンク】
◆日本センチュリー交響楽団×「獺祭」×オンキヨー共同制作プロジェクト始動
https://onkyo.com/news/images/2020/20200217_dassai_project.pdf


◆加振器による振動および音を利用した発酵技術の開発について
~東京農業大学との「食」に関する共同研究を開始~(2020 年 7 月 1 日付)
https://onkyo.com/news/images/20200701_PR_sangaku-tokyonodai.pdf


◆加振器による振動および音を利用した植物生育環境の研究について
~奈良先端科学技術大との共同研究を開始~(2020 年 12 月 21 日付)
https://onkyo.com/news/images/20201221_industry-academiacollabo_NAIST.pdf


◆加振器による振動および音を利用した椎茸の栽培促進技術について
~ 日本工業大学との共同研究を開始 ~(2021 年 1 月 20 日付)
https://onkyo.com/news/images/20210120_PRcollaborationNITac.pdf
“Vibtone” を使った加振ビジネス


オンキヨー株式会社

2021.2.25
“Vibtone” (加振器スピーカー)の特徴
スピーカーと加振デバイス “ビブトーン” との違い

一般的なスピーカーの振動パターン ”Vibtone” の振動パターン


本体の”振動版”を ”パネル/壁面”を
駆動させる 振動させる


取り付けた
パネル/壁面が振動する
空気を震わせて
音を発生
空気を震わせて
音を発生




音の大きさはコーン紙のサイズで決まる 取り付け面全体がスピーカーになる
背面を閉じることで音質性能を高められる 背面を閉じる必要がなく広い用途が可能


加振デバイスをつかったビジネス実例
振動・音楽醸造サービス

”日本センチュリー交響楽団” × ”獺祭” × オンキヨー共同制作プロジェクト

生物/生体音
日本センチュリー交響楽団

オリジナル交響曲+音楽醸造 “Vibtone”による効果的な 日本酒にも音にも酔える
東京農業大学
あらたな付加価値提案 ”音楽振動“を提供 “オリジナル楽曲”を提供

音楽/振動による Vibtone
醸造過程での (振動デバイス)
効果/効能研究

 振動による味の変化の
学術的見地
 発酵製品へのノウハウ アンプ PC
提供
醸造樽に直接取付 オリジナル交響曲を提供
音楽醸造/振動発酵
支援 世界を代表する日本酒 酒造樽に取りつけて 旭酒造の酒造り魂の
「獺祭」を“音楽醸造”する 音楽と振動を最適化する 交響曲を作曲・演奏


発酵の効率化 「交響曲 獺祭 ~磨 migaki~」として完成、2021年2月26日、27日に
最適化 大阪府豊中市と地元山口県周南市にて演奏会を行い当日の観客向けに販売
加振デバイスをつかったビジネス展開
音とAIのノウハウから新しいエクスペリエンスを創出

Vibtone の振動技術 と Onkyo AI による「振動とストレス」の研究ビジネス化

植物 菌糸
奈良先端科学技術大学院大学 日本工業大学

“振動ストレス”による幼植物の成長過程での研究 ”電気(音声)刺激”による椎茸栽培の増産効果検証




シロイヌナズナの成長効果検証 椎茸の栽培をコントロール
 振動による成長の変化の学術的見地  音声・振動による生育コントロール
 野菜や果実などのへ効能に展開  菌類などの生育制御技術の提供
加振によるバイオサイエンス 音/振動による栽培促進提案
さまざまな周波数や音楽の加振を加えて 椎茸の培地となる、原木、菌床に対し
成長の変化を確認中 音、振動の解析を開始
加振デバイスをつかった今後の展開
音楽醸造や音楽発酵 サービスの展開

加振デバイスを活用した “音楽醸造” や “音楽発酵” で新たな付加価値提案

”発酵”食品市場への ”音楽食品(仮称)”で付加価値展開
付加価値提案
食品メーカーの付加価値づくり
加振デバイスによる 穀物
原材料の付加価値 ●音楽成長 果物
●音楽栽培 など


生産・製造工程の 加振デバイスによる
●音楽発酵 大豆
付加価値 ●音楽醸造 など


マーケティングの 特定の楽曲を
付加価値 付加価値として加振 牛乳 野菜
●著名人の演奏楽曲
●商品に関連した楽曲
販売の付加価値 ●演奏会場での販売
など

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